ロブ・シュワルツ(ライター、元ビルボード誌東京支局長)
<アメリカ市場への参入に本腰を入れてこなかった日本の音楽産業だが、配信サービスやTikTok、アニメ人気の流れに乗って躍進中。フェスにテレビ、ホワイトハウスに招かれるアーティストも>
日本の音楽産業は長いこと、アメリカに次いで世界第2位の規模を誇ってきた。しかし本国で大成功を収めた日本のミュージシャンがアメリカに進出しても、なかなか人気を獲得できずにいた。
韓国のKポップはアメリカで大成功を果たし、マンガやアニメをはじめとする日本のほかのエンターテインメントもアメリカ人の間で大人気。そうした背景を考えると、日本のミュージシャンは海外で成功するチャンスを逃してきたようにも思える。
そもそも、日本の音楽産業は今まで海外市場へのアプローチにあまり関心がなかった。アプローチしたとしても、アメリカのような大きな市場にインパクトを与えようと本腰を入れてはいなかった。
アメリカ進出を目指すミュージシャンをサポートするシンク・サミット社のマーク・フリーザーCEOは「日本の音楽は、圧倒的多数が国内で消費するために作られてきた」と指摘する。
「一部の例外を除いて輸出志向ではない。それに日本市場は非常に大きいから、もしアーティストが海外進出を決断すれば、国内の売り上げに直接的な影響が及ぶ可能性がある」
実際、日本人アーティストのマネジメント事務所は、日本を離れれば大きな利益が失われると考えて、海外進出に及び腰になる傾向があった。
だが、そんな状況に変化が訪れている。
ストリーミングが開く扉
日本市場は諸外国に比べると、CDをはじめとする音楽ソフトの占める割合が大きい。それでも、近年は音楽配信サービスの売り上げが拡大している。
日本レコード協会の調べによると、昨年は配信サービスが売り上げ全体の34.5%を占めた。その5年前の18年には約21%だったから、大幅な伸びだ。配信サービスが日本の音楽産業の大きな柱になったことは間違いない。
今年に入ってからも、この数字は伸び続けている。
エンターテインメント業界での信頼が高い米データ会社ルミネイトのヘレナ・コシンスキー副社長(グローバル担当)は「当社の統計によると、日本のオンデマンド音楽ストリーミングは今年第1四半期に10.3%増加。世界の伸び率を8ポイント近く上回っている」と言う。
数年前には、日本での音楽ストリーミングの増加率が世界を上回る日が来るとは誰も思わなかっただろう。
日本の音楽配信産業が成長するにつれて、日本のアーティストが海外で、特にアメリカで成功する機会も増えてきた。
アメリカで日本の音楽アーティストのプロモーションを行っているプロジェクト・アステリの加藤公隆CEOは「ストリーミングの普及によって、多くの日本人アーティストは自分たちのファンが世界中にいることを知り、世界中の音楽ファンが日本のアーティストを発見できるようになった」と語る。
5人組ガールズバンドBAND-MAIDの小鳩ミク(左)とSAIKI(ニューヨーク、23年2月) THEO WARGO/GETTY IMAGES
この新しいチャンスに、日本のインディーズ系アーティストと、既に音楽市場で実績のあるミュージシャンの両方が注目している。
今年7月3日には、日本最大のインディーズレーベルの1つであるポニーキャニオンがハリウッドで記者会見を開き、ロサンゼルスに本社を置くポニーキャニオンUSAの設立を発表した。なぜ今、新会社なのか。
「ここ数年、日本で音楽配信サービスが急速に普及し、世界の音楽市場においても非常に重要な役割を果たすようになった」と、ポニーキャニオンの吉村隆社長は言う。「配信サービスの普及により、日本の音楽が世界各国で認知されてきている。アメリカ市場での成功が実現する可能性も高まってきた」
アニメがヒットに貢献
アメリカでのアニメ人気も、アメリカ進出を目指す多くのアーティストを後押ししている。
音楽クリエーターとバイヤーをグローバルにつなげる「マーケットプレース」を提供するサーフ社のコンテンツディレクター、ジョナ・ヒガは「日本のバンドが成功する要因の1つは、日本文化に対する世界の消費者の関心にある。海外で人気を獲得した楽曲の多くは、アニメと結び付いている」と解説する。
新しい学校のリーダーズ、YOASOBI、BAND-MAIDといったアーティストは、いずれも人気アニメに楽曲を提供している。
全米ツアーを何度も成功させるBAND-MAID
ポニーキャニオン所属のBAND-MAIDは何年も前から、アメリカで確かな人気を築いている。
2013年に結成された女性5人組のハードロック・メタルバンドで、日本のメイド喫茶のウエートレスのような衣装を着用。全米ツアーを何度も成功させ、昨年はアメリカの主要ロックフェスティバルのポイントフェストとロラパルーザに出演した。
YouTube公式チャンネルの総再生回数は2億回を超えている。
今年4月にはメタル系バンドのインキュバスの伝説的ギタリスト、マイク・アインジガーとの共作「Bestie」をリリースした。米ロック界の大御所とのコラボは、アメリカでの認知度アップにつながる大きな一歩だ。
日本のビジュアルロックのレジェンドYOSHIKIが、新たに結成したザ・ラスト・ロックスターズを率いて昨年アメリカ公演を行った際、BAND-MAIDがオープニングアクトを務めたことも見逃せない。
激しいヘッドバンギング入りの荒っぽいスラッシュメタルから抑えたバラードまで、多彩なサウンドでアメリカの聴衆を魅了した。
米人気テレビ番組に出演「新しい学校のリーダーズ」
キュートなビジュアルと激しいパフォーマンスのギャップでアメリカの音楽ファンを驚かせたガールズグループをもう1つ紹介しよう。17年にメジャーデビューした4人組、新しい学校のリーダーズだ。
