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何匹知ってる?...「いますぐ会いに行きたい」世界を平和にする「名物ネコ」8選

ニューズウィーク日本版 2023年11月9日 14時55分

<SNSインフルエンサー、駅長、ギネス記録、首相官邸、遺産を相続したネコ...。世界中で看板ネコたちが愛される理由とは?>

インフルエンサーは人間界だけではない。かわいらしさ、塩対応、堂々ぶりなど、愛嬌を振りまいて大人気の「有名ネコ」は日本だけでなく、アメリカ、フランス、イギリスなどにもいっぱい。全員知ってる?

ギネス記録のインフルエンサー

@NALA_CAT/INSTAGRAM

SNSで話題を振りまく「ネコ版インフルエンサー」の中でも頂点に君臨するのが米ロサンゼルス在住のナラ。

キュートなかぶり物姿やお気に入りの段ボールでくつろぐ様子が人気を博し、2020年に「インスタグラムのフォロワー数が最も多いネコ」としてギネス記録に認定された。現在のフォロワー数は453万人。大手企業の広告出演も多い稼ぎ頭だ。

前代未聞のネコ駅長がローカル線を救う

きょうは" #猫の日 "和歌山電鉄で駅長を務める三毛猫の「ニタマ」が先代の駅長「たま」をまつる「たま神社」の宮司に就任しました。https://t.co/xfcMCz7NGk#nhk_news pic.twitter.com/vvLAuWevZd— NHKニュース (@nhk_news) February 22, 2022

2007年、廃線寸前だった和歌山電鉄貴志川線が突然、息を吹き返した。救世主となったのは貴志駅の「駅長」に抜擢されたご近所ネコのたま。改札台に座って乗客を出迎える姿を一目見ようと、国内外から多くのファンが押し寄せた。

現在の駅長は2代目の三毛猫「ニタマ」。ネコをモチーフに改築された駅舎で日々、制帽をかぶり職務に励んでいる。

別府温泉を盛り上げる日本一の看板猫

COURTESY OF ARATAMA RYOKAN

2月22日の「猫の日」に合わせて、楽天トラベルが毎年発表している「全国の宿 自慢の看板猫ランキング」。約4000人が投票した今年、ランキング1位に輝いたのは別府温泉(大分県)の新玉旅館の看板猫「おもち」だった。

この宿は保護されたネコ約80匹が暮らし、その様子を24時間ライブ動画配信している通称「にゃんたま旅館」。人懐っこいおもちとの触れ合いを求めて何度も別府を訪れる人が後を絶たない。

イギリス首相官邸のネズミ捕獲長

HANNAH MCKAYーREUTERS

英首相官邸には「ネズミ捕獲長」のネコを雇用する伝統がある。2011年からその任に当たるのは動物保護施設から来たトラ猫ラリー。メディアの中継に映り込み愛嬌を振りまきつつ、ラリー名義のX(旧ツイッター)では政権批判も辞さない毒舌を炸裂させる。

現在16歳で、人間に換算すると84歳。9月には健康不安説が報じられたが、その後の元気な姿に安堵が広がった。

美術館に入りたいネコと警備員の攻防戦

COURTESY OF ONOMICHI CITY MUSEUM OF ART

2017年3月、広島県の尾道市立美術館で開催中の『猫まみれ展』になぜか侵入したがる黒ネコ「ケン」と、それを必死に阻止する警備員の攻防がツイッター(現X)で大バズリした。

近所のレストランの飼い猫であるケンはその後もたびたび侵入を試みては外に連れ出され、その様子が海外メディアにまで取り上げられる事態に。警備員とのコミカルなやりとりを描いた漫画も出版されている。

ラガーフェルドの寵愛に守られて

JENS KALAENEーPICTURE ALLIANCE/GETTY IMAGES

気品あふれるたたずまい、サファイヤ色の瞳、贅を尽くした暮らしぶり。「モード界の皇帝」と呼ばれた大御所デザイナー、カール・ラガーフェルドの寵愛を受けたバーマン種のシュペットは、世界一ラグジュアリーが似合うネコだ。

2019年にラガーフェルドが85歳で亡くなると、遺言によって莫大な資産を相続。プライベートジェット上で誕生パーティーを開くなど今も規格外のセレブ生活を満喫している。

「骨」と戯れる博物館の守り主

COURTESY OF MUSEUM OF OSTEOLOGY

米オクラホマ州の骨学博物館は、800種以上の動物の骨ばかりを集めたユニークな博物館。物言わぬ標本だらけの館内にマスコットとして生きた動物を迎え入れたいとの職員の発案で、2019年に動物保護施設からやって来たのが黒猫のインディアナ・ボーンズだ。

標本と戯れて遊ぶ姿はなんともシュール。最近はインスタグラマーとしての収入も増え、「職員」に昇格した。

引退した名馬を支える野良猫パワー

COURTESY OF NORTHERN LAKE

北海道新冠町のノーザンレイクは、2001年のG1宝塚記念を制したメイショウドトウ(引退馬協会所有)など、かつて競馬界を沸かせた引退馬が余生を送る養老牧場。その牧場にいつの間にか居着いて、名馬に負けない話題を振りまくのが野良猫のメトだ。

ドトウの背中に乗ったり、馬屋でくつろいだり。牧場の公式グッズにも登場して資金集めにも一役買っている。

ニューズウィーク日本版編集部

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