<猫耳ゲーマーや「バービー」をはじめ、さまざまな姿に変身して見せたビヨンセ。CMの最後には、新曲リリースをしれっと発表。その予告動画の内容も話題となっている>
歌姫ビヨンセが、2月11日に米ラスベガスで開催されたNFL王者決定戦スーパーボウルのテレビ中継で放送されたCMに出演し、その中で新曲のリリースをサプライズ発表。その直後にインスタグラムに投稿した動画で新アルバムを3月29日に発売すると明かすと同時に、新曲2曲もお披露目し、「冗談でしょ?!」とファンを歓喜させた。
【動画】新曲予告の「赤ランジェリーで寝そべるビヨンセ」&「七変化」を披露したスーパーボウルCM
大物スターが出演する豪華絢爛なCMが毎年話題になるスーパーボウルで、ビヨンセは米通信会社大手VerizonのCMに登場。「私ならパンクさせられる」と宣言し、あらゆる手段で世間の注目を集めてVerizonが誇る5Gネットワークの通信速度を落とそうとするスーパースター「ビヨンセ」を演じた。
レモネードスタンドを開設してファンを集めたり、ピンクの猫耳ヘッドホンを付けてゲーマーになったり、バービー風ピンクの衣装で「BarBey(Barbie×Beyonce)」に扮したり、自身のホログラムAIを紹介したり、大統領選への立候補を表明したり...と奮闘。ネットを賑わせようと試行錯誤する姿がコミカルに描かれている。最後は「宇宙でパフォーマンスする初の女性」に挑戦するも回線をパンクさせることはできず、「オッケー、準備はいいわね。新曲を発表するわよ」と重大発表で締めくくった。
その後インスタグラムに動画を投稿したビヨンセは、その中で「act ii,3.29」の文字で2022年リリースの「act i:RENAISSANCE」に次ぐアルバム第2弾を3月29日にリリースすることを発表。そして「TEXAS!HOLD'EM」と「16 Carriages」のシングル2曲もサプライズリリースした。
新曲でカントリーに挑戦、「ルーツを感じさせる」との声も
アルバムの予告動画は、謎の女性が荒野を車で運転するシーンから始まり、驚いた様子で頭上を見上げる男性の集団に映像が切り替わると、視線の先に「TEXAS!HOLD'EM」の文字と真っ赤なランジェリー姿でセクシーなポーズを取るビヨンセが描かれた巨大ビルボードが登場する。これを見たファンは、「すでにネットワークをパンクさせた」「Verizonに伝えないと」などと書き込み、CMの続きを楽しんだ。
YouTubeで公開された新曲も話題を呼んでいる。R&Bとポップを融合した音楽で数々のヒットを生み出し、「Renaissance」ではハウスミュージックを取り入れたビヨンセは、新曲でカントリーミュージックに挑戦。故郷の米テキサスをタイトルにつけていることから「ルーツを感じさせる」との声や「このエラ(時代)に乗っている」「カントリーミュージックにおける黒人の歴史を調べないと」などのコメントも寄せられている。
一方、ファンがカントリーミュージック専門ラジオ局KYKCに新曲をリクエストしたところ、「ビヨンセの曲は流せない」と拒否されたことが伝えられるなど、さっそく論争も起きている。
ビヨンセは歴代最多となる32のグラミー賞を受賞しているが、未だ最優秀アルバム賞は受賞していない。夫ジェイ・Zは先日、グラミー賞授賞式でビヨンセがまだ最優秀アルバム賞を手にしていないことに苦言を呈し、主催するレコーディングアカデミーの評価基準を批判して話題になっていた。
新境地となる新アルバムで、念願のアルバム賞を手にできるのか注目される。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
千歳香奈子
歌姫ビヨンセが、2月11日に米ラスベガスで開催されたNFL王者決定戦スーパーボウルのテレビ中継で放送されたCMに出演し、その中で新曲のリリースをサプライズ発表。その直後にインスタグラムに投稿した動画で新アルバムを3月29日に発売すると明かすと同時に、新曲2曲もお披露目し、「冗談でしょ?!」とファンを歓喜させた。
【動画】新曲予告の「赤ランジェリーで寝そべるビヨンセ」&「七変化」を披露したスーパーボウルCM
大物スターが出演する豪華絢爛なCMが毎年話題になるスーパーボウルで、ビヨンセは米通信会社大手VerizonのCMに登場。「私ならパンクさせられる」と宣言し、あらゆる手段で世間の注目を集めてVerizonが誇る5Gネットワークの通信速度を落とそうとするスーパースター「ビヨンセ」を演じた。
レモネードスタンドを開設してファンを集めたり、ピンクの猫耳ヘッドホンを付けてゲーマーになったり、バービー風ピンクの衣装で「BarBey(Barbie×Beyonce)」に扮したり、自身のホログラムAIを紹介したり、大統領選への立候補を表明したり...と奮闘。ネットを賑わせようと試行錯誤する姿がコミカルに描かれている。最後は「宇宙でパフォーマンスする初の女性」に挑戦するも回線をパンクさせることはできず、「オッケー、準備はいいわね。新曲を発表するわよ」と重大発表で締めくくった。
その後インスタグラムに動画を投稿したビヨンセは、その中で「act ii,3.29」の文字で2022年リリースの「act i:RENAISSANCE」に次ぐアルバム第2弾を3月29日にリリースすることを発表。そして「TEXAS!HOLD'EM」と「16 Carriages」のシングル2曲もサプライズリリースした。
新曲でカントリーに挑戦、「ルーツを感じさせる」との声も
アルバムの予告動画は、謎の女性が荒野を車で運転するシーンから始まり、驚いた様子で頭上を見上げる男性の集団に映像が切り替わると、視線の先に「TEXAS!HOLD'EM」の文字と真っ赤なランジェリー姿でセクシーなポーズを取るビヨンセが描かれた巨大ビルボードが登場する。これを見たファンは、「すでにネットワークをパンクさせた」「Verizonに伝えないと」などと書き込み、CMの続きを楽しんだ。
YouTubeで公開された新曲も話題を呼んでいる。R&Bとポップを融合した音楽で数々のヒットを生み出し、「Renaissance」ではハウスミュージックを取り入れたビヨンセは、新曲でカントリーミュージックに挑戦。故郷の米テキサスをタイトルにつけていることから「ルーツを感じさせる」との声や「このエラ(時代)に乗っている」「カントリーミュージックにおける黒人の歴史を調べないと」などのコメントも寄せられている。
一方、ファンがカントリーミュージック専門ラジオ局KYKCに新曲をリクエストしたところ、「ビヨンセの曲は流せない」と拒否されたことが伝えられるなど、さっそく論争も起きている。
ビヨンセは歴代最多となる32のグラミー賞を受賞しているが、未だ最優秀アルバム賞は受賞していない。夫ジェイ・Zは先日、グラミー賞授賞式でビヨンセがまだ最優秀アルバム賞を手にしていないことに苦言を呈し、主催するレコーディングアカデミーの評価基準を批判して話題になっていた。
新境地となる新アルバムで、念願のアルバム賞を手にできるのか注目される。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
千歳香奈子