<アイデアのタネはいつも「会社の外」にある。『ひとり広報の戦略書』著者・小野茜さんインタビュー>
企業などの組織が、事業の活動や方針を広く社会に伝えていく仕事が「広報」です。現在、企業において広報担当がひとりだけという「ひとり広報」が急増しています。他の仕事と広報を兼務する人も少なくなく、自ら広報活動をする経営者や個人事業主も「ひとり広報」といえるでしょう。
テレビや新聞などのマスメディアからインターネットメディア、SNSなど、その方法は多様化しており、広報の難易度は年々高まる一方です。今回は、『ひとり広報の戦略書』の著者で企業の外から広報をサポートするPR支援会社の代表・小野茜さんに、広報の重要性や実際に使えるテクニックまで幅広く教えていただきました。聞き手は、株式会社フライヤーで広報・PRを担当する執行役員・井手琢人です。(※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)
◇ ◇ ◇
誰もが「ひとり広報」になる可能性がある
井手琢人(以下、井手):私も広報・PR歴が長く、メディアやトレンドが変遷していく中、それにしがみつきながら広報活動をしてきました。
広報について書かれたノウハウ本もいくつか読んできましたが、教科書的なものが多い印象でした。その中で、小野さんの書かれた『ひとり広報の戦略書』は広報の現場感がダイレクトに伝わってくる本で、大変ためになりました。
『ひとり広報の戦略書』
著者:小野茜
出版社:クロスメディア・パブリッシング
要約を読む
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
小野茜(以下、小野):ありがとうございます。
私はもともと会社員で、当時の社長から突然「広報やってみない?」を声がかかったのがきっかけで広報の世界に入りました。それまでは全くやったことはなかったので、ゼロからスタートした「ひとり広報」でした。
井手:私は20代の頃にPRの仕事につきまして、その頃は上司もいて教えてもらうことができましたが、小野さんのような未経験からいきなり「ひとり広報」になるパターンは結構多い気がします。
小野:日本は中小企業が大半を占めるので、その傾向は強いと思います。
広報という仕事は会社の成長のためにポジティブに働きかけるという役割はあるものの、「売上が上がる」というような目に見える成果が分かりづらいこともあって、会社として複数人の担当者を置きづらいという現状があると思います。
井手:企業が広報の担当を置いたときに、すぐに経営者は「うちをテレビに出してくれ」という期待を寄せがちですよね。いきなりテレビ露出を期待されるという現実とのギャップ感はなかなか辛いものがあります。
小野:私も企業からそう言われることがよくあります。「有名になりたい」とか「テレビに出ると売れるんじゃないか」という漠然とした期待はもちろん分かります。
ですが、それはすぐにできることではなく、戦略や仕掛けが必要です。まずは経営者と会話して、広報には段階があることを理解していただくことが大事だと思います。
井手:メディアとのパイプやプレスリリースの作り方はもちろん大事ですが、その前に社内で「広報」という仕事を理解してもらうことが、入り口としてはいちばん大切なのではと感じます。いろんな会社の広報の方と会話していても、そこに苦労されている人は多いと思います。
小野:私もPRの仕事を受けるときは、トップや経営層の方と直接コミュニケーションを取れることを条件にさせていただいています。広報とはどういう仕事なのか、広報を通じて会社の目指す道にどう導いていけるのかについて会話をするようにしていますね。
最初の意識合わせと期待値調整はものすごく大事だと思います。
ひとり広報の武器は、すぐに動ける「スピード感」
井手:今回の本は『ひとり広報の戦略書』ですが、「ひとり広報」のメリットを教えてください。
小野:ひとりで広報をやるとなると業務範囲も広く、手数が多く大変なのですが、広報力が強ければスタートアップであっても大企業と肩を並べられる認知度を得られたり、ブランドを育てるきっかけ作りになったりと、会社にメリットがたくさんあると思います。
ひとりであってもリソースをきちんと分配すればそれは叶えられるので、時代に合わせて企業が広報活動を行うことは必須であると考えています。
井手:ひとりでやるにはやはり優先順位付けが大事なんでしょうか?
小野:優先順位と取捨選択は基本ですね。
今日の話題が明日消えるぐらい情報が早い中で、ひとり広報の武器は「すぐに動けるスピード感」だと思っています。
井手:常にアンテナを張っておくことが大事ですね。
小野:社内だけではなくて社外にどれだけ目を向けられるか。そして社会に対して目を向けられるかがすごく大事です。
私は常日頃からメディアを横断的に見るようにしています。テレビ、新聞、雑誌、書籍、SNSなど話題のものには極力触れるようにしていますね。
普段の雑談の中で、自然に話題に上がるものの中にもヒントが隠されています。私は仕事柄意識的にアンテナを張るようにしていますが、そうではない自然な会話の中でも、話題になるものは気づきを与えてくれるものです。一般生活者がどこに引っ掛かりを持っているのかに意識的に注目してみると良いと思います。
井手:アンテナを張り過ぎていると、いつの間にか一般からズレていることもありますからね。
ネットニュースを出そうにも一般の人に届かないと意味がないので、そこのバランス感覚も大事になってきますね。
小野:テレビ局にネタを持っていったときに「テレビではまだ早すぎます」と言われることは広報担当のあるあるだと思いますが、特にマスメディアを狙いたいのであれば、情報感度が必ずしも高くない方でも興味を持てるものでないと厳しいと思います。
井手:社内ではなく社外、そして社会。社会までいけば可能性は広がりますよね。
会社で広報をやっているとどうしても社内の情報に閉じてしまったり、声の大きい人の企画が優先されてしまったりということもありがちですが、社外に出たときに「いま熱いものは何なのか」をニュートラルに捉える力は大事ですね。
ニュートラルな立場で魅力を伝える
井手:小野さんの広報に対するこだわりは何でしょうか。
小野:とにかく私は「染まりきらない」ということを大事にしています。
広報というのはサービスや企業のことを世の中に伝えて、世の中の人と情報を介してコミュニケーションを取りながら関係性を作っていく仕事です。
伝えたいという気持ちが大きすぎて、押し売りのように宣伝が過度になってしまうと、世の中とのコミュニケーションが成立しなくなってしまうんです。
そこで、私はニュートラルな立場でサービスや企業の魅力を俯瞰してお伝えするように気を付けています。
井手:「第三の目」ということですね。サービスの良さだけではなく、弱点についてもしっかり把握しておくことは大事ですね。
メディア側にもWINがないと紹介してもらえないので、ただ押し売りするだけでなく、メディア側の立場にも立って考えないと厳しいですよね。
アイデアのタネは「世の中」にある
井手:ちなみに、露出のネタに困ったときは、どういうところからヒントを見つけていますか?
小野:私はカレンダーを作ることを大事にしています。
夏であれば、去年の夏休みに話題になっていたものをネットニュースから拾ってきます。
去年のこの時期に何が流行っていたか、何が取り上げられていたかをメモしていくだけでも、だいたい1年を通してどういうものが話題になるかが分かってきます。
井手:「夏休み」「年末」「お正月」「受験」「卒業」「入学」のような有名どころの下の階層まで押さえていくとさらにネタは広がっていきますね。
小野:そのネタから派生して考えていくと、結構いろんな切り口が見つかるんです。このやり方がいちばん手っ取り早いと思います。
井手:確かに過去に成功した例から紐解くと打率が高そうです。この視点があるだけでゼロから1になるのも大きいですね。ネタがなくてアイデアが出ない時間というのは辛いもので、困って社内のデータとにらめっこしているというのはよくある話です。
小野:そういうときには「答えは社内にはない」と思うことです。世の中に答えを探しに行き、その答えに対して自社のサービスがどういうアンサーが出せるかを考えた方が、正しい道に進みやすいと思いますね。
井手:ヒントは必ず外にあるということですよね。
1つのネタで複数の文脈を考える
井手:ネタの賞味期限についても伺いたいです。情報がどんどん早くなり、広報ネタの賞味期限もどんどん短くなっていっている感覚があるのですが。
小野:自分が扱おうとしているネタに、どういう賞味期限ラインがありそうかということを見極めておいた方が良いですね。
1個のネタでも文脈を変えるだけで、ニュースとしてはたくさん出せる場合があるんです。そこを見極めて、1つだけではなくいくつかの文脈を作っておくことが大事です。
井手:「〇〇×猛暑」とか「〇〇×行楽シーズン」とか、掛け算の要領で文脈を考えていくとわかりやすいかもしれませんね。
1個のネタで露出がたくさん獲れた方が圧倒的に省エネですからね。
小野:あとは出す媒体によって切り口を考えるのも良いと思います。
夕方のニュース番組なら〇〇の切り口、お昼のバラエティ番組なら□□の切り口、という感じです。実際に取り上げられているイメージを膨らませながら考えられるので、私はこのやり方を使っています。
井手:広報の重要性から実際のテクニックまで幅広く教えていただき、ありがとうございました!
