イザベル・バンブルーゲン
<たびたび標的とされ、攻撃を受けてきたロストフ州のモロゾフスク空軍基地。4日に撮影された衛星画像には「火災の痕跡」が>
ロシアのモロゾフスク空軍基地で、ウクライナのドローンがロシアの戦闘爆撃機Su-34を破壊した直後とされる衛星画像が公開された。
【衛星画像】爆破されたSu-34と「焦土と化した」ロシア空軍基地
ウクライナ国防省情報総局は8月5日、ロシア南部ロストフ州で3日に行われた攻撃でSu-34の1機が破壊され、2機が損傷したと発表し、衛星画像を共有した。同機はロシアが3600万ドルかけて製造した中距離爆撃機だ。
ウクライナ保安庁(SBU)によれば、ウクライナの前線から250キロ以上離れた場所にあるモロゾフスク軍用飛行場には、Su-27とSu-34が駐機しており、これらがウクライナの空爆に使われている。
ウクライナ情報総局はテレグラムの声明で、「敵の航空兵器庫は完全に破壊された。広範囲が焦土と化しているのが確認できる。飛行場とその周辺で、ロシアの弾薬の二次爆発によって生じたものだ」と説明している。
米カリフォルニア州の衛星画像会社プラネット・ラボがウクライナ軍による攻撃の翌日にあたる4日に撮影した画像も、スキームズによって取得された。スキームズは米政府が出資するラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティーのプロジェクトだ。
スキームズによれば、4日の画像には、損傷したロシアの弾薬庫と建物や駐車場の近くで起きた「火災の痕跡」が映っている。
モロゾフスク軍用飛行場と多くの貯油施設の攻撃にはウクライナが関与した、とウクライナ軍参謀本部は3日に発表した。またロシアの滑空爆弾を含む弾薬を保管する複数の倉庫が攻撃され、「敵の防空設備と航空機の破壊に関する情報が明らかになっている」と述べた。
ウクライナのアントン・ヘラシチェンコ内相顧問はX(旧ツイッター)で、モロゾフスク軍用飛行場へのドローン攻撃後に発生したとされる火災の動画を共有している。
ウクライナは長距離ドローンを使い、ロシアの軍事基地をたびたび攻撃してきた。2022年2月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナへの全面侵攻をきっかけに始まった戦争で、ウクライナはロシアの軍事基地を「正当な標的」と呼んでいる。
モロゾフスク空軍基地は開戦以来、ウクライナ保安庁によって何度も標的にされてきた。ウクライナ保安庁の関係者がロイターに語ったところによれば、4月には、ウクライナ情報総局と軍の共同攻撃で、同基地に駐機していたロシアの戦闘機6機が破壊され、8機が損傷している。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は3日、「ロシアの飛行場を攻撃することは完全に正当だ」と述べ、この問題に関するウクライナ軍の立場を改めて強調した。
ラジオ・フリー・ヨーロッパのジャーナリストであるマーク・クルトフは7月下旬、モロゾフスク空軍基地を標的にしたウクライナによる別のドローン攻撃の衛星画像を共有した。この攻撃は大きなダメージを与えなかったとみられる。
クルトフはXでこう述べている。「ウクライナによる7月22日のドローン攻撃前後のモロゾフスク空軍基地を捉えた高解像度衛星画像。建物や飛行機が破損した痕跡は見当たらない。7月24日の画像では、基地は通常通りに稼働しており、飛行機が撤去された形跡はない」
(翻訳:ガリレオ)
<たびたび標的とされ、攻撃を受けてきたロストフ州のモロゾフスク空軍基地。4日に撮影された衛星画像には「火災の痕跡」が>
ロシアのモロゾフスク空軍基地で、ウクライナのドローンがロシアの戦闘爆撃機Su-34を破壊した直後とされる衛星画像が公開された。
【衛星画像】爆破されたSu-34と「焦土と化した」ロシア空軍基地
ウクライナ国防省情報総局は8月5日、ロシア南部ロストフ州で3日に行われた攻撃でSu-34の1機が破壊され、2機が損傷したと発表し、衛星画像を共有した。同機はロシアが3600万ドルかけて製造した中距離爆撃機だ。
ウクライナ保安庁(SBU)によれば、ウクライナの前線から250キロ以上離れた場所にあるモロゾフスク軍用飛行場には、Su-27とSu-34が駐機しており、これらがウクライナの空爆に使われている。
ウクライナ情報総局はテレグラムの声明で、「敵の航空兵器庫は完全に破壊された。広範囲が焦土と化しているのが確認できる。飛行場とその周辺で、ロシアの弾薬の二次爆発によって生じたものだ」と説明している。
米カリフォルニア州の衛星画像会社プラネット・ラボがウクライナ軍による攻撃の翌日にあたる4日に撮影した画像も、スキームズによって取得された。スキームズは米政府が出資するラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティーのプロジェクトだ。
スキームズによれば、4日の画像には、損傷したロシアの弾薬庫と建物や駐車場の近くで起きた「火災の痕跡」が映っている。
モロゾフスク軍用飛行場と多くの貯油施設の攻撃にはウクライナが関与した、とウクライナ軍参謀本部は3日に発表した。またロシアの滑空爆弾を含む弾薬を保管する複数の倉庫が攻撃され、「敵の防空設備と航空機の破壊に関する情報が明らかになっている」と述べた。
ウクライナのアントン・ヘラシチェンコ内相顧問はX(旧ツイッター)で、モロゾフスク軍用飛行場へのドローン攻撃後に発生したとされる火災の動画を共有している。
ウクライナは長距離ドローンを使い、ロシアの軍事基地をたびたび攻撃してきた。2022年2月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナへの全面侵攻をきっかけに始まった戦争で、ウクライナはロシアの軍事基地を「正当な標的」と呼んでいる。
モロゾフスク空軍基地は開戦以来、ウクライナ保安庁によって何度も標的にされてきた。ウクライナ保安庁の関係者がロイターに語ったところによれば、4月には、ウクライナ情報総局と軍の共同攻撃で、同基地に駐機していたロシアの戦闘機6機が破壊され、8機が損傷している。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は3日、「ロシアの飛行場を攻撃することは完全に正当だ」と述べ、この問題に関するウクライナ軍の立場を改めて強調した。
ラジオ・フリー・ヨーロッパのジャーナリストであるマーク・クルトフは7月下旬、モロゾフスク空軍基地を標的にしたウクライナによる別のドローン攻撃の衛星画像を共有した。この攻撃は大きなダメージを与えなかったとみられる。
クルトフはXでこう述べている。「ウクライナによる7月22日のドローン攻撃前後のモロゾフスク空軍基地を捉えた高解像度衛星画像。建物や飛行機が破損した痕跡は見当たらない。7月24日の画像では、基地は通常通りに稼働しており、飛行機が撤去された形跡はない」
(翻訳:ガリレオ)