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メディアで「大胆すぎる」ショットを披露した米大物政治家の娘、「ポルノじゃない」とアンチに大反論

ニューズウィーク日本版 2024年6月8日 20時21分

ライアン・スミス
<トランプ前大統領の顧問を務めたケリーアン・コンウェイの娘は、「女性らしさを取り戻すため」プレイボーイのモデルになったという>

ドナルド・トランプ政権の大統領顧問だったケリーアン・コンウェイの娘であるクラウディア・コンウェイは、「プレイボーイ」オンライン版で公開されている自身のコンテンツに関して批判してきたソーシャルメディア・ユーザーたちに反撃している。プレイボーイで彼女は、ビキニの水着などかなり際どいショットを披露している。

■【写真】元大統領顧問の19歳の娘、「ポルノ」「乱れすぎ」批判を浴びたプレイボーイでの写真

19歳のクラウディアは、2023年4月に「プレイボーイ」のオンライン版(Playboy.com)で購読ページを開設した。ビキニ姿でポーズをとる自身の画像も公開している。購読ページにあるこれらの画像には誰でもアクセスできるが、その他のスナップショットを見るには5~99ドルの料金を支払う必要がある。

ページ開設の数週間後、クラウディアはこの件に関する声明を発表し、X(旧ツイッター)に「本当に自分らしいやりかたで、女性であることと、女性性を取り戻そうとしている」と書いた。

歯に衣着せぬ物言いをするクラウディアは6月はじめ、数か月にわたる中断を経て、Xに復帰した。そして、大統領選で共和党の候補者となりそうなトランプをめぐる問題について意見を述べた。トランプの口止め料裁判では、5月30日に34件の罪状すべてで有罪とする評決が出ている。

母親のケリーアン・コンウェイは、かつて自身が顧問を務めていたトランプを相変わらず称賛しており、「立ち直りの速い闘士」と形容したのだが、これを受けてクラウディアは「『重罪犯』という言葉を付け足すのを忘れたみたいね」と投稿した。なお、このポストはその後削除されている。

「IQが低く、性的にきわめて乱れた女」と批判が

トランプに対するクラウディアの一貫した批判的姿勢は、ローラ・ルーマーからの激しい批判を招いた。ルーマーは極右の陰謀論者であり、共和党の議員候補として二度の落選経験がある。ルーマーは、Xの一連のポストのなかで、クラウディアについて「IQが低く、性的にきわめて乱れた女で、父親との問題も抱えている」と非難した。

それに続く議論では、あるXユーザーがこう述べている(クラウディアの父で、やはりトランプを頻繁に批判するジョージ・コンウェイに直接あてた投稿だ)。「娘がストリップやポルノの世界に入らないようにするのは、父親の仕事だ。明らかにそれができていない。よろしくない」

その批判に対し、クラウディアはXでこう反論した。「そのどっちとも私は関係ないし、するつもりもない。以上」

クラウディアは、続けてこうコメントした。「わたしがこの肥えだめみたいなプラットフォームから遠ざかっているのには理由がある。この国の政治的スペクトルでは、どっち側の極にも問題があることは認めるけれど、誹謗中傷のようなむかつくやりかたで攻撃してくるのは片方の極だけ。これはすごく多くのことを物語っている。@LauraLoomer、何か趣味でもつくれば? 愛をこめて」

There's a reason I stay away from this cesspool of a platform. I acknowledged that both extremist sides of our political spectrum were problematic, yet only one side is attacking me in disgusting and defamatory ways. Pretty telling. @LauraLoomer, get a hobby. All love— Claudia Conway (@claudiamconwayy) June 2, 2024

さらに、性的な仕事についても意見をはっきり述べた。「ちなみに、わたしはセクシャルワーカーではない(過去もそうだし、未来もそう)が、その道を選んだ人たちを悪く言うつもりはない──誰にでも、自分の経験を踏まえて、率直な意見を言う権利がある。でも、誹謗中傷するのはやめようよ。ソーシャルメディア上で主導される議題に、歪んだ情報を載せようとすることも」

ニューズウィークは、メール経由でクラウディアにコメントを求めている。

「わたしの体はわたしから奪われてしまった」

クラウディアは2023年5月、プレイボーイと契約するという決断を公言した。プレイボーイは2020年に紙媒体の発行を終了し、現在はオンライン版のみとなっている。

この話題に関してクラウディアは当時、「コメントするのは今回だけ」と前置きしたうえで、Xにこう書いた。「15~16歳のころ、わたしはメディアに搾取され、餌食にされ、自分を自分ではないものとして表現することを強要された。わたしの体はわたしから奪われてしまった」

「いまは若いおとなとして、本当に自分らしいやりかたで、女性であることと女性性を取り戻そうとしている。ほかの誰のものでもない、自分のやりかたで自分を表現しようとしている。わたしは自分の体と声を完全にコントロールできている」

「以前にも述べたように、自分の物語を自分で書くこと、そして、かつて不当に奪われたものを取り戻すことが大切だと確信している」

さらに、その後のポストで次のように述べた。「自主性と自由のふたつは、誰もが持つべきものだ。自分の傷つきやすいところをだれかに利用させてはいけない──取り戻そう」

あるXユーザーは、それに対してこう書いた。「あなたは、あなたをサーカスの見せ物にしようとしたメディアに対して、自ら進んでサーカスの見せ物になることで勝った気になっている」。クラウディアはこう返した。「で、誰がそのコンテンツを所有し、そこからお金を稼いでいると思ってるの? いま公開されているものを完全にコントロールしているのは誰? わたしよ」

クラウディアのページ開設から数週間後、プレイボーイの広報担当者は、ニューズウィークに宛てた声明のなかで、同プラットフォームとの関係はクラウディアに「自由」と「自主性」、さらには「大きな金銭的成功」を与えていると述べた。

声明には、「すべての女性が、自身の体と声を完全にコントロールしてしかるべきだと、プレイボーイは確信している」とある。「クラウディア・コンウェイは、当社のクリエーター・プラットフォームにおいて、自由、自主性、大きな金銭的成功を見つけた多くの女性のひとりだ。われわれは彼女を歓迎し、彼女の選択を支持する」

母親のケリーアン・コンウェイはもともとは世論調査の専門家で、トランプが勝利した2016年大統領選の選挙対策本部長として全米に知られるようになり、その後は大統領上級顧問に就任した。また、メディアにおけるトランプのサポーターとしても名を馳せ、トランプの数々の主張やスタンスをさまざまな報道機関で擁護してきたことでも知られる。

トランプ政権におけるケリーアン・コンウェイの地位にもかかわらず、娘のクラウディアと、父親で政治団体「リンカーン・プロジェクト」の共同創設者でもあるジョージ・コンウェイは、2020年からトランプを声高に批判するようになった。
(翻訳:ガリレオ)


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