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「経済効果も莫大」キャサリン妃の「2023年公務ファッション」21選・一挙振り返り!

ニューズウィーク日本版 2023年12月29日 8時35分

<イギリスのファッション産業への影響力が1400億円を超えるといわれるキャサリン妃のファッション。皇太子妃としてますます存在感を増しているが、ファッションもパワーアップした1年だった...>

イギリスのファッション産業に与える影響力は10億ドル(1400億円)以上ともいわれる、イギリスを代表するファッションアイコンの1人であるキャサリン妃。

2022年9月にチャールズ国王が即位したことにより「ウェールズ公妃(プリンセス・オブ・ウェールズ)」の称号が授けられ、女性王族の中ではカミラ王妃に次ぐ「シニアロイヤル」となったキャサリン妃。「アイリッシュガーズ連隊」の大佐に任命されるなど、王室の式典や公務でより重要な役割を担うようになっている。

キャサリン妃はハイファッションからプチプラまでさまざななブランドの服を着こなし、王室ファンやファッション業界から賞賛を受けるキャサリン妃。

特に2022年後半から「新しいユニフォーム」とも言える、さまざまな色合いのパンツスーツ姿も増え、ファッションに変化がみられている。特に評価の高かったキャサリン妃のファッションの1年を写真とともに本誌が振り返る。

シェイピング・アス(Shaping Us)

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2023年1月、キャサリン妃は、これまででもっとも大規模なキャンペーン「シェイピング・アス(Shaping Us)」を立ち上げ、幼少期教育の重要性を広く認知するプロジェクトをスタートした。

ロンドンで行われた、その設立を記念したレセプションでは、「アレキサンダー・マックイーン」の鮮やかな赤いパンツスーツに「CHALK」の大振りなピアス「フローレンス」を合わせ、ウィリアム皇太子とともに出席した。

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英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式

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2023年2月、3年ぶりに英国アカデミー賞(BAFTA)のレッドカーペットに戻ってきたキャサリン妃は、かつて着用した「アレキサンダー・マックイーン」のイブニングドレスを改良して再び着用。

クラシックなドレスに合わせたのは際立つ黒のオペラグローブと「ジミー チュウ」のクラッチ、そして「アクアズーラ」のパンプスを合わせた。また、大ぶりのゴールドイヤリングはZARAの30ドルと、前衛的なスタイリングを選択。

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聖デイビッド・デー

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2023年3月、皇太子妃として聖デイビッド・デー(ウェールズの祝日)のウェールズガーズ連隊の年次パレードにウィリアム皇太子とともに出席。

「アレキサンダー・マックイーン」の鮮やかな赤いコートドレスには、2008年にウィリアム王子(当時)がサンドハースト陸軍士官学校を卒業した際にも着用した黒い革手袋をあわせた。

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聖パトリックスデイ・パレード

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2023年3月、英軍アイルランド近衛連隊アイリッシュ・ガーズ連隊の大佐として聖パトリックデーに初めて出席したキャサリン妃。

「キャサリン・ウォーカー」のティールグリーンのコートドレスにお揃いのフェルト帽、スエードのパンプス、そしてエリザベス女王とクイーンマザーも着用していた、家宝のゴールドとエメラルドのシャムロック(三つ葉)のブローチを合わせた。

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イースターサンデー礼拝

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2023年4月、ウィンザー城内のセントジョージ礼拝堂で行われた恒例のイースターサンデー礼拝では、「キャサリン・ウォーカー」のエレクトリックブルーのコートに造形的なフェルト帽とスエードのクラッチを身に着けたキャサリン妃。一家は青のリンクコーデで参列した。

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戴冠式レセプション

Lovely to see @FLOTUS and @ZelenskaUA this evening #Coronation pic.twitter.com/a9F0g9Eoje— The Prince and Princess of Wales (@KensingtonRoyal) May 5, 2023

