<80年代の映画スターで、29歳にしてパーキンソン病を発症した、マイケル・J・フォックスが英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式にプレゼンターとして登場した。対面したデビッド・ベッカムは「信じられない」と大興奮>
1980年代後半から90年代にかけてビッグスターとして名を馳せたマイケル・J・フォックスが、2月18日に英ロンドンで開催された英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式にサプライズ登場し、およそ1分間にわたるスタンディングオベーションで迎えられた。
【画像】【動画】サプライズ登場したマイケル・J・フォックスに対する会場の反応、ベッカム感激の2ショット
司会者から「80年代の映画スター、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライ」と紹介されたマイケルは、車いすでステージに登場。演台の前まで来ると立ち上がり、会場を見渡すように感慨深い表情を見せた。
「映画が魔法だといわれるのには理由がある。映画はあなたの1日を変えることができる。ものの見方を変えることができ、時には人生さえも変えてくれる」とスピーチ。クリストファー・ノーラン監督が原爆の父を描いた『オッペンハイマー』に作品賞を授与した。
サッカー界のスーパースターも感激
人気絶頂の29歳でパーキンソン病を発症したマイケルは、闘病しながら俳優としてのキャリアを続ける傍ら、パーキンソン病研究のための基金「マイケル・J・フォクス財団」を立ち上げ、これまで20億ドル以上の寄付金を集めるなど治療法の確立と根治に向けた研究に尽力している。
しかし、病気の影響によるセリフ覚えの難しさや記憶力の低下を理由に、2020年に2度目の引退を表明。以降スクリーンでその姿を見かけることがなくなったマイケルが、大トリとなる作品賞のプレゼンタ―としてステージに姿を見せると、ファンからも「泣けた」「感動的」と歓喜の声が上がった。
同じくプレゼンテーターを務めたサッカー界の元スーパースター、デビッド・ベッカムもマイケルとの対面に感動した一人。「マイケル・J・フォックスに会えたなんて信じられない。今夜のBAFTAでは、大スクリーンで見てきた多くの才能あふれる人たちに会えて、ちょっとスターに夢中になっている」と綴り、笑顔で並ぶツーショットをインスタグラムに投稿した。
デビッドの投稿には、「あなたもここではスター」「2人ともレジェンド」「デビッドが演劇界の伝説に出会って魅せられたように、マイケルは間違いなく授賞式で最も人気のセレブの一人だった」などのコメントが寄せられ、エンターテインメント界とスポーツ界の2大スターの夢の共演は大きな話題を呼んだ。
一方、授賞式を見ていなかったと思われるユーザーからは、「驚かせないで。亡くなったのかと焦ったよ」との書き込みもあり、「80歳までは生きられないだろう」と昨年インタビューで語っていたマイケルとのレアなツーショットに思わずドキッとしたファンもいたようだ。
そんなベッカムは、『哀れなるものたち』で主演女優賞に輝いたエマ・ストーンや『マエストロ:その音楽と愛と』で監督賞と主演男優賞にノミネートされていたブラッドリー・クーパーら豪華スターと記念撮影も楽しみ、白黒のグループ写真も投稿している。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
千歳香奈子
1980年代後半から90年代にかけてビッグスターとして名を馳せたマイケル・J・フォックスが、2月18日に英ロンドンで開催された英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式にサプライズ登場し、およそ1分間にわたるスタンディングオベーションで迎えられた。
【画像】【動画】サプライズ登場したマイケル・J・フォックスに対する会場の反応、ベッカム感激の2ショット
司会者から「80年代の映画スター、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライ」と紹介されたマイケルは、車いすでステージに登場。演台の前まで来ると立ち上がり、会場を見渡すように感慨深い表情を見せた。
「映画が魔法だといわれるのには理由がある。映画はあなたの1日を変えることができる。ものの見方を変えることができ、時には人生さえも変えてくれる」とスピーチ。クリストファー・ノーラン監督が原爆の父を描いた『オッペンハイマー』に作品賞を授与した。
サッカー界のスーパースターも感激
人気絶頂の29歳でパーキンソン病を発症したマイケルは、闘病しながら俳優としてのキャリアを続ける傍ら、パーキンソン病研究のための基金「マイケル・J・フォクス財団」を立ち上げ、これまで20億ドル以上の寄付金を集めるなど治療法の確立と根治に向けた研究に尽力している。
しかし、病気の影響によるセリフ覚えの難しさや記憶力の低下を理由に、2020年に2度目の引退を表明。以降スクリーンでその姿を見かけることがなくなったマイケルが、大トリとなる作品賞のプレゼンタ―としてステージに姿を見せると、ファンからも「泣けた」「感動的」と歓喜の声が上がった。
同じくプレゼンテーターを務めたサッカー界の元スーパースター、デビッド・ベッカムもマイケルとの対面に感動した一人。「マイケル・J・フォックスに会えたなんて信じられない。今夜のBAFTAでは、大スクリーンで見てきた多くの才能あふれる人たちに会えて、ちょっとスターに夢中になっている」と綴り、笑顔で並ぶツーショットをインスタグラムに投稿した。
デビッドの投稿には、「あなたもここではスター」「2人ともレジェンド」「デビッドが演劇界の伝説に出会って魅せられたように、マイケルは間違いなく授賞式で最も人気のセレブの一人だった」などのコメントが寄せられ、エンターテインメント界とスポーツ界の2大スターの夢の共演は大きな話題を呼んだ。
一方、授賞式を見ていなかったと思われるユーザーからは、「驚かせないで。亡くなったのかと焦ったよ」との書き込みもあり、「80歳までは生きられないだろう」と昨年インタビューで語っていたマイケルとのレアなツーショットに思わずドキッとしたファンもいたようだ。
そんなベッカムは、『哀れなるものたち』で主演女優賞に輝いたエマ・ストーンや『マエストロ:その音楽と愛と』で監督賞と主演男優賞にノミネートされていたブラッドリー・クーパーら豪華スターと記念撮影も楽しみ、白黒のグループ写真も投稿している。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
千歳香奈子