ロック、欧米のポップ、Jポップ、さらにはレフトフィールド(非主流のハウスやテクノ)の電子音楽にラップと、多種多様な音楽を貪欲に吸収し、唯一無二のサウンドを生み出した4人。全員セーラー服姿で、コミカルなキレのいいダンスを見せる。
昨年12月、彼女たちはアメリカ最大級のプロモーションツールを利用するチャンスを得た。4大ネットワークの1つ、ABCの人気番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演し、ハードなラップと奇抜なダンスでスタジオを沸かせたのだ。
今年4月には世界最大級の野外音楽フェス、コーチェラにも出演。セーラー服にどてらを羽織ってステージに登場し、斬新な演出で観客を熱狂させた。
「YOASOBI」はホワイトハウスにも
今年のコーチェラには、よりメロディックな楽曲でアメリカの音楽ファンをつかんだ日本人ユニットも出演した。コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraのデュオ、YOASOBIだ。
YOASOBIのボーカルikuraは豊かな表現力で聴衆を魅了する(4月のサンフランシスコ公演) DANA JACOBS/GETTY IMAGES
彼らの曲作りは一風変わっている。日本の小説イラスト投稿サイトに掲載されたストーリーに着想を得て、Ayaseが楽曲を作り、ボーカロイドの初音ミクを使ってデモ音源を制作。ikuraはそれを聴き、どう歌えば物語が伝わるかを考え、楽曲に命を吹き込んでいく。
2人は今年4月、アメリカで千載一遇の舞台に立った。訪米した岸田文雄首相を歓待するため、ジョー・バイデン米大統領がホワイトハウスで開いた公式晩餐会に招かれたのだ。
「昨年はYOASOBIの『アイドル』と藤井風の『死ぬのがいいわ』が世界的にヒットした」と、ルミネイトのコシンスキーは言う。「この2曲がグローバルな成功を収めたのには、アニメとショート動画の力が大きい」
「アイドル」はテレビアニメ『【推しの子】』の主題歌。日本語の楽曲としては初めてビルボードのグローバルチャートでトップに輝いた。
タイのTikTokユーザーがきっかけに「藤井風」
シンガーソングライターである藤井風の「死ぬのがいいわ」は、タイのTikTok(ティックトック)ユーザーたちが好きなアニメなどの動画にこの曲を合わせた投稿を次々と行ったことをきっかけに、アジアや欧米で大ヒット。
音楽配信サービスのスポティファイでの再生回数は5億回を突破した。今年5~6月にアメリカでのツアーを成功させた藤井は、国境や民族の壁を越えたボーダーレスな音楽活動を目指している。
♬ Shinunoga E-Wa - Fujii Kaze
XGは韓流のメークや衣装を取り入れ、ダンスとラップを特訓(6月、韓国MBCMの音楽番組) AFLO
即興ラップでブレイク「XG」
昨年10月、米音楽誌ビルボードの表紙を飾るという快挙を成し遂げた7人組のガールズグループがXGだ。アメリカで大成功しているブラックピンクなどKポップのガールズグループのテイストを取り入れ、磨き抜かれたダンスとラップパフォーマンスで世界を目指す。
プロデュースを手がけたのは、日本の大手エンターテインメント企業であるエイベックス。同社も世界的な事業展開を目指し、18年にロサンゼルスに統括拠点を設置した。
主に英語と韓国語で活動するXGがブレイクしたきっかけは、YouTubeとTikTokで公開したサイファー動画だ。サイファーとはラッパーが輪になって次々に即興ラップを聞かせること。
XGの動画では、ラップ担当のメンバー4人がヒップホップの名曲に乗せてそれぞれの持ち味を生かしたラップを披露。その独創性と高度なラップスキルが話題になり、この動画は爆発的に拡散された。
ハードロック、メロディックなポップス、R&B。今や多様な日本発の音楽がアメリカに浸透しつつある。
Jポップが国内でしか通用しないガラパゴス音楽と呼ばれたのは過去の話。日本のアーティストと音楽業界が世界に羽ばたく新時代は既に始まっている。
<アメリカ市場への参入に本腰を入れてこなかった日本の音楽産業だが、配信サービスやTikTok、アニメ人気の流れに乗って躍進中。フェスにテレビ、ホワイトハウスに招かれるアーティストも>
日本の音楽産業は長いこと、アメリカに次いで世界第2位の規模を誇ってきた。しかし本国で大成功を収めた日本のミュージシャンがアメリカに進出しても、なかなか人気を獲得できずにいた。
韓国のKポップはアメリカで大成功を果たし、マンガやアニメをはじめとする日本のほかのエンターテインメントもアメリカ人の間で大人気。そうした背景を考えると、日本のミュージシャンは海外で成功するチャンスを逃してきたようにも思える。
そもそも、日本の音楽産業は今まで海外市場へのアプローチにあまり関心がなかった。アプローチしたとしても、アメリカのような大きな市場にインパクトを与えようと本腰を入れてはいなかった。
アメリカ進出を目指すミュージシャンをサポートするシンク・サミット社のマーク・フリーザーCEOは「日本の音楽は、圧倒的多数が国内で消費するために作られてきた」と指摘する。
「一部の例外を除いて輸出志向ではない。それに日本市場は非常に大きいから、もしアーティストが海外進出を決断すれば、国内の売り上げに直接的な影響が及ぶ可能性がある」
実際、日本人アーティストのマネジメント事務所は、日本を離れれば大きな利益が失われると考えて、海外進出に及び腰になる傾向があった。
だが、そんな状況に変化が訪れている。
ストