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ドナルド・トランプ、現米大統領が誰かも分からず...堂々と間違えネット爆笑...口にしたのはまさかの「あの人物」

ニューズウィーク日本版 2023年11月13日 16時40分

<北朝鮮の人口に続き、現職のアメリカ大統領の名前まで言い間違ってネットに笑いの種を提供しているが......>

ドナルド・トランプ前米大統領が、ニューハンプシャー州での選挙運動中に現米大統領の名前を間違えた発言の動画が出回り、ソーシャルメディアで笑いものになっている。ライバル政治家2人からも当てこすられる始末だ。

トランプは来年の大統領選に向けた共和党の候補指名レースの先頭を走っている。ところが11日にニューハンプシャー州クレアモントで行った演説で、現職のアメリカ大統領が誰かを「間違えた」として物議を醸している。ちなみにトランプは、ほんの数日前に北朝鮮の人口を大きく間違えてネットで笑いものになったばかりだ。

【動画】ドナルド・トランプ、現米大統領が誰かも分からず...堂々と間違えネット爆笑...口にしたのはまさかの「あの人物」

トランプはこの演説で、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相を話題に出した。かつてオルバンのことを「トルコの指導者」と呼んだことがあるトランプだったが、今回の演説では正しい呼称を使うことができた。問題は、オルバンがしばらく前に「バラク・オバマに」退陣を迫ったと述べたことだ。

トランプは「非常にパワフルな人物」とオルバンを持ち上げたうえでこう述べた。「2週間前にインタビューで『オバマ大統領にアドバイスするとしたら何と言いますか? 世界各地でドンパチが起きていますが』と問われ、オルバン首相はこう答えた。『ごく単純なことだ。即座に辞任すべきだ。そして世界の平和を保ってくれたトランプ大統領に席を譲るべきだ』」

バイデンとともに勘違いのオンパレード

本誌はトランプとバイデンそれぞれの代理人にコメントを求める電子メールを送ったが回答は得られなかった。

一方、現職のバイデンはカマラ・ハリス副大統領とともに再選を目指している。

今回の間違い以外にもトランプは国名を間違えるとか、自分のいる町がどこか分からないとか、言葉の発音を間違えるなどミスを繰り返している。バイデンとハリスの陣営は、こうしたミスにスポットライトを当てて、メディアがトランプの失敗を報道するよううながしている。メディアではバイデンの高齢問題が取り上げられがちだからだ。

来年の大統領選は77歳のトランプと80歳のバイデンの戦いになる可能性があり、年齢の問題はしばしば取り上げられる話題だ。

両者とも、最近は似たようなミスを繰り返しており、ネットなどで笑いの種にされることが増えている。

トランプは9月、バイデンのことを「認知能力が損なわれている」と言ったそばから、バイデンはアメリカを「第2次世界大戦」に導こうとしていると言ってしまい、笑いものになった。

バイデンも9月、パーティーの席上で黒人議員連盟とヒスパニック議員連盟を言い間違えたとして批判を浴びた。

今回のトランプの失言に、バイデンとハリスの選挙陣営はソーシャルメディアのX(旧ツイッター)上ですぐに反応。陣営の公式アカウントはトランプの発言の動画を投稿し、「混乱したトランプは、現職大統領が誰か忘れている」とやゆした。

また、共和党内でトランプと大統領候補指名を争うフロリダ州のロン・デサンティス知事の陣営も、ソーシャルメディアでトランプの失敗を当てこすった。

X上のデサンティス陣営の公式アカウントは、今回の失言の少し前にトランプが聴衆に向かって「(スピーチ原稿を表示する)テレプロンプターの使用をやめる」と語っていたことを取り上げた。

「トランプは『テレプロンプターの使用をやめる』と表明したそばから、ハンガリーの指導者オルバン・ビクトルがバラク・オバマに米大統領の座から降りるよう呼びかけたと言っている」と、デサンティス陣営は投稿した。「トランプは今週、ホワイトハウスにいる人の名を何回間違えたのだろう?」



マウラ・ズーリック

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