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5月にバッキンガム宮殿で行われた戴冠式前日のレセプションには、チャールズ国王とカミラ王妃の戴冠式を祝うために世界中の指導者たちが集まった。

キャサリン妃は、ダイアモンドの装飾とプリーツ入りのクロスボディのネックラインが特徴な「セルフ・ポートレイト(SELF-PORTRAIT)」のコバルトブルーのカクテルドレスを着用。

ヒールストラップにクリスタルリンクの装飾が施されたロイヤルブルーのシルク製アクアズーラの「Love Link」のパンプスにかつてエリザベス女王とクイーン・マザーが所有していたダイヤモンドとサファイアのイヤリングを合わせた。

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戴冠式

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戴冠式にはキャサリン妃がもっとも信頼するデザイナーである、「アレキサンダー・マックイーン」のデザイナーをつとめたサラ・バートンにドレスを依頼。白いシルクドレスには、イングランドの薔薇、北アイルランドのシャムロック、スコットランドのあざみ、そしてウェールズの水仙と4つの花の刺繍が銀糸で施されていた。

葉っぱの形の見事なシルバーのヘッドピースは帽子デザイナーの「ジェス・コレット(Jess Collett)」によるもので、故ダイアナ妃が愛したダイヤモンドと真珠の大ぶりのイヤリングを合わせた。

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ユーロビジョン

A #Eurovision surprise A pleasure to join Kalush Orchestra in a special performance of last year's winning @eurovision entry.Enjoy the show, Liverpool pic.twitter.com/y4WDuWvOvb— The Prince and Princess of Wales (@KensingtonRoyal) May 13, 2023

2023年5月にリバプールで開催された「ユーロビジョン」の決勝戦では、「ジェニー・パッカム」による青のアシンメトリーのイブニングドレスを着用したキャサリン妃がサプライズでビデオ出演した。

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トゥルーピング・ザ・カラー

Toby Melville-REUTERS

2023年6月に行われた君主の誕生日を祝う「トゥルーピング・ザ・カラー」では、珍しくイギリスのデザイナーではない、シンガポール出身のデザイナー「アンドリュー・ゲン(Andrew Gn)」のエレガントなグリーンのドレスを選択。

そのドレスにイギリスの帽子ブランド「フィリップ・トレーシー(PHILIP TREACY)」の同色の帽子をあわせた。

グリーンのドレスにシャムロック(三つ葉)のブローチを合わせたのは、前年12月に英軍アイルランド近衛連隊アイリッシュ・ガーズ連隊の大佐として、チャールズ国王に任命されたことへの敬意とみられる。

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ガーターデー

右はエディンバラ公爵夫人ソフィー妃 POOL New-REUTERS

2023年6月19日、ウィンザー城で行われた「ガーターデー」の式典では、「アレッサンドラ・リッチ」によるヴィンテージ風の白と黒の水玉柄のワンピースを着用。そして「フィリップ・トレイシー((PHILIP TREACY)」の帽子に「ジェニファー・チャマンディ(Jennifer Chamandi)」のスリングバックのパンプスを合わせた。

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ロイヤル・アスコット

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「アレキサンダー・マックイーン」のエレガントな鮮やかな赤のドレスを再び選択したキャサリン妃。

王室御用達ブランド「フィリップ・トレーシー(PHILIP TREACY)」のつばが広い目を引く帽子に可愛らしいデザインとリーズナブルな価格帯で人気のパリ発ブランド「セザンヌ(Sézane)」のゴールドのイヤリングを合わせた。

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スコットランド・エディンバラでの戴冠式

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2023年7月5日、スコットランド・エディンバラで行われたチャールズ国王の2度目の戴冠式では、イースターサンデー礼拝でも着用した「キャサリン・ウォーカー」の青いコートドレスを選択したキャサリン妃。造形的な小さなシルクハットに王室の家宝でもある、真珠とダイヤモンドのジュエリーを合わせた。

