Infoseek 楽天

投資詐欺に「騙されない」ために必要なのは、知識より知恵...投資詐欺に騙されやすい人の特徴は?

ニューズウィーク日本版 2024年8月6日 19時0分

株式会社クレア・ライフ・パートナーズ
<将来に不安があり投資に興味があっても、一歩が踏み出せない人の多くが「投資は危険」「難しい」と感じている原因の1つは「騙される」ことの怖さ>

世の中には多くの投資商品が存在しますが、皆さんはどのような商品から投資を始めましたか?

株式や投資信託、不動産、クラウドファウンディング、プライベートエクイティ、など、数え切れないほどの投資商品がありますが、何から手を付けたらよいのか、自分自身で選ぶには投資初心者には非常に難しい判断だと思います。ましてや、近年は投資に関する詐欺事件も多く、皆さんの周りでも騙されたという人もいるのではないでしょうか?

本記事では、投資商品を選ぶ際に詐欺商品に騙されないために必要な情報をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

将来に不安を持っている人は8割も、行動に移せない方が多数

弊社、株式会社クレア・ライフ・パートナーズによる、マクロミル調査結果(主に会社員に属する20~59歳の男女1,111人に対する調査)によると、将来について不安を感じている方は8割を超え、そのうちお金に関する不安が上位を占めています。

また、資産形成や投資について、全体の7割の方が興味ありと回答していますが、実際に何らかの資産形成を実践している方は全体の4割程度と、行動に移している人の割合は低い結果となっています。実際に行動に移せない理由としては、投資は危険、難しい、きっかけがない、また、信頼できる相談相手がいない等の回答が多くみられ、投資に関して正しい情報の選択ができていない状況が読み取れました。

投資詐欺に騙されやすい人の特徴とは

当社にも、投資詐欺にあわれた方からのご相談を受けることがありますが、その特徴をいくつかご紹介させていただきます。

●あらゆる投資情報を欲しがっている方
●自分だけに特別な情報がくると思っている方
●投資アセットではなく投資商品を見ている方

弊社は国内外含め100種類を超える資産運用についての情報提供をしておりますが、資産運用・投資に「うまい話」はないと断言できます。特別な情報を探しすぎて、詐欺商品が特別だと勘違いしてしまうことや、自分だけが取得できた情報と思ってしまう方は、投資詐欺に気づかない傾向にあります。

本当に特別な投資商品は資産3億円以上(不動産除く)を保有しているような富裕層向けに存在しており、一般会社員の方や、インターネットで投資情報を探している方へは提供されないことが多いのです。

また、投資は投資先のアセット(資産の種類)が自分に適しているかを判断して行うものですが、商品性だけを見て判断している方は、利回りなどの数字で投資の可否を判断してしまうため、詐欺だと気づかないことがよくあります。

騙されないためには知識よりも先に知恵をつけること

最近ではインターネット上での詐欺も目立ってきてはいますが、より巧妙な投資詐欺や、大規模なものは、周囲の人脈で紹介されることが多いです。その理由としては「あの人もやっているから」です。自分の友人や知り合いがやっている投資は、安心・安全と思い込んでしまい、自分で判断することができなくなってしまうことがあります。

詐欺商品は、商品性や表現は変われど、中身の仕組みはほぼ変わらない事が多いです。そこで大切なのは、投資商品の知識をたくさんつけることではなく、その仕組みを理解する知恵を身につけることです。仕組みの詳細は今回は割愛しますが、よくある投資詐欺の仕組みをいくつかご紹介します。

●ポンジスキーム
●集団投資スキーム
●ネットワークビジネス
●仮想通貨詐欺
●未公開ファンド等

冷静になれば、明らかに怪しいと気づくと思いますが、その情報を聞く環境や、誰から聞くか、によっては冷静な判断ができなくなるものです。

安心して投資を行うために必要なこと

1.知恵を絞って投資スキームを理解する

まずは、商品の利回りや投資単価、投資期間などの数字だけで判断を行わず、自分の投資資金が、誰の手によって、どのように運用されているのか、利回りはどのようにして生み出されるのか、などのお金の流れを把握することが必要です。

お金の流れが、ポンジスキームやネットワークビジネスのような、歪な利益構造や手数料の仕組みになっていないか、投資家を集める仕組みが合理的かを見極めることが大切です。

2.投資資金の預け先が与信が高い場所を選ぶ

商品性が問題ない場合、初心者におすすめするのが、お金の預け先の与信が高い仕組みになっている投資商品です。具体的には、企業与信の高い金融機関や、信託銀行にお金を預ける仕組みになっているか、です。これは、投資の最終的な商品ではなく、投資商品を購入する際にお金を預ける先のことです。

例えば、投資信託を購入する場合、必ず証券会社にお金を預け、投資信託という商品を購入しますが、ここでいうお金の預け先は、投資信託ではなく、証券会社のことです。つまり、証券会社が与信の高い企業か、ということを判断する必要があります。

3.知識や経験の幅の広い相談先に相談する

最も大切なのは、投資の判断に迷ったら、セカンドオピニオンとして、幅広い知識と経験を持った第三者に相談することをおすすめします。特に、1つの金融商品、投資商品の資格ではなく、複数の資格を保有している企業やファイナンシャルプランナーに相談することで、情報が偏ることなく、フラットな情報提供を得られると思います。

まとめ

投資詐欺に合わないためには、投資商品に関する知識を付ける必要はなく、その仕組みを冷静に見極める力を養うことが重要とお伝えしてきました。もちろん、いきなり自身で見極めることは非常に難しいため、まずは第三者の相談先などを見つけ、セカンドオピニオンとして意見をもらうところから初めてみることをおすすめします。

著者:株式会社クレア・ライフ・パートナーズ
https://crea-lp.com/


この記事の関連ニュース