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歩きながら裸に...ブリーフ姿が絵になりすぎる新鋭俳優の下着広告 「極上の肉体美」にネット熱狂

ニューズウィーク日本版 2024年1月25日 18時50分

<気鋭の俳優ジェレミー・アレン・ホワイトがブリーフを着こなす姿が一大センセーションに。英歌手FKAツイッグスを起用した半裸広告は「過度に性的」と批判されたが...>

1月4日にカルバン・クラインが配信した2024年春の男性向け下着キャンペーンで、モデルに起用された俳優ジェレミー・アレン・ホワイトの肉体美が話題を呼び、SNSで大バズり。公開48時間以内に1270万ドル相当のメディア・インパクトをもたらしたことが分かった。

【画像】【動画】ジェレミー・アレン・ホワイトが、カルバン・クライン下着広告で見せた「極上の肉体美」

カルバン・クラインの新たな顔に選ばれたジェレミーは、日本ではまだ知名度が低いが、先日発表されたテレビ界で最も権威ある賞とされるエミー賞を総なめにした米Hulu(日本ではDisney+で配信)のドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』で主役の若きシェフを演じている。1月7日に発表されたゴールデングローブ賞に続き、エミー賞でも主演男優賞を獲得した今まさに旬の俳優で、今年最も活躍が期待される一人だ。

カルバン・クラインは、年明け早々にそんなジェレミーを起用したキャンペーンを展開。上半身裸のジェレミーがジーンズをずり下して白いブリーフを見せてうつ伏せに横たわる巨大ビルボードを米ニューヨークのソーホーに登場させ、直後にオンライン上でジェレミーの裸体動画を配信した。タンクトップとズボンを脱ぎ捨てて最もアイコニックな「モダンコットン」シリーズのブリーフを着こなす動画は、鍛え上げられた肉体美を存分に見せつける内容だ。

次のジェームズ・ボンド役に推す声も

配信翌日のX(旧ツイッター)ではジェレミーの名前がトレンド入り。ファッションやビューティー業界関連のデータ分析を行うローンチメトリックス社によると、ブランド自体に300万ドル相当の価値を創出し、インスタグラムの投稿は85万9000ドル相当のメディア・インパクト・バリューを生み、140万以上の「いいね!」を獲得したという。また、TikTokに投稿した最初のキャンペーン動画も、1月24日時点で3160万以上の再生数を記録する一大センセーションを起こした。

「これが見られるなんて、なんて幸せなの」「これは2024年にすべての女性が良いスタートを切るために必要なこと」「やめられない」「なんてこと...すごすぎる」「倒れそう」「アゴが落ちそう」と、ネットは大熱狂。「次のボンド?」と、映画『007』シリーズの次期ジェームズ・ボンド役に推す声も上がっている。

一方、歌手FKAツイッグスを起用したカルバン・クラインの半裸広告が、「過度に性的」だとして英国の広告基準局が国内キャンペーンを禁止したばかりのため、「はるかに露出が高いジェレミーの広告が問題視されず、称賛され続けるのはおかしい」「性差別」「これは違法な気がする」「私は未成年」と、批判の声も飛び交っている。

過剰なセクシー路線が時代遅れだと不評を買い、路線の見直しを余儀なくされたランジェリーブランド、ヴィクトリアズ・シークレットの例もあるが、カルバン・クラインが示したある意味適切な挑発はブランドのイメージに利益をもたらす可能性があることが証明されたと、メディアは今回の成功について伝えている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。



千歳香奈子

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