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北朝鮮供給の不良弾薬が発射前に爆発、ロシア軍兵士の自爆事故も

ニューズウィーク日本版 2023年12月25日 18時25分

<弾薬不足が深刻なあまり北朝鮮製に手を出してしまった結果......>

ウクライナのロシア軍が、低品質な弾薬を使用して自分の首を絞める結果を招いている。弾薬の多くは、北朝鮮から供給されたものとみられる。

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ウクライナ軍参謀本部は先週、品質の悪い弾薬のせいでロシア軍の前線での戦闘効率が低下しており、時には自爆にもつながっていると報告した。

ウクライナ軍参謀本部の最新情報によれば、ロシア軍は、北朝鮮の低品質な弾薬を使わざるを得なくなっており、その結果、弾薬が銃や迫撃砲の中で破裂する事故が多発、装備の破損や兵士の負傷につながっているという。

ウクライナ軍参謀本部は、「弾薬の品質が悪いため、銃や迫撃砲の内部で破裂する事故がまれに発生しており、ロシア軍の兵器や人員に損失が出ている」と述べている。

このような品質不良の砲弾は特に、ウクライナ南部ヘルソン州のドニプロ川流域を本拠とする部隊で使われている。有名なミハイル・テプリンスキー大将が指揮を執る部隊だ。

コンテナ千個分以上の武器弾薬

この最新情報は、10月から11月にかけてのAP通信の報道と一致している。AP通信は、北朝鮮がウクライナでの戦争を支援するため、コンテナ1000個分以上の軍装備品や武器弾薬をロシアに送ったと報じていた。米国政府は、北朝鮮が交換条件としてロシアの軍事技術を求めた可能性が高いとして、この支援を非難していた。

CNNの報道によれば、ロシアは、2022年2月にウクライナへの本格的な侵攻を開始して以来、地上部隊の約87%、戦車の約66%を失っている。

侵攻前に36万人いた地上部隊のうち31万5000人が戦闘で失われた。または、3500両あった戦車のうち2200両、1万3600両あった歩兵戦闘車と装甲兵員輸送車のうち4400両が失われたと、アメリカのある情報機関は推定する。

この情報機関によれば、ロシアの作戦規模は縮小しており、開戦以来何も成果を上げていないと示唆する。

この評価によれば、ロシア軍には、訓練された人員、武器弾薬、軍装備品が慢性的に不足しているため、人員採用基準の緩和、ソビエト連邦時代の装備品の活用、徴兵制の強化といった手段に頼っているという。

また、ロシア国防省は数回にわたって新兵を募集しており、特定の予備役の年齢制限を引き上げている。
(翻訳:ガリレオ)



アレクサンダー・ファビノ

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