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ワニに襲われた9歳の少年が重体「かまれ、複数のかみ傷を負った」

ニューズウィーク日本版 2024年1月18日 18時0分

<泳いでいる最中にかまれたという>

オーストラリアのカカドゥ国立公園で、9歳の少年がワニに襲われ、病院に急送された。この少年は土曜日の夜、オーストラリア北部地域のダーウィン近郊の病院に空輸され、傷の治療を受けた。

【画像】ワニに襲われた9歳の少年が重体「かまれ、複数のかみ傷を負った」

セント・ジョン救急隊の緊急通信マネージャー、クレイグ・ギャロウェイは地元メディアに対し、「9歳の少年がワニにかまれ、複数のかみ傷を負った」との通報を受けたと語った。

パークス。オーストラリアによると、少年はジャビルという国立公園内の小さな町の近くで泳いでいる最中にかまれた。ジャビルはダーウィンから約160マイル離れている。

「パークスオーストラリアは、1月13日土曜日に発生した事件について通知を受けました。この事件では、一般公開されていないカカドゥ国立公園内のエリアで泳いでいた人がワニによって負傷しました。患者はダーウィン病院に送られました」と、パークスオーストラリアの広報担当者は本誌に語った。

少年は現在、「重体だが安定している」という。

カカドゥ国立公園には約1万頭のワニが生息しており、これはノーザンテリトリーのワニの約10%にあたる。地域には淡水と海水のワニがおり、海水ワニの方が大きく危険である。海水ワニは、アフリカのナイルワニと並び、世界中で多くの致命的な攻撃を行う最も危険な種とされている。海水ワニはオーストラリアと東南アジア全域に生息しており、オーストラリアだけで約20万頭の個体がいる。これらは20フィート(約6メートル)以上に成長し、非常に強力な噛みつき力を持つ。

世界中で毎年約1000人が海水ワニによって殺されていると推定されているが、オーストラリアでの攻撃は比較的まれで、2017年に政府が発表したデータによると、オーストラリアでは年に約1人が攻撃される。2018年以降、国内で記録された死亡事故は3件だけである。

不幸な攻撃の犠牲者には、2017年にスリランカで手を洗っている最中にワニに襲われ、水中に引きずり込まれた24歳のファイナンシャル・タイムズのジャーナリスト、ポール・マクリーンや、2019年にインドネシアの北スラウェシで研究施設でワニに襲われて殺され、食べられた科学者デイジー・トゥオなどがいる。



ジェス・トムソン

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