<ロシア軍が前線に配備した無人地上車両をウクライナのドローンが破壊する動画をウクライナ軍が公開。今後は、ロシア、ウクライナ両軍が競うように無人戦闘車両を戦場に送り込むことになるだろう>
ロシアが支配する東部の都市アウディーイウカの近くで、ウクライナのドローンがロシア軍の「無人地上車両(UGV)」、別名「地上戦闘ロボット」を破壊したことが新たな映像で明らかになった。ロシアが戦場に投入したような地上戦闘ロボットはおしなべて小型だが、今後の戦場ではそれが重要な役割を果たすことになるかもしれない。
【動画】ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライナのドローンが激しく破壊
ウクライナ軍第47機械化旅団による3月30日のSNSの投稿によれば、ロシア軍はウクライナでの戦闘で自動擲弾発射機を搭載した地上型戦闘ロボットの使用を開始した。
ウクライナ軍は、東部ドネツク地方の戦闘の激戦地となったアウディーイウカの近くで、一人称視点(FPV)ドローンを使って地上型戦闘ロボット2台を破壊したと発表した。ロシアは2月中旬にアウディーイウカを占領し、それ以来、市の西側で衝突が激化している。
テレグラムで公開した短い動画では、ウクライナ軍のドローンがロシアの地上戦闘ロボットに攻撃を加え、破壊している。
ロシアもウクライナも、無人航空機以外の地上や水上の無人兵器にも多額の投資を行っている。
組み立て式の無人車両
ロシアは、AI対応の自律型戦闘ロボット「マーカー」や、兵站支援を目的としたUGV「ズビロ」など、数種類の地上用無人兵器を開発している。ウクライナもUGVの開発と配備を進めている。
米海軍分析センターのロシア担当アナリスト、サミュエル・ベンデットによれば、前線に投入される小型の戦闘・兵站用無人車両の数はますます増えている。その多くは素早く組み立てることができる簡単な設計が特徴で、兵士やボランティアが作っているという。
ウクライナの第47機械化旅団が公開した動画には、ウクライナのドローンに激しい攻撃を受けされ、機能を失ったUGVが映っている。
「今後は、この動画にあるような安価で軽量なUGVが数多く使用されることになるだろう。すぐ破壊される可能性もあるが、次を素早く組み立てて代わりを用意することができる」と、彼は本誌に語った。
「ロシアが開発したマーカーのような大型のUGVは、ウクライナ軍が飛ばしている膨大な数の偵察ドローンに見つかりやすいため、少なくとも当面は、この戦場に大型UGVが登場することはないだろう」と、ベンデットは評価している。
ウクライナ軍が公開した映像からは、ロシアのUGVが標的とされた状況の詳細は明らかではない。ベンデットによれば、UGVが兵士の代わりに派遣されたのか、それとも部隊と一緒に派遣されたのか、判断が難しい。
「戦闘に参加するUGVが増えるにつれ、ロシアとウクライナ両軍は攻撃や戦場における作戦にUGVを統合するための戦術やコンセプトを開発」し、兵士の消耗を少しでも取り除こうとしている、と彼は続けた。ロシアとウクライナは、単独で活動できる自律型UGVの開発にますます力を入れている、という。
2023年9月中旬、ウクライナのドローンの第一人者であるミハイロ・フェドロフ副首相兼デジタル改革担当相は、無人戦闘車両「アイアンクラッド」を前線での戦闘任務でテストしていると述べた。
このロボットは、機関銃や砲塔を搭載し、敵の陣地を攻撃したり、偵察任務を遂行したり、火力支援を提供したりするように設計されている、とフェドロフは言う。移動の最高時速は約20キロと報じられる。
2024年初頭、ウクライナの地上部隊は、第5独立強襲旅団が無人戦闘車両を使って、ロシアの陣地を狙っていると発表した。
エリー・クック
ロシアが支配する東部の都市アウディーイウカの近くで、ウクライナのドローンがロシア軍の「無人地上車両(UGV)」、別名「地上戦闘ロボット」を破壊したことが新たな映像で明らかになった。ロシアが戦場に投入したような地上戦闘ロボットはおしなべて小型だが、今後の戦場ではそれが重要な役割を果たすことになるかもしれない。
【動画】ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライナのドローンが激しく破壊
ウクライナ軍第47機械化旅団による3月30日のSNSの投稿によれば、ロシア軍はウクライナでの戦闘で自動擲弾発射機を搭載した地上型戦闘ロボットの使用を開始した。
ウクライナ軍は、東部ドネツク地方の戦闘の激戦地となったアウディーイウカの近くで、一人称視点(FPV)ドローンを使って地上型戦闘ロボット2台を破壊したと発表した。ロシアは2月中旬にアウディーイウカを占領し、それ以来、市の西側で衝突が激化している。
テレグラムで公開した短い動画では、ウクライナ軍のドローンがロシアの地上戦闘ロボットに攻撃を加え、破壊している。
ロシアもウクライナも、無人航空機以外の地上や水上の無人兵器にも多額の投資を行っている。
組み立て式の無人車両
ロシアは、AI対応の自律型戦闘ロボット「マーカー」や、兵站支援を目的としたUGV「ズビロ」など、数種類の地上用無人兵器を開発している。ウクライナもUGVの開発と配備を進めている。
米海軍分析センターのロシア担当アナリスト、サミュエル・ベンデットによれば、前線に投入される小型の戦闘・兵站用無人車両の数はますます増えている。その多くは素早く組み立てることができる簡単な設計が特徴で、兵士やボランティアが作っているという。
ウクライナの第47機械化旅団が公開した動画には、ウクライナのドローンに激しい攻撃を受けされ、機能を失ったUGVが映っている。
「今後は、この動画にあるような安価で軽量なUGVが数多く使用されることになるだろう。すぐ破壊される可能性もあるが、次を素早く組み立てて代わりを用意することができる」と、彼は本誌に語った。
「ロシアが開発したマーカーのような大型のUGVは、ウクライナ軍が飛ばしている膨大な数の偵察ドローンに見つかりやすいため、少なくとも当面は、この戦場に大型UGVが登場することはないだろう」と、ベンデットは評価している。
ウクライナ軍が公開した映像からは、ロシアのUGVが標的とされた状況の詳細は明らかではない。ベンデットによれば、UGVが兵士の代わりに派遣されたのか、それとも部隊と一緒に派遣されたのか、判断が難しい。
「戦闘に参加するUGVが増えるにつれ、ロシアとウクライナ両軍は攻撃や戦場における作戦にUGVを統合するための戦術やコンセプトを開発」し、兵士の消耗を少しでも取り除こうとしている、と彼は続けた。ロシアとウクライナは、単独で活動できる自律型UGVの開発にますます力を入れている、という。
2023年9月中旬、ウクライナのドローンの第一人者であるミハイロ・フェドロフ副首相兼デジタル改革担当相は、無人戦闘車両「アイアンクラッド」を前線での戦闘任務でテストしていると述べた。
このロボットは、機関銃や砲塔を搭載し、敵の陣地を攻撃したり、偵察任務を遂行したり、火力支援を提供したりするように設計されている、とフェドロフは言う。移動の最高時速は約20キロと報じられる。
2024年初頭、ウクライナの地上部隊は、第5独立強襲旅団が無人戦闘車両を使って、ロシアの陣地を狙っていると発表した。
エリー・クック