小野茜(おの あかね)
1981年、千葉県生まれ。カフェ・レストラン・ホテル等の現場経験、外食業界向けニュースメディアでの執筆・編集経験を経て、2012年に株式会社ABC Cooking Studioに入社。広報として企業広報および商品・サービス広報全般を担当した後に、新規事業開発・アライアンス担当へ。料理教室をプラットフォーム化し、「作る・食べる・触れる・知る」という体験の場として異業種とのアライアンスに積極的に取り組んだ。約5年在籍した後、2017年1月に独立。あらゆる企業の広報活動を社外から支援する広報パーソンに。2018年から3年間は宮崎県へ移住し地方創生の観点から広報活動に携わり、2021年より東京に戻り多種多様な企業の広報支援に携わる。
◇ ◇ ◇
flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。
通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されており、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
このほか、オンライン読書コミュニティ「flier book labo」の運営など、フライヤーはビジネスパーソンの学びを応援しています。
flier編集部
企業などの組織が、事業の活動や方針を広く社会に伝えていく仕事が「広報」です。現在、企業において広報担当がひとりだけという「ひとり広報」が急増しています。他の仕事と広報を兼務する人も少なくなく、自ら広報活動をする経営者や個人事業主も「ひとり広報」といえるでしょう。
テレビや新聞などのマスメディアからインターネットメディア、SNSなど、その方法は多様化しており、広報の難易度は年々高まる一方です。今回は、『ひとり広報の戦略書』の著者で企業の外から広報をサポートするPR支援会社の代表・小野茜さんに、広報の重要性や実際に使えるテクニックまで幅広く教えていただきました。聞き手は、株式会社フライヤーで広報・PRを担当する執行役員・井手琢人です。(※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)
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誰もが「ひとり広報」になる可能性がある
井手琢人(以下、井手):私も広報・PR歴が長く、メディアやトレンドが変遷していく中、それにしがみつきながら広報活動をしてきました。
広報について書かれたノウハウ本もいくつか読んできましたが、教科書的なものが多い印象でした。その中で、小野さんの書かれた『ひとり広報の戦略書』は広報の現場感がダイレクトに伝わってくる本で、大変ためになりました。
『ひとり広報の戦略書』
著者:小野茜
出版社:クロスメディア・パブリッシング
要約を読む
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小野茜(以下、小野):ありがとうございます。
私はもともと会社員で、当時の社長から突然「広報やってみない?」を声がかかったのがきっかけで広報の世界に入りました。それまでは全くやったことはなかったので、ゼロからスタートした「ひとり広報」でした。
井手:私は20代の頃にPRの仕事につきまして、その頃は上司もいて教えてもらうことができましたが、小野さんのような未経験からいきなり「ひとり広報」になるパターンは結構多い気がします。
小野:日本は中小企業が大半を占めるので、その傾向は強いと思います。
広報という仕事は会社の成長のためにポジティブに働きかけるという役割はあるものの、「売上が上がる」というような目に見える成果が分かりづらいこともあって、会社として複数人の担当者を置きづらいという現状があると思います。
井手:企業が広報の担当を置いたときに、すぐに経営者は「うちをテレビに出してくれ」という期待を寄せがちですよね。いきなりテレビ露出を期待されるという現実とのギャップ感はなかなか辛いものがあります。
小野:私も企業からそう言われることがよくあります。「有名になりたい」とか「テレビに出ると売れるんじゃないか」という漠然とした期待はもちろん分かります。
