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「女性と少女の代償が最も大きい」...ソフィー妃がウクライナ訪問、イギリス王室メンバー初

ニューズウィーク日本版 2024年5月1日 9時30分

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部 for WOMAN
<エディンバラ公爵夫人ソフィー妃がウクライナを電撃訪問。オレナ・ゼレンスカ大統領夫人とともにブチャで犠牲者を追悼し、強いメッセージを送った>

戦時下で性暴力を受けた被害者を支援する活動の一環として、エディンバラ公爵エドワード王子の妻であるソフィー妃が4月29日、イギリス王族として初めてウクライナを訪問した。

「ブチャの虐殺」で命を落とした犠牲者を追悼するため、オレナ・ゼレンスカ大統領夫人とともに首都キーウ郊外の街ブチャの聖アンドリア教会を訪れて犠牲者への哀悼の意を表し、生存者やロシアに連れ去られたあとに奪還された子供たちと面会した。

 

「女性と少女の代償が最も大きい」とスピーチで述べたソフィー妃は、これまでもコソボ、シエラレオネ、南スーダン、コンゴ民主共和国、コロンビアなどの国々を訪れ、被害者から直接証言を聞くなど性暴力被害女性の支援活動を行っている。

ソフィー妃同様、キャサリン妃も紛争下での性暴力を防止する活動のパトロンとして知られている。

オレナ・ゼレンスカ大統領夫人は2020年にキャサリン妃に初めて会って以来、「友人」として知られ、2023年のチャールズ国王の戴冠式の際にも皇太子妃デビューとなる初の単独公務での面会相手に選ばれた仲である。

今回、ソフィー妃が戦時下における女性への性暴力への強いメッセージを前面に押し出したのは自らのライフワークであるだけでなく、公務を休養中の「姪」キャサリン妃の代理の意味もあるとみられている。

2022年2月24日、ロシアがウクライナを侵攻した数日後にキャサリン妃とウィリアム王子(当時)はツイッター(現X)でゼレンスキー大統領夫妻とウクライナに連帯を示した。しかし、王族が政治的なコミットメントをすべきではないという批判も起きていた。

■【関連画像】キャサリン妃とウクライナ大統領夫人の「友情写真」 を見る

しかし、その後もキャサリン妃はオレナ夫人との連帯を示し続けてきた。そして今回、仲のよい叔母ソフィー妃が自ら現地に赴き、この野蛮な戦争に反対するという強いメッセージを送ったのだ。はたしてプーチン大統領に女性たちの声は届くのか。

ゼレンスキー大統領とソフィー妃

Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS

 

オレナ夫人とソフィー妃

2024年4月29日、キーウの聖ソフィア大聖堂でのオレナ夫人とソフィー妃 Anatolii Stepanov/Pool via REUTERS

ウクライナを訪問したソフィー妃

Duchess of Edinburgh visits Ukraine in royal first since Russia's invasion/The Telegraph

 

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