まつもとたくお
<日本でもブレイクが期待されるトロットの魅力を伝えるイケメングループに単独インタビュー>
韓国の演歌・歌謡とも呼ばれるトロット。近年の盛り上がりについては前回のコラムで紹介した通りだが、日本における同ジャンルの推進役として日々奮闘している男性ボーカルグループ・K4も、今どきのトロットを語るうえで押さえておきたい存在である。
2023年秋に日本進出を果たし、今年春から本格的な活動を展開している彼らは、全員が韓国のオーディション番組「ハロートロット」(2021年11月~2022年2月、MBNで放送)の出身者だ。同番組で優勝したオ・ジュジュを筆頭に、かつてソロ歌手として舞台に立ち、ボーカルトレーナーとしても豊富な経験をもつキム・ヒョンミン、ソウル大学声楽科を卒業したチョ・ジュン、アメリカ出身で以前はアイドルグループの一員だったリュ・フィリップと、メンバーは実力派ばかり。
3月末にリリースした日本デビュー曲『Love Storm -Japanese version-』は、彼らの洗練された魅力を生かしたサウンドが功を奏し、5月8日付のUSEN演歌/歌謡曲リクエストランキングで1位に。そして8月には早くも単独公演を開催。道なき道を歩み、着実に成長していく姿は実に頼もしい。
トロットの普及に努めるK4は今、何を考え、何を目指しているのか。プロモーション活動の合間を縫って所属レコード会社に集まってくれた4人に現在の心境を聞いてみた。
──これまでの日本活動を振り返ってみて何か思うことはありますか?
リュ・フィリップ(以下、フィリップ) すべてが楽しい時間でした。ステージで歌えること。歌手にとってこれ以上の幸せはありません。
オ・ジュジュ(以下、ジュジュ) 日本との出会いは運命だと思いましたね。
キム・ヒョンミン(以下、ヒョンミン) おかげさまで日本の四季をすべて経験できました。季節ごとに良い思い出がたくさんあります。永遠に繰り返す四季のように、私たちK4も永遠でありたいと願うようになりました。
日本のファンは目を合わせて気持ちを伝えてくれる
──韓国の歌手にインタビューすると、「日本のファンは他の国と比べて静かに聴くタイプが多い」というコメントが多いのですが、K4のファンは雰囲気が少し違いますね。みなさんはどのような印象をもっていますか?
ジュジュ 日本で歌い始めた頃は静かに聴く方がほとんどだったのですが、韓国でやっている応援の仕方を動画配信サイトでチェックしてくれたのか、徐々に変わっていったような気がします。今は日本と韓国をミックスした応援になっていて、それがとてもいい感じなんです。
ヒョンミン 韓国の人は一緒に踊って盛り上がる場合が多いのですが、日本のみなさんは目と目を合わせて楽しい気持ちを伝えてくれます。そんな違いを僕たちも楽しんでいます。
──日本にいるときは4人一緒に住んでいると聞きました。異国での生活は大変なことも少なくないと思いますが......。
ヒョンミン 大変じゃないと言えば嘘になりますが、それは単に環境が変わったためだと考えています。夢を叶えるために努力するのは大変ではありません。疲れたときはファンの方々に癒してもらっています。
ジュジュ このメンバーだからこそがんばり続けることができたような気がします。あとファンのみなさんの情熱的な応援も支えになっていますね。
K4メンバーのヒョンミン(左)とジュジュ(右)
サバイバルオーディションに賭けた思い
──K4が誕生するきっかけとなった『ハロートロット』ですが、この番組に参加した理由を教えていただけますか。
ヒョンミン 若い世代に向けたトロットをやりたいと考えていた頃に、運よく『ハロートロット』の募集告知を見たんです。この番組なら自分にマッチするかもしれないと思ったのが動機です。
ジュジュ 参加する前は、ずっとトロットの歌手としてやっていけるのか、やっていくべきなのか悩んでいたんです。だから最後のチャレンジとして同番組に参加しました。当時は"ここでダメだったら歌手をあきらめよう"とさえ思っていたんです。
フィリップ 私も歌手になる夢をあきらめきれずに最後のチャンスだと思って応募したんです。でも4人の中ではいちばん早く脱落してしまいましたが......。でも番組終了後に担当ディレクターから誘いがあってK4に合流しました。落ちてしまった自分が加入することに最初はためらいもあったのですが、K4はグローバルチームなので、母国語が英語である自分なら貢献できるのではないかと考えて、加入を決めました。
チョ・ジュン(以下、ジュン) 私は以前、オペラとミュージカルの世界にいたのですが、 コロナ禍でできることが減ってしまいました。そんな状況下でどうすれば私の歌を多くの方々に聴いてもらえるのかと悩んでいたところ、ちょうど 『ハロートロット』の告知を見て、挑戦しようという気持ちになりました。
──トロットとは別のフィールドでやってきた人にとって、トロット特有のビブラート(こぶし)をマスターするのは相当大変だったのではないでしょうか?
