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地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の生物」が...発見した住民が、正体を突き止めるまで

ニューズウィーク日本版 2024年2月25日 13時35分

<築100年の住宅の地下室にある排水口の中をのぞくと、無数の触手を持つヌメヌメとした生き物らしきものが蠢いていた>

米ペンシルベニア州ピッツバーグにある住宅の地下室にある排水口の中に、予想もしない「生物」が潜んでいたのが発見され、動画を見た人々を恐怖に陥れている。この家に住むメリッサ・チコチョッポが撮影した動画には、排水口の中で無数の触手を持ったような謎の塊が、ヌメヌメと蠢いている様子が映っていた。

■【動画】閲覧注意:排水口の中に何かいる! 覗いてみると、無数の触手を持つヌメヌメした「生き物」が...撮影された恐怖映像

築100年のこの家を所有しているアーティストのチコチョッポは、定期的に行っている地下室の点検中に目に入ってきた光景に違和感を覚えた。「数日前に地下室を点検していた時に、『排水口がなにかおかしい』と思った」と彼女は本誌に語った。

問題の排水口は地下にあり、生活排水などを屋外に出す役割を果たしている。チコチョッポもその存在は知っていたが、彼女が驚いたのはその「中にあったもの」だ。

中で蠢く生物を撮影後、「オンライン掲示板のレディットに動画を投稿した。グーグルで調べても分からなかったから」と彼女は説明し、さらにこう続けた。「(グーグルでは)いくら調べてもハエの幼虫だという検索結果しか出て来なかったが、排水口の中にいるのがハエの幼虫ではないことは確かだった」

チコチョッポはレディットの人気スレッド「r/WTF(これっていったい何?)」に動画を投稿し、「うちの排水口の中にいるこのモンスター、いったい何?」と問いかけた。

モンスターの正体はイトミミズの群れか

この投稿には1万2000超の賛成投票(いいね)と何千ものコメントが寄せられ、スレッド上で大勢のユーザーが自分の考えを述べたり、この奇妙な発見に反応を示したりした。

それらの書き込みを見ていくうちに、排水口の中のモンスターはどうやら無害な生物らしいことが分かってきた。「多くのコメントから推測するに、問題の生物は無害な(ミミズなどの)環形動物のようだ」と彼女はスレッドに書き込み、「釣り用の餌として売ろうかな」とジョークを添えた。

排水口の中にいた塊は、イトミミズの一種が群れになったものと思われる。この環形動物は、湖や川、下水管の堆積物の中に生息していることが多い。

レディットでは、「外見は不気味だけど、そんなに珍しいものでもなさそうだね」「私たちが暮らしている地球に、滅多に出くわすことがないエイリアンみたいな生物も暮らしているのは面白い」といったコメントが寄せられた。

排水口のモンスターは今やレディット上で有名な存在に

動画がどんどん拡散されるなか、チコチョッポは新たに見つかったこの「同居人」の名前や生い立ちを考えようと思い立ち、「トビー・マックテンタクール」や「ウィンチェスター・リグルズ・ライジントン」などさまざまな名前を検討している。

チコチョッポは専門家の助言なしに薬剤を使用することは控えたい考えで、今後については配管工に相談する予定だ。彼女はこの奇妙な状況に好奇心と創造性をもって対応しており、今やレディットで有名になった「排水口でうごめく厄介者」の誇り高き「飼い主」の精神を体現している。

住宅の地下室で発見されたものがネット民を恐怖に陥れたのは、今回が初めてではない。2023年には、ある男性が築170年の自宅の地下で奇妙なコンクリート製の箱を発見。これをめぐってインターネット上では「集団墓地の一画に違いない」などの説が飛び交った。


アリス・ギブス

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