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ウィンブルドンテニス選手権

Toby Melville-REUTERS

2023年7月、「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)」のパトロンをつとめるキャサリン妃は「ウィンブルドンテニス選手権」を3日間にわたり観戦した。

7月15日のマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)とオンス・ジャブール(チュニジア)による女子シングルス決勝では「セルフ・ポートレイト(Self-Portrait)」のエレガントなピスタチオグリーンのドレスを着用した。

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ハイダウン刑務所

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2023年9月、パトロンをつとめる依存症の支援団体「The Forward Trust」の支援活動でハイダウン刑務所への訪問時に着用したのも公務での「制服」となっているパンツスーツ。

紫色の「アレキサンダー・マックイーン」のパンツスーツは、2022年12月にウィリアム皇太子とともに訪米した際に、ボストン・ローガン国際空港到着時にも着用していたものである。

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ノッティンガム・トレント大学

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2023年10月、「世界メンタルヘルスデー」を記念して、キャサリン妃とウィリアム皇太子は3日の日程でイギリス各地を訪問。

ノッティンガム・トレント大学の学生たちと議論を行ったキャサリン妃は、フランスのブランド「セザンヌ(Sézane)」のエレガントなクリーム色のニットドレスを着用した。

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戦没者追悼式典「リメンバランス・デー」

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2023年11月、戦争で命を落とした戦没者を追悼する「リメンバランス・デー」の式典に参列したキャサリン妃は、「エミリア・ウィックステッド(EMILIA WICKSTEAD )」のデザインによる黒のカクテルドレスを着用。

そのドレスにエリザベス女王から受け継いだといわれる3連パールのネックレスを合わせた。

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国賓晩餐会

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2023年11月、韓国の尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領夫妻を迎えた、チャールズ国王とカミラ王妃主催の国賓晩餐会では「ジェニー・パッカム」による肩のケープに金色の葉と花が刺繍されたクラシックな白いイブニングドレスを着用したキャサリン妃。

そのドレスにチャールズ国王から貸与されたとされる「ストラスモア・ローズ・ティアラ」と呼ばれるダイヤモンドの伝統的なティアラを着用した。

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ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス

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11月30日にロンドンの「ロイヤル・アルバート・ホール」で行われた王室の慈善団体が主催する「ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス」。

キャサリン妃は目を引く、床丈の袖にスリットが特徴的な「サフィヤ ロンドン(Safiyaa London)」の青いイブニングドレスを着用した。

外交団レセプション

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2023年12月5日、バッキンガム宮殿で行された外交団レセプションでは、この夏の6月にヨルダンのフセイン皇太子の結婚式に参列した際に着用した際の衣装を再現。

クリスタルビーズが施された「ジェニー・パッカム」によるピンクのイブニングドレスに、ダイヤモンドとパールが施されたメアリー王妃がかつて所有していた「ラバーズ・ノット・ティアラ」を合わせた。

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クリスマスキャロル・コンサート

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2023年12月8日、ウェストミンスター寺院で開催された恒例のクリスマスキャロル・コンサートでは、「クリス・カー(Chris Kerr )」の白いロングコートを初披露したキャサリン妃。

このコートにエレガントなワイドレッグパンツと柔らかなジャージー素材のブラウスを合わせた。

サンドリンガムでのクリスマス礼拝

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毎年、クリスマス当日にノーフォーク州サンドリンガムにある別邸の領地内にあるセント・メアリー・マグダレン教会で行われるクリスマス礼拝。

2023年はブルーの「アレキサンダー・マックイーン」のコートを初披露したが、これは前年11月の訪米時に着用した緑のコートの色違い。

そのコートに「ジュリエット・ボッテリル(Juliette Botterill)」のティールブルーの帽子、「エミーロンドン(Emmy London)」のクラッチバッグと、スエードの「ジャンヴィト ロッシ」のブーツ、そしてダイアナ妃が愛したサファイアのイヤリングを合わせた。

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