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「中国版スペースX」はイーロン・マスクの米宇宙事業を追い抜くのか

ニューズウィーク日本版 2023年12月18日 20時40分

<中国の民間ロケット開発会社が再使用型試験ロケットの2度目の飛行に成功した。今回の成功で、国産再使用型ロケットの実現に向けてアメリカを猛烈に追走する>

イーロン・マスク率いる宇宙開発企業スペースXに、手ごわいライバルが登場しそうだ。

中国の民間ロケット開発企業、北京星際栄耀空間科技(iスペース)が12月10日、再使用型試験ロケット「双曲線2号」の2度目の飛行に成功。

中国北部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられたロケットが、地上に無事着陸する映像が公開された。

中国の民間航空宇宙産業は先行するアメリカに追い付くことを目指している。今回の成功で、国産再使用型ロケットの実現に向けて次の一歩を踏み出した。

再使用技術開発を進め、資金も豊富なiスペースは重要な国際的プレーヤーになる潜在力が十分。スペースXの域に達する可能性がある。

打ち上げられたロケットは63.15秒間の飛行後に着陸。飛行高度は343.12メートルだったという。

11月2日の最初の飛行試験に続き、再使用の試験にも成功したのは画期的。地球低軌道に大量の貨物を送るロケットの計画もある。

アーディル・ブラール

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