エリー・クック
<潜水艦救難艦「コムーナ」らしき停泊中の艦船が炎と煙に包まれている様子を捉えた動画が拡散される>
ウクライナ軍が週末にロシア黒海艦隊最古の艦艇を攻撃した後の様子を捉えたとみられる動画が、ソーシャルメディア上で拡散されている。
【動画】ロシア黒海艦隊「最古の艦艇」がウクライナ軍による攻撃で大破か...衝撃映像が拡散
短い動画には、停泊中の艦艇らしきものが炎と煙に包まれている様子が映っている。本誌はこの動画の信ぴょう性について独自に確認を取ることができず、ロシア国防省にメールでコメントを求めたが返答はなかった。ウクライナ国防省は4月21日、ウクライナ海軍がロシアの潜水艦救難艦「コムーナ」を攻撃したと発表したが、同艦艇の被害の度合いについては明らかにされなかった。
ウクライナ軍はこれまでも頻繁にロシア黒海艦隊、とりわけクリミア半島の南西端にあるセバストポリ港に停泊中の艦船を標的にしてきた。ロシアは2014年にクリミア半島を一方的に併合しており、ウクライナは同地域の奪還を目指している。
ウクライナ海軍のドミトロー・プレテンチューク報道官は21日、本誌に対して「ロシアが一時的に占領しているクリミアでは、今後も軍事施設での爆発が続くだろう」と述べた。ウクライナ軍が「コムーナ」攻撃にどの兵器を使用したのかは明かさなかった。複数のオープンソースアカウントは、ウクライナの国産対艦巡航ミサイル「ネプチューン」が使用された可能性があるとしている。プレテンチュークは21日にソーシャルメディアに行った投稿の中で、「コムーナ」はもう運用不能だと述べた。
ロシアは主要な艦船を東に移動させて防衛を強化
セバストポリのミハイル・ラズボザエフ市長は21日、ロシア軍が同日セバストポリ北部で「対艦ミサイルによる攻撃を撃退」したと述べ、「その際に破片が落下して小規模な火災が起きたが、すぐに消し止められた」とつけ加えた。
ウクライナ軍がロシア軍との戦いを展開するなかで、最も成果を上げている攻撃の一部が水上ドローンや各種ミサイルによる攻撃だ。ウクライナ当局は、ロシアは戦闘開始以来、黒海艦隊の約3分の1を失ったと推定している。
開始から2年以上になる今回の戦争で、ウクライナ軍は2022年4月にロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」を撃沈して以降も、ロシア軍の艦船を狙った攻撃を続けている。プレテンチュークは21日にウクライナのメディアRBCに対して、「コムーナ」は「モスクワ」が撃沈された際に派遣され、同艦の一部の回収を行ったと述べた。
ウクライナ軍は2024年に入って以降、ロシア黒海艦隊の艦船を標的とした攻撃を多数実行。揚陸艦や偵察艦、コルベット艦や哨戒艦に対する攻撃を行ってきた。
クリミア半島に駐留する黒海艦隊への執拗な攻撃を受けて、主要な艦船の多くをセバストポリからさらに東に移動させている。また英国防省は以前に、ロシア軍がウクライナ軍のドローンをかわすためにデコイ(おとり)を使用したり、地面に艦船のシルエットを描いたりする偽装工作を行っていると指摘していた。
ロシア国防省は3月、敵のドローンを破壊するために黒海艦隊に重機関銃の装備を追加する計画を発表している。
<潜水艦救難艦「コムーナ」らしき停泊中の艦船が炎と煙に包まれている様子を捉えた動画が拡散される>
ウクライナ軍が週末にロシア黒海艦隊最古の艦艇を攻撃した後の様子を捉えたとみられる動画が、ソーシャルメディア上で拡散されている。
【動画】ロシア黒海艦隊「最古の艦艇」がウクライナ軍による攻撃で大破か...衝撃映像が拡散
短い動画には、停泊中の艦艇らしきものが炎と煙に包まれている様子が映っている。本誌はこの動画の信ぴょう性について独自に確認を取ることができず、ロシア国防省にメールでコメントを求めたが返答はなかった。ウクライナ国防省は4月21日、ウクライナ海軍がロシアの潜水艦救難艦「コムーナ」を攻撃したと発表したが、同艦艇の被害の度合いについては明らかにされなかった。
ウクライナ軍はこれまでも頻繁にロシア黒海艦隊、とりわけクリミア半島の南西端にあるセバストポリ港に停泊中の艦船を標的にしてきた。ロシアは2014年にクリミア半島を一方的に併合しており、ウクライナは同地域の奪還を目指している。
ウクライナ海軍のドミトロー・プレテンチューク報道官は21日、本誌に対して「ロシアが一時的に占領しているクリミアでは、今後も軍事施設での爆発が続くだろう」と述べた。ウクライナ軍が「コムーナ」攻撃にどの兵器を使用したのかは明かさなかった。複数のオープンソースアカウントは、ウクライナの国産対艦巡航ミサイル「ネプチューン」が使用された可能性があるとしている。プレテンチュークは21日にソーシャルメディアに行った投稿の中で、「コムーナ」はもう運用不能だと述べた。
ロシアは主要な艦船を東に移動させて防衛を強化
セバストポリのミハイル・ラズボザエフ市長は21日、ロシア軍が同日セバストポリ北部で「対艦ミサイルによる攻撃を撃退」したと述べ、「その際に破片が落下して小規模な火災が起きたが、すぐに消し止められた」とつけ加えた。
ウクライナ軍がロシア軍との戦いを展開するなかで、最も成果を上げている攻撃の一部が水上ドローンや各種ミサイルによる攻撃だ。ウクライナ当局は、ロシアは戦闘開始以来、黒海艦隊の約3分の1を失ったと推定している。
開始から2年以上になる今回の戦争で、ウクライナ軍は2022年4月にロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」を撃沈して以降も、ロシア軍の艦船を狙った攻撃を続けている。プレテンチュークは21日にウクライナのメディアRBCに対して、「コムーナ」は「モスクワ」が撃沈された際に派遣され、同艦の一部の回収を行ったと述べた。
ウクライナ軍は2024年に入って以降、ロシア黒海艦隊の艦船を標的とした攻撃を多数実行。揚陸艦や偵察艦、コルベット艦や哨戒艦に対する攻撃を行ってきた。
クリミア半島に駐留する黒海艦隊への執拗な攻撃を受けて、主要な艦船の多くをセバストポリからさらに東に移動させている。また英国防省は以前に、ロシア軍がウクライナ軍のドローンをかわすためにデコイ(おとり)を使用したり、地面に艦船のシルエットを描いたりする偽装工作を行っていると指摘していた。
ロシア国防省は3月、敵のドローンを破壊するために黒海艦隊に重機関銃の装備を追加する計画を発表している。