ヒョンミン 私の場合、父親がトロットを歌っていたこともあり、テクニカルな部分に関しては大丈夫でした。しかしながら、日本の演歌も同じだと思うんですけれども、 歌の根底にエモーショナルなところがあるジャンルなので、表現の仕方が本当に合っているのかどうかを父親に確認してもらいながら練習しています。あとは先輩のステージをよく見て真似をしてみることも重要ですね。
フィリップ 真似することから始めて、練習を重ねて自分のスタイルに磨き上げていく。それが大切なんです。
ジュン 私はトロットの初心者だったので、『ハロートロット』で歌っていくうちに成長したと思っています。
ボーカルトレーナーとして2500人を育てた
──ヒョンミンさんは、かつてボーカルトレーナーとして2500人を育成したと聞いています。いろいろなジャンルに精通していないとできない仕事ですよね。
ヒョンミン はい。教えるために幅広いジャンルを学ばなければいけませんでした。もともとは大衆的なバラードが好きだったんですけれども、今はロックやR&B、レゲエも聴いています。トロットは様ざまな音楽の要素を取り入れたジャンルなので、そういった面で自身の音楽経験がプラスになっていると感じます。
──20年ほど前にソロ歌手になろうと決意したのがすべての始まりだったそうですね。
ヒョンミン 20代はソロ歌手として活動しました。その頃の評価や人脈のおかげで大きなボーカルスクールを設立することができたのです。ところがある日、教え子に「先生の夢はなんですか?」と尋ねられたときに、はっと目が覚めました。それでスクールの経営を整理して、再びプロの歌手になろうと決意したわけです。
K4メンバーのフィリップ(左)とジュジュ(右)
ファンに近づくことができる音楽を探してトロットへ
──ジュジュさんは『ハロートロット』で1位に輝きました。選ばれた理由は何だったのでしょうか?
ジュジュ 最後の機会かもしれないので後悔しないようにと、ステージの上では楽しむことだけに集中しました。 とはいえ、明け方まで練習したり、10キロほど痩せたりと大変な時期もありました。最終的にはこれらも含めて楽しめたような気がしています。おかげで1歩1歩成長することができて、審査員の方々も「成長するキャラクターだ」とおっしゃってくれた、そうした流れが優勝につながったんだと思います。
──フィリップさんはアメリカのご出身ですね 。トロットになじみがあったわけではなさそうですが......。
フィリップ ほとんど知らないジャンルでした。好んでずっと聴いてきたのはR&Bですね。
──だとすると、K4のオリジナルソングはご自身で歌っていて新鮮に感じるのではないですか?
フィリップ ええ。でも多様なジャンルを聴いている自分ならではのカラー、例えばリズム感において強みがあると思うので、その点を意識して歌っています。
──ジュンさんのオペラを思わせる歌唱も他のトロット系アーティストにない魅力となっていますよね。自分らしさを発揮する場所としてトロットを選んだのはどうしてですか?
ジュン オペラは情報が多いからこそ楽しめるジャンルです。私はもっと簡単に近づくことができる音楽をしたかったので、ミュージカルの道へ進みました。そして最終的にトロットという大衆歌謡にたどり着いたわけです。
韓国アーティストが歌がうまい理由は......
──みなさんの出発点は違っても、"歌が上手い"というのは共通しています。韓国はジャンルを問わず歌が上手い人が多い印象があります。
ヒョンミン 韓国にはカラオケ店が多くて、しかも利用料が安いので、子どもの頃からよく行くんです。それが理由ではないでしょうか。
──唐辛子をよく食べるので声帯が強くなったと勝手に推測していたんですけれども......。
全員 それはないですね(笑)。
──日本でもトロットが注目されはじめています。K4はそうした動きの先導役として期待されていますね。
ヒョンミン トロットを世界に広めるべく、国家代表のような気持ちでやっています。その最初の一歩が日本で認められること。重要なポジションにいるという自覚を持っています。また、私たちはトロットのみならず、韓国や日本で親しまれている楽曲をK4ならではのアプローチでカバーしています。"ADULT K-POP"というジャンルを打ち出して幅広い年代の方に私たちの音楽を届けたいと思っていますが、そういった活動がトロットの人気拡大に繋がることも願っています。
フィリップ トロットは K4のセールスポイントなので負担はありません。本物のトロットとは何かをK4のコンサートでしっかりお見せする予定がありますので、楽しみに待っていてください!
