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「さよなら三日坊主」...毎日2万歩を歩き続けるための「5つの教訓」

ニューズウィーク日本版 2024年3月18日 13時55分

<達成感、自信、「底力の自覚」...etc. 体にも心にも効くウォーキングライフのコツを「ウォーキングの達人」が伝授>

1年間毎日2万歩を歩き、歩数と画像と発見をフェイスブックとインスタグラムでシェアする──。そう誓ったのが全ての始まりだった。

ほかの人たちにも励みになればと思ってブログを書き始めたが、実はウォーキングはその半年前から既に始めていて、1年を過ぎた時点でさらに1年延長した。

2018年3月中旬から20年8月31日にかけての2年半の「旅」で私が学んだ教訓を5つ紹介しよう。

1. やり通す決意

始める前に、何があっても毎日2万歩を歩くと決めた。毎朝、今日は何歩歩くかではなく、どうすれば2万歩を達成できるか考えながら目覚めた。妻が乳癌の手術を受けた日も、気付くと病院の駐車場を歩いていた。

最初はやる気満々の日もあれば、気分が乗らない日もあった。始めて2カ月ほどたったある日の午後、寒くて雨なのにまだ2万歩にはかなり足りなかった。

窓の外に目をやり、なぜこんなことをやるなんて言ったんだろうと悔やんだ。それでも何があろうとやり通すと決意していたから、その日も2万歩を達成した。

2. 達成感を励みに

目標の2万歩を達成した日は達成感と自分に対する深い満足感に包まれ、それが歩き続ける励みになった。

3. 自分との闘い

自分との闘いはやる気をかき立てる。個人的な課題を決めて自分自身と闘うことはすごく励みになったし、いまだに私には有益なツールだ。

例えば4年前、私たち夫婦は800キロ離れた所に引っ越すことになり、売却するため自宅にかなり手を入れる必要があった。

自分で決めた期限に間に合うかどうか厳しかったが、その頃には個人的試練に慣れてきていたので、実際は期限より早く終えられた。フィットネスの効用は広い範囲に波及するのだ。

4. 大変でもできるという自信

私は困難や試練に直面すると投げ出したり失敗したりしがちで、自分の回復力に自信がなかった。だがこの時は大変でも2年半歩き続けて、自分にそれができるんだと分かった。自分に何ができるかが分かると、信じられないくらい報われた気分になる。

引っ越しの翌日、妻が自動車事故に遭い、2カ月間も車椅子で生活する羽目になった。初めは何をするにも私の介助が必要で本当に大変だったが、私はもう大変な状況には慣れていた。

5. 底力の自覚

この「旅」のおかげで感情面でも精神面でも強くなった気がした。自分が1日2万歩歩けて、それを数日間継続できることは挑戦する前から分かっていたが、2年半も続ける精神力があるかどうかは分からなかった。

挑戦したおかげで思い込みが覆され、自分が思っていたよりはるかにすごいことができるんだと気付いた。

■それでもルールには縛られない

「1日2万歩」生活を2年半でやめたのは、ルールを重視しすぎて人生を縛り付けられそうだったからだ。

実は毎日2万歩も歩く必要はない。1万歩でも多すぎる。フィットネス初心者ならなおさらだ。まずは毎日10分間歩く習慣をつけよう。それがウォーキングの恩恵をフルに享受する土台になる。

<本誌2024年3月12日号掲載>

デービッド・ポールのインスタグラム

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デービッド・ポール(ポッドキャスト番組『ウオーキング・イズ・フィットネス』司会者)

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