イザベル・バンブルーゲン
<アメリカがウクライナに供与した陸軍戦術ミサイル(ATACMS)が、東部ルハンスク州のロシア軍拠点に直撃>
ウクライナ東部のルハンスク州で、屋外の訓練場に集合した100人以上のロシア兵士が(アメリカがウクライナに供与した)陸軍戦術ミサイル(ATACMS)の直撃を受ける様子だとされる映像が拡散されている。複数の軍事アナリストが5月1日に共有したもので、クラスター弾によって広範な地域が爆発に見舞われる様子が捉えられている。
■【動画】集合したロシア部隊の頭上に降り注ぐ「クラスター弾」の強烈な爆撃...ATACMSの直撃を受けた瞬間映像
問題の動画は、ロシアとウクライナの戦争に関する画像や動画の位置情報を特定するオープンソースアカウント「GeoConfirmed(ジオコンファームド)」のボランティアが、X(旧ツイッター)上で共有した。
「ウクライナ軍が4発のATACMSを発射。このうち1発は不発だったが、残りはルハンスク州モズニャキウカにあるロシア軍の訓練場に着弾した。映像を見る限り、損失はかなりの規模になりそうだ。前線から80キロメートル離れた場所だ」と同アカウントは述べ、1発目が着弾した後の様子を示す静止画を共有した。
アメリカは最近、ウクライナに最大射程300キロメートルのATACMSを秘密裏に提供していたことを明らかにした。本誌は今回の動画がいつ・どこで撮影されたのかについて独自に確認することができず、ロシア国防省にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。
ロシアの軍事アナリストであるイアン・マトフィエフもこの動画を共有し、犠牲者は数十人にのぼる可能性があると推定した。
「大勢のロシア兵が集まっていた場所に着弾」
「ロシア軍の幹部はまたもや兵士たちを訓練に駆り出し、まとまった数の兵士を軍用トラックの傍に立たせた。だが彼らは、ウクライナ軍が今や高機動ロケット砲システム(HIMARS)に加えてさらに射程の長いATACMSも保有していることを忘れていたようだ」とマトフィエフは書き込み、さらにこう続けた。
「その結果3発のミサイルが撃ち込まれた。死者数は分かっていないが、おそらく数十人にのぼるだろう。ミサイルが着弾したのはルハンスク州ロホーブ村の近く。ウクライナ軍が支配するハルキウ州クピャンスクから100キロメートル離れたあたりだ」
なおアメリカの独立系シンクタンク戦争研究所(ISW)はその後、ロシア兵の死者は116人にのぼるとの分析結果を発表している。
ウクライナ支持のユーザー(((Tendar)))は、ロシア軍の拠点と訓練場がATACMSの攻撃を受けたとXに投稿した。「1発目のATACMSから飛散されたクラスター弾は、大勢のロシア兵が集まっていた場所に着弾した。3発目は数台の車両が木々に隠れていたあたりに命中した」
2月にはHIMARS攻撃が直撃する様子を公開
2月には、ウクライナがアメリカから供与を受けたHIMARSを使用して、大勢のロシア兵を狙った攻撃を3回にわたって行ったと報じられた。
ウクライナのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)プロジェクト「ディープステート」は、このうち1回の攻撃について、ロシア占領下のヘルソン州にあるポド・カリニフカ村近くの訓練場を狙って行われたと伝えた。BBCのロシア語サービスも、ウクライナ特殊部隊関係者の発言を引用し、同地で攻撃が行われたと報じていた。
ウクライナのメディア「Zerkalo Nedeli」は、ヘルソン州で行われた一連の攻撃で少なくとも60人のロシア兵が死亡したと伝えていた。
<アメリカがウクライナに供与した陸軍戦術ミサイル(ATACMS)が、東部ルハンスク州のロシア軍拠点に直撃>
ウクライナ東部のルハンスク州で、屋外の訓練場に集合した100人以上のロシア兵士が(アメリカがウクライナに供与した)陸軍戦術ミサイル(ATACMS)の直撃を受ける様子だとされる映像が拡散されている。複数の軍事アナリストが5月1日に共有したもので、クラスター弾によって広範な地域が爆発に見舞われる様子が捉えられている。
■【動画】集合したロシア部隊の頭上に降り注ぐ「クラスター弾」の強烈な爆撃...ATACMSの直撃を受けた瞬間映像
問題の動画は、ロシアとウクライナの戦争に関する画像や動画の位置情報を特定するオープンソースアカウント「GeoConfirmed(ジオコンファームド)」のボランティアが、X(旧ツイッター)上で共有した。
「ウクライナ軍が4発のATACMSを発射。このうち1発は不発だったが、残りはルハンスク州モズニャキウカにあるロシア軍の訓練場に着弾した。映像を見る限り、損失はかなりの規模になりそうだ。前線から80キロメートル離れた場所だ」と同アカウントは述べ、1発目が着弾した後の様子を示す静止画を共有した。
アメリカは最近、ウクライナに最大射程300キロメートルのATACMSを秘密裏に提供していたことを明らかにした。本誌は今回の動画がいつ・どこで撮影されたのかについて独自に確認することができず、ロシア国防省にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。
ロシアの軍事アナリストであるイアン・マトフィエフもこの動画を共有し、犠牲者は数十人にのぼる可能性があると推定した。
「大勢のロシア兵が集まっていた場所に着弾」
「ロシア軍の幹部はまたもや兵士たちを訓練に駆り出し、まとまった数の兵士を軍用トラックの傍に立たせた。だが彼らは、ウクライナ軍が今や高機動ロケット砲システム(HIMARS)に加えてさらに射程の長いATACMSも保有していることを忘れていたようだ」とマトフィエフは書き込み、さらにこう続けた。
「その結果3発のミサイルが撃ち込まれた。死者数は分かっていないが、おそらく数十人にのぼるだろう。ミサイルが着弾したのはルハンスク州ロホーブ村の近く。ウクライナ軍が支配するハルキウ州クピャンスクから100キロメートル離れたあたりだ」
なおアメリカの独立系シンクタンク戦争研究所(ISW)はその後、ロシア兵の死者は116人にのぼるとの分析結果を発表している。
ウクライナ支持のユーザー(((Tendar)))は、ロシア軍の拠点と訓練場がATACMSの攻撃を受けたとXに投稿した。「1発目のATACMSから飛散されたクラスター弾は、大勢のロシア兵が集まっていた場所に着弾した。3発目は数台の車両が木々に隠れていたあたりに命中した」
2月にはHIMARS攻撃が直撃する様子を公開
2月には、ウクライナがアメリカから供与を受けたHIMARSを使用して、大勢のロシア兵を狙った攻撃を3回にわたって行ったと報じられた。
ウクライナのOSINT(オープンソース・インテリジェンス)プロジェクト「ディープステート」は、このうち1回の攻撃について、ロシア占領下のヘルソン州にあるポド・カリニフカ村近くの訓練場を狙って行われたと伝えた。BBCのロシア語サービスも、ウクライナ特殊部隊関係者の発言を引用し、同地で攻撃が行われたと報じていた。
ウクライナのメディア「Zerkalo Nedeli」は、ヘルソン州で行われた一連の攻撃で少なくとも60人のロシア兵が死亡したと伝えていた。