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帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を締め上げる衝撃シーン...すぐに写真を撮ったワケ

ニューズウィーク日本版 2024年2月11日 13時0分

<オーストラリアに住む女性の飼い猫を襲ったのは、世界で2番目に強力な猛毒を持つイースタンブラウンスネークだった>

オーストラリアのある女性が、愛する飼いネコの首を毒ヘビが「しっかり締め上げている」様子を目撃するというショッキングな出来事があった。彼女はネコがヘビに噛まれている可能性を考慮し、ヘビの種類を特定するためにすぐに写真を撮り、家族に送った。この驚きの写真は地元メディアに取り上げられたことをきっかけに、SNSでも広く拡散されている。

■【写真】帰宅したら猛毒ヘビが「愛猫」の首を締め上げていた! 目撃した飼い主が「衝撃シーン」を激写

ブリスベン在住のレベッカ・デインズは、飼いネコのメイベルが、猛毒を持つイースタンブラウンスネークに首を絞められ、苦しそうにしているところを発見した。メイベルは普段、室内のみで過ごしているが、1月31日にはデインズが子どもを学校に送ろうとドアを開けた際に、こっそり外に出ていたようだ。

デインズは本誌の取材に対し、「彼女はとても高齢で、最近は動きが鈍くなっている。たまに外に出ることがあっても、日だまりを見つけて寝ているだけなので、特に心配することはなかった」と語った。

「昼頃、彼女が窓の外を通り過ぎるのを見て、すぐに首に蛇が巻き付いていることに気付いた。もちろんビックリしてヘビを引き離そうと外に出たが、その時は小型のニシキヘビだろうと思っていた。ニシキヘビはかまれると痛いが、毒は持っていない。しかし、近づいてみると、ニシキヘビではないことがわかった」

世界で2番目に強力な毒を持つイースタンブラウンスネーク

そのヘビは、オーストラリアで最も凶暴なヘビの一種イースタンブラウンスネークだった。オーストラリアの固有種で、国内ではヘビにかまれて死亡する事故が最も多い種だ。世界で2番目に強力な猛毒を持っており、かまれると数分以内に、心臓や横隔膜、肺の機能が停止してしまう。

「最愛のネコを絶対に救いたかった。だからキッチンに走り、トングを手に取った」とデインズは振り返る。そして愛するネコがすでに毒ヘビにかまれていた場合に備えて、デインズはヘビの写真を撮った。ヘビの写真があれば種を特定し、適切な抗毒素を投与できる。

デインズはトングを使い、まだ苦しんでいる様子のメイベルからヘビを引き離し、やっとのことでメイベルは自由の身になった。

「家族で最もヘビに詳しい息子に連絡したら、90%の確率でイースタンブラウンスネークだと言われた。そのとき、本当の意味で恐怖に襲われた」とデインズは話す。「夫は車で1時間以上かかる場所にいたため、成人した娘と息子が急いで帰ってきた。子どもたちが到着したとき、ヘビはまだ玄関の前にいた。ヘビは2人に襲い掛かり、その後、庭に逃げ込んだ。それから姿を見ていない」

ネコがヘビにかまれたときの反応は

幸い、メイベルは無傷だったようだ。しかし、ヘビにはネコにかまれた傷がいくつかあったため、命を落とした可能性もある。

「ネコの反応はさまざまで、ヘビにかまれた影響が遅れて出ることもあるため、最初の24時間は交代で見守った。すでに48時間経過しているが、彼女は元気なままで、今は冷蔵庫の前に座り、2回目の夕食をくれと私に訴えている」とデインズは説明する。

「メイベルは今回、九死に一生を得たと思う。すべての運を使い果たしたかもしれない。彼女はとても高齢で、痩せて衰弱しており、脳腫瘍と診断され、すでに宣告された寿命より長生きしている。だから、彼女が私たちと一緒にいられる時間は、年単位ではなく月単位であることはもうわかっている。それでも、もう少し一緒にいられることにとても感謝している」

実はほんの数年前にも、デインズの若い飼いネコがイースタンブラウンスネークにかまれたことがあるそうだ。そのときはすぐに反応が現れたが、幸い、数分で獣医に連れて行くことができ、集中治療によって一命を取り留めたという。
(翻訳:ガリレオ)



ロビン・ホワイト、パンドラ・デワン

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