──K4としての目標・夢を教えてください。
フィリップ 音楽で日本の方々に認められたいですね。聴き手に感動を与える歌手になりたいです。
ジュン 目標は日本でいちばん愛される韓国人グループになること。そしていつの日か、NHK紅白歌合戦に出場したいですね。
──最後の質問になりますが、みなさんにとって"音楽"とは何でしょうか?
ヒョンミン 音楽は人生です。
ジュジュ みなさんと喜びや悲しみを分かち合い、自分自身を表現しながら人々の共感を得ることもできるものでしょうか。
フィリップ 運命です。過去に音楽をあきらめる機会が何度かありました。でも、今もこうやって音楽とつながっている。やはり運命だと思うんです。
ジュン 私にとって音楽はビタミンです。必要なビタミンを摂取すると健康になりますよね。だから好きなものを選んで飲んでください。私がお薦めするビタミンは、もちろんK4です!
K4単独ライブ『K4 LIVE #1 ~Feel K4~』【公演情報】会場:TOKYO FMホール東京都千代田区麹町1-7 エフエムセンター2F 【開催日時】2024年8月13日(火)1部 開場14:30/開演15:002部 開場17:30/開演18:00 【チケット券種・料金(税込)】全席指定(1人につき2枚まで申し込み可能)料金 : ¥6,900 (税込)詳しくはK4オフィシャルサイト ライブ情報ページ https://www.sonymusic.co.jp/artist/K4/live 【主催】株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ/株式会社Forest Japan【企画制作】株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
【動画】今、チェックしておきたい男性トロット歌手
K4の日本デビューシングル『Love Storm -Japanese version-』のミュージックビデオ K4 YOU / YouTube
音楽業界関係者に向けて披露された「Sony Music Labels 2024」でのK4のパフォーマンス K4 YOU / YouTube
<日本でもブレイクが期待されるトロットの魅力を伝えるイケメングループに単独インタビュー>
韓国の演歌・歌謡とも呼ばれるトロット。近年の盛り上がりについては前回のコラムで紹介した通りだが、日本における同ジャンルの推進役として日々奮闘している男性ボーカルグループ・K4も、今どきのトロットを語るうえで押さえておきたい存在である。
2023年秋に日本進出を果たし、今年春から本格的な活動を展開している彼らは、全員が韓国のオーディション番組「ハロートロット」(2021年11月~2022年2月、MBNで放送)の出身者だ。同番組で優勝したオ・ジュジュを筆頭に、かつてソロ歌手として舞台に立ち、ボーカルトレーナーとしても豊富な経験をもつキム・ヒョンミン、ソウル大学声楽科を卒業したチョ・ジュン、アメリカ出身で以前はアイドルグループの一員だったリュ・フィリップと、メンバーは実力派ばかり。
3月末にリリースした日本デビュー曲『Love Storm -Japanese version-』は、彼らの洗練された魅力を生かしたサウンドが功を奏し、5月8日付のUSEN演歌/歌謡曲リクエストランキングで1位に。そして8月には早くも単独公演を開催。道なき道を歩み、着実に成長していく姿は実に頼もしい。
トロットの普及に努めるK4は今、何を考え、何を目指しているのか。プロモーション活動の合間を縫って所属レコード会社に集まってくれた4人に現在の心境を聞いてみた。
──これまでの日本活動を振り返ってみて何か思うことはありますか?
リュ・フィリップ(以下、フィリップ) すべてが楽しい時間でした。ステージで歌えること。歌手にとってこれ以上の幸せはありません。
オ・ジュジュ(以下、ジュジュ) 日本との出会いは運命だと思いましたね。
キム・ヒョンミン(以下、ヒョンミン) おかげさまで日本の四季をすべて経験できました。季節ごとに良い思い出がたくさんあります。永遠に繰り返す四季のように、私たちK4も永遠でありたいと願うようになりました。
日本のファンは目を合わせて気持ちを伝えてくれる
──韓国の歌手にインタビューすると、「日本のファンは他の国と比べて静かに聴くタイプが多い」というコメントが多いのですが、K4のファンは雰囲気が少し違いますね。みなさんはどのような印象をもっていますか?
