ブレンダン・コール
<ロシア国防省はウクライナのドローン50機を撃墜したと発表>
ロシア領内のエネルギーインフラ施設が、またしてもウクライナの発射したドローンによる攻撃を受けた。
【動画】夜空を照らす巨大な炎...ウクライナの「大規模ドローン攻撃」で燃え上がるロシアのエネルギー施設
ウクライナはここ数カ月、ロシアのエネルギー施設への攻撃を強化しており、これにより戦争遂行能力と主要輸出品の供給を妨げている。ただし、ウクライナ側はこれらの攻撃に関与したと直接主張することはない。
AFP通信がウクライナ軍関係者の情報源を引用して報じたところによれば、19日夜、少なくとも3つの変電所と1つの燃料貯蔵施設が攻撃を受けて火災が発生したという。同メディアは情報とともに、ソーシャルメディアに投稿された攻撃後の動画を紹介している。
ウクライナに隣接するスモレンスク州にあるエネルギー大手ルクオイルのカルディモヴォの貯油施設とされる動画には、 見物人が撮影した火災の様子が映っている。撮影者は「なんという爆発だ」と驚き、「これまでに8回の爆発があった」と説明している。本誌はこの動画を検証できていない。
テレグラム・チャンネル「アストラ」は、ブリャンスク州ビゴニッチ村の変電所にドローンが墜落し、火の手が上がっている画像を投稿した。
ブリャンスク州のアレクサンドル・ボゴマズ知事はテレグラムで、ウクライナのドローン攻撃を防空システムによって阻止し、5機のドローンをヴィゴニチスキー地区の上空で破壊したと述べ、死傷者は出ていないと報告している。
ロシア国防省によれば、ロシアの防空システムはクルスク州、モスクワ州、トゥーラ州、リャザン州を含む8つの地域でウクライナのドローン50機を撃墜したという。ベルゴロド州ではドローンの破片で2人が死亡したと伝えられている。
ウクライナのオンライン紙「キーウ・インディペンデント」は匿名の情報筋の話として、19日夜の攻撃はウクライナ保安庁(SBU)、ウクライナ国防省情報総局(HUR)、ウクライナ特殊作戦軍(SOF)の共同作戦だったと報じている。本誌は事実関係を確認できていない。
3月17日の段階で、ロシア各地で合わせて12の石油精製所が攻撃を受けたと伝えられている。ウクライナは4月2日にも国境から1100キロ以上離れたタタールスタン共和国ニジネカムスクにあるロシア最大の石油精製所を攻撃し、射程圏の広さを示している。
アメリカは3月、ウクライナ当局に対し、ロシアのエネルギー施設を標的にしないよう警告したと報じられている。しかしウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、石油精製所への報復攻撃に自国の兵器を使用することができると発言している。
地政学とサイバーリスクに詳しいコンサルティング会社「S-RM」のシニア・アソシエイト、マルクス・コルホネンは、石油精製所への攻撃は石油製品の輸出を制限しているがロシア産原油の輸出には影響していないと分析している。
コルホネンは本誌に対し、「原油生産や輸出に関する施設ではなく精製所を標的にしているため、世界的な影響はそれほど大きくない」と述べた。
「ウクライナはこれを意図的に行っている可能性が高い。ウクライナの狙いはロシアの戦争遂行能力を混乱させることであり、原油施設への攻撃が及ぼすより大きな影響に配慮している」
(翻訳:ガリレオ)
<ロシア国防省はウクライナのドローン50機を撃墜したと発表>
ロシア領内のエネルギーインフラ施設が、またしてもウクライナの発射したドローンによる攻撃を受けた。
【動画】夜空を照らす巨大な炎...ウクライナの「大規模ドローン攻撃」で燃え上がるロシアのエネルギー施設
ウクライナはここ数カ月、ロシアのエネルギー施設への攻撃を強化しており、これにより戦争遂行能力と主要輸出品の供給を妨げている。ただし、ウクライナ側はこれらの攻撃に関与したと直接主張することはない。
AFP通信がウクライナ軍関係者の情報源を引用して報じたところによれば、19日夜、少なくとも3つの変電所と1つの燃料貯蔵施設が攻撃を受けて火災が発生したという。同メディアは情報とともに、ソーシャルメディアに投稿された攻撃後の動画を紹介している。
ウクライナに隣接するスモレンスク州にあるエネルギー大手ルクオイルのカルディモヴォの貯油施設とされる動画には、 見物人が撮影した火災の様子が映っている。撮影者は「なんという爆発だ」と驚き、「これまでに8回の爆発があった」と説明している。本誌はこの動画を検証できていない。
テレグラム・チャンネル「アストラ」は、ブリャンスク州ビゴニッチ村の変電所にドローンが墜落し、火の手が上がっている画像を投稿した。
ブリャンスク州のアレクサンドル・ボゴマズ知事はテレグラムで、ウクライナのドローン攻撃を防空システムによって阻止し、5機のドローンをヴィゴニチスキー地区の上空で破壊したと述べ、死傷者は出ていないと報告している。
ロシア国防省によれば、ロシアの防空システムはクルスク州、モスクワ州、トゥーラ州、リャザン州を含む8つの地域でウクライナのドローン50機を撃墜したという。ベルゴロド州ではドローンの破片で2人が死亡したと伝えられている。
ウクライナのオンライン紙「キーウ・インディペンデント」は匿名の情報筋の話として、19日夜の攻撃はウクライナ保安庁(SBU)、ウクライナ国防省情報総局(HUR)、ウクライナ特殊作戦軍(SOF)の共同作戦だったと報じている。本誌は事実関係を確認できていない。
3月17日の段階で、ロシア各地で合わせて12の石油精製所が攻撃を受けたと伝えられている。ウクライナは4月2日にも国境から1100キロ以上離れたタタールスタン共和国ニジネカムスクにあるロシア最大の石油精製所を攻撃し、射程圏の広さを示している。
アメリカは3月、ウクライナ当局に対し、ロシアのエネルギー施設を標的にしないよう警告したと報じられている。しかしウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、石油精製所への報復攻撃に自国の兵器を使用することができると発言している。
地政学とサイバーリスクに詳しいコンサルティング会社「S-RM」のシニア・アソシエイト、マルクス・コルホネンは、石油精製所への攻撃は石油製品の輸出を制限しているがロシア産原油の輸出には影響していないと分析している。
コルホネンは本誌に対し、「原油生産や輸出に関する施設ではなく精製所を標的にしているため、世界的な影響はそれほど大きくない」と述べた。
「ウクライナはこれを意図的に行っている可能性が高い。ウクライナの狙いはロシアの戦争遂行能力を混乱させることであり、原油施設への攻撃が及ぼすより大きな影響に配慮している」
(翻訳:ガリレオ)