ですが、それはすぐにできることではなく、戦略や仕掛けが必要です。まずは経営者と会話して、広報には段階があることを理解していただくことが大事だと思います。
井手:メディアとのパイプやプレスリリースの作り方はもちろん大事ですが、その前に社内で「広報」という仕事を理解してもらうことが、入り口としてはいちばん大切なのではと感じます。いろんな会社の広報の方と会話していても、そこに苦労されている人は多いと思います。
小野:私もPRの仕事を受けるときは、トップや経営層の方と直接コミュニケーションを取れることを条件にさせていただいています。広報とはどういう仕事なのか、広報を通じて会社の目指す道にどう導いていけるのかについて会話をするようにしていますね。
最初の意識合わせと期待値調整はものすごく大事だと思います。
ひとり広報の武器は、すぐに動ける「スピード感」
井手:今回の本は『ひとり広報の戦略書』ですが、「ひとり広報」のメリットを教えてください。
小野:ひとりで広報をやるとなると業務範囲も広く、手数が多く大変なのですが、広報力が強ければスタートアップであっても大企業と肩を並べられる認知度を得られたり、ブランドを育てるきっかけ作りになったりと、会社にメリットがたくさんあると思います。
ひとりであってもリソースをきちんと分配すればそれは叶えられるので、時代に合わせて企業が広報活動を行うことは必須であると考えています。
井手:ひとりでやるにはやはり優先順位付けが大事なんでしょうか?
小野:優先順位と取捨選択は基本ですね。
今日の話題が明日消えるぐらい情報が早い中で、ひとり広報の武器は「すぐに動けるスピード感」だと思っています。
井手:常にアンテナを張っておくことが大事ですね。
小野:社内だけではなくて社外にどれだけ目を向けられるか。そして社会に対して目を向けられるかがすごく大事です。
私は常日頃からメディアを横断的に見るようにしています。テレビ、新聞、雑誌、書籍、SNSなど話題のものには極力触れるようにしていますね。
普段の雑談の中で、自然に話題に上がるものの中にもヒントが隠されています。私は仕事柄意識的にアンテナを張るようにしていますが、そうではない自然な会話の中でも、話題になるものは気づきを与えてくれるものです。一般生活者がどこに引っ掛かりを持っているのかに意識的に注目してみると良いと思います。
井手:アンテナを張り過ぎていると、いつの間にか一般からズレていることもありますからね。
ネットニュースを出そうにも一般の人に届かないと意味がないので、そこのバランス感覚も大事になってきますね。
小野:テレビ局にネタを持っていったときに「テレビではまだ早すぎます」と言われることは広報担当のあるあるだと思いますが、特にマスメディアを狙いたいのであれば、情報感度が必ずしも高くない方でも興味を持てるものでないと厳しいと思います。
井手:社内ではなく社外、そして社会。社会までいけば可能性は広がりますよね。
会社で広報をやっているとどうしても社内の情報に閉じてしまったり、声の大きい人の企画が優先されてしまったりということもありがちですが、社外に出たときに「いま熱いものは何なのか」をニュートラルに捉える力は大事ですね。
ニュートラルな立場で魅力を伝える
井手:小野さんの広報に対するこだわりは何でしょうか。
小野:とにかく私は「染まりきらない」ということを大事にしています。
広報というのはサービスや企業のことを世の中に伝えて、世の中の人と情報を介してコミュニケーションを取りながら関係性を作っていく仕事です。
伝えたいという気持ちが大きすぎて、押し売りのように宣伝が過度になってしまうと、世の中とのコミュニケーションが成立しなくなってしまうんです。
そこで、私はニュートラルな立場でサービスや企業の魅力を俯瞰してお伝えするように気を付けています。
井手:「第三の目」ということですね。サービスの良さだけではなく、弱点についてもしっかり把握しておくことは大事ですね。
メディア側にもWINがないと紹介してもらえないので、ただ押し売りするだけでなく、メディア側の立場にも立って考えないと厳しいですよね。
アイデアのタネは「世の中」にある
井手:ちなみに、露出のネタに困ったときは、どういうところからヒントを見つけていますか?
小野:私はカレンダーを作ることを大事にしています。
夏であれば、去年の夏休みに話題になっていたものをネットニュースから拾ってきます。
去年のこの時期に何が流行っていたか、何が取り上げられていたかをメモしていくだけでも、だいたい1年を通してどういうものが話題になるかが分かってきます。
井手:「夏休み」「年末」「お正月」「受験」「卒業」「入学」のような有名どころの下の階層まで押さえていくとさらにネタは広がっていきますね。
小野:そのネタから派生して考えていくと、結構いろんな切り口が見つかるんです。このやり方がいちばん手っ取り早いと思います。
井手:確かに過去に成功した例から紐解くと打率が高そうです。この視点があるだけでゼロから1になるのも大きいですね。ネタがなくてアイデアが出ない時間というのは辛いもので、困って社内のデータとにらめっこしているというのはよくある話です。
小野:そういうときには「答えは社内にはない」と思うことです。世の中に答えを探しに行き、その答えに対して自社のサービスがどういうアンサーが出せるかを考えた方が、正しい道に進みやすいと思いますね。
井手:ヒントは必ず外にあるということですよね。
1つのネタで複数の文脈を考える
井手:ネタの賞味期限についても伺いたいです。情報がどんどん早くなり、広報ネタの賞味期限もどんどん短くなっていっている感覚があるのですが。
小野:自分が扱おうとしているネタに、どういう賞味期限ラインがありそうかということを見極めておいた方が良いですね。
1個のネタでも文脈を変えるだけで、ニュースとしてはたくさん出せる場合があるんです。そこを見極めて、1つだけではなくいくつかの文脈を作っておくことが大事です。
井手:「〇〇×猛暑」とか「〇〇×行楽シーズン」とか、掛け算の要領で文脈を考えていくとわかりやすいかもしれませんね。
1個のネタで露出がたくさん獲れた方が圧倒的に省エネですからね。
小野:あとは出す媒体によって切り口を考えるのも良いと思います。
夕方のニュース番組なら〇〇の切り口、お昼のバラエティ番組なら□□の切り口、という感じです。実際に取り上げられているイメージを膨らませながら考えられるので、私はこのやり方を使っています。
井手:広報の重要性から実際のテクニックまで幅広く教えていただき、ありがとうございました!
小野茜(おの あかね)
1981年、千葉県生まれ。カフェ・レストラン・ホテル等の現場経験、外食業界向けニュースメディアでの執筆・編集経験を経て、2012年に株式会社ABC Cooking Studioに入社。広報として企業広報および商品・サービス広報全般を担当した後に、新規事業開発・アライアンス担当へ。料理教室をプラットフォーム化し、「作る・食べる・触れる・知る」という体験の場として異業種とのアライアンスに積極的に取り組んだ。約5年在籍した後、2017年1月に独立。あらゆる企業の広報活動を社外から支援する広報パーソンに。2018年から3年間は宮崎県へ移住し地方創生の観点から広報活動に携わり、2021年より東京に戻り多種多様な企業の広報支援に携わる。
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flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。
通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されており、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
このほか、オンライン読書コミュニティ「flier book labo」の運営など、フライヤーはビジネスパーソンの学びを応援しています。
flier編集部