ジュジュ 日本で歌い始めた頃は静かに聴く方がほとんどだったのですが、韓国でやっている応援の仕方を動画配信サイトでチェックしてくれたのか、徐々に変わっていったような気がします。今は日本と韓国をミックスした応援になっていて、それがとてもいい感じなんです。
ヒョンミン 韓国の人は一緒に踊って盛り上がる場合が多いのですが、日本のみなさんは目と目を合わせて楽しい気持ちを伝えてくれます。そんな違いを僕たちも楽しんでいます。
──日本にいるときは4人一緒に住んでいると聞きました。異国での生活は大変なことも少なくないと思いますが......。
ヒョンミン 大変じゃないと言えば嘘になりますが、それは単に環境が変わったためだと考えています。夢を叶えるために努力するのは大変ではありません。疲れたときはファンの方々に癒してもらっています。
ジュジュ このメンバーだからこそがんばり続けることができたような気がします。あとファンのみなさんの情熱的な応援も支えになっていますね。
K4メンバーのヒョンミン(左)とジュジュ(右)
サバイバルオーディションに賭けた思い
──K4が誕生するきっかけとなった『ハロートロット』ですが、この番組に参加した理由を教えていただけますか。
ヒョンミン 若い世代に向けたトロットをやりたいと考えていた頃に、運よく『ハロートロット』の募集告知を見たんです。この番組なら自分にマッチするかもしれないと思ったのが動機です。
ジュジュ 参加する前は、ずっとトロットの歌手としてやっていけるのか、やっていくべきなのか悩んでいたんです。だから最後のチャレンジとして同番組に参加しました。当時は"ここでダメだったら歌手をあきらめよう"とさえ思っていたんです。
フィリップ 私も歌手になる夢をあきらめきれずに最後のチャンスだと思って応募したんです。でも4人の中ではいちばん早く脱落してしまいましたが......。でも番組終了後に担当ディレクターから誘いがあってK4に合流しました。落ちてしまった自分が加入することに最初はためらいもあったのですが、K4はグローバルチームなので、母国語が英語である自分なら貢献できるのではないかと考えて、加入を決めました。
チョ・ジュン(以下、ジュン) 私は以前、オペラとミュージカルの世界にいたのですが、 コロナ禍でできることが減ってしまいました。そんな状況下でどうすれば私の歌を多くの方々に聴いてもらえるのかと悩んでいたところ、ちょうど 『ハロートロット』の告知を見て、挑戦しようという気持ちになりました。
──トロットとは別のフィールドでやってきた人にとって、トロット特有のビブラート(こぶし)をマスターするのは相当大変だったのではないでしょうか?
ヒョンミン 私の場合、父親がトロットを歌っていたこともあり、テクニカルな部分に関しては大丈夫でした。しかしながら、日本の演歌も同じだと思うんですけれども、 歌の根底にエモーショナルなところがあるジャンルなので、表現の仕方が本当に合っているのかどうかを父親に確認してもらいながら練習しています。あとは先輩のステージをよく見て真似をしてみることも重要ですね。
フィリップ 真似することから始めて、練習を重ねて自分のスタイルに磨き上げていく。それが大切なんです。
ジュン 私はトロットの初心者だったので、『ハロートロット』で歌っていくうちに成長したと思っています。
ボーカルトレーナーとして2500人を育てた
──ヒョンミンさんは、かつてボーカルトレーナーとして2500人を育成したと聞いています。いろいろなジャンルに精通していないとできない仕事ですよね。
ヒョンミン はい。教えるために幅広いジャンルを学ばなければいけませんでした。もともとは大衆的なバラードが好きだったんですけれども、今はロックやR&B、レゲエも聴いています。トロットは様ざまな音楽の要素を取り入れたジャンルなので、そういった面で自身の音楽経験がプラスになっていると感じます。
──20年ほど前にソロ歌手になろうと決意したのがすべての始まりだったそうですね。
ヒョンミン 20代はソロ歌手として活動しました。その頃の評価や人脈のおかげで大きなボーカルスクールを設立することができたのです。ところがある日、教え子に「先生の夢はなんですか?」と尋ねられたときに、はっと目が覚めました。それでスクールの経営を整理して、再びプロの歌手になろうと決意したわけです。
K4メンバーのフィリップ(左)とジュジュ(右)
ファンに近づくことができる音楽を探してトロットへ
──ジュジュさんは『ハロートロット』で1位に輝きました。選ばれた理由は何だったのでしょうか?
ジュジュ 最後の機会かもしれないので後悔しないようにと、ステージの上では楽しむことだけに集中しました。 とはいえ、明け方まで練習したり、10キロほど痩せたりと大変な時期もありました。最終的にはこれらも含めて楽しめたような気がしています。おかげで1歩1歩成長することができて、審査員の方々も「成長するキャラクターだ」とおっしゃってくれた、そうした流れが優勝につながったんだと思います。
──フィリップさんはアメリカのご出身ですね 。トロットになじみがあったわけではなさそうですが......。
フィリップ ほとんど知らないジャンルでした。好んでずっと聴いてきたのはR&Bですね。
──だとすると、K4のオリジナルソングはご自身で歌っていて新鮮に感じるのではないですか?
フィリップ ええ。でも多様なジャンルを聴いている自分ならではのカラー、例えばリズム感において強みがあると思うので、その点を意識して歌っています。
──ジュンさんのオペラを思わせる歌唱も他のトロット系アーティストにない魅力となっていますよね。自分らしさを発揮する場所としてトロットを選んだのはどうしてですか?
ジュン オペラは情報が多いからこそ楽しめるジャンルです。私はもっと簡単に近づくことができる音楽をしたかったので、ミュージカルの道へ進みました。そして最終的にトロットという大衆歌謡にたどり着いたわけです。
韓国アーティストが歌がうまい理由は......
──みなさんの出発点は違っても、"歌が上手い"というのは共通しています。韓国はジャンルを問わず歌が上手い人が多い印象があります。
ヒョンミン 韓国にはカラオケ店が多くて、しかも利用料が安いので、子どもの頃からよく行くんです。それが理由ではないでしょうか。
──唐辛子をよく食べるので声帯が強くなったと勝手に推測していたんですけれども......。
全員 それはないですね(笑)。
──日本でもトロットが注目されはじめています。K4はそうした動きの先導役として期待されていますね。
ヒョンミン トロットを世界に広めるべく、国家代表のような気持ちでやっています。その最初の一歩が日本で認められること。重要なポジションにいるという自覚を持っています。また、私たちはトロットのみならず、韓国や日本で親しまれている楽曲をK4ならではのアプローチでカバーしています。"ADULT K-POP"というジャンルを打ち出して幅広い年代の方に私たちの音楽を届けたいと思っていますが、そういった活動がトロットの人気拡大に繋がることも願っています。
フィリップ トロットは K4のセールスポイントなので負担はありません。本物のトロットとは何かをK4のコンサートでしっかりお見せする予定がありますので、楽しみに待っていてください!
──K4としての目標・夢を教えてください。
フィリップ 音楽で日本の方々に認められたいですね。聴き手に感動を与える歌手になりたいです。
ジュン 目標は日本でいちばん愛される韓国人グループになること。そしていつの日か、NHK紅白歌合戦に出場したいですね。
──最後の質問になりますが、みなさんにとって"音楽"とは何でしょうか?
ヒョンミン 音楽は人生です。
ジュジュ みなさんと喜びや悲しみを分かち合い、自分自身を表現しながら人々の共感を得ることもできるものでしょうか。
フィリップ 運命です。過去に音楽をあきらめる機会が何度かありました。でも、今もこうやって音楽とつながっている。やはり運命だと思うんです。
ジュン 私にとって音楽はビタミンです。必要なビタミンを摂取すると健康になりますよね。だから好きなものを選んで飲んでください。私がお薦めするビタミンは、もちろんK4です!
K4単独ライブ『K4 LIVE #1 ~Feel K4~』【公演情報】会場:TOKYO FMホール東京都千代田区麹町1-7 エフエムセンター2F 【開催日時】2024年8月13日(火)1部 開場14:30/開演15:002部 開場17:30/開演18:00 【チケット券種・料金(税込)】全席指定(1人につき2枚まで申し込み可能)料金 : ¥6,900 (税込)詳しくはK4オフィシャルサイト ライブ情報ページ https://www.sonymusic.co.jp/artist/K4/live 【主催】株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ/株式会社Forest Japan【企画制作】株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
【動画】今、チェックしておきたい男性トロット歌手
K4の日本デビューシングル『Love Storm -Japanese version-』のミュージックビデオ K4 YOU / YouTube
音楽業界関係者に向けて披露された「Sony Music Labels 2024」でのK4のパフォーマンス K4 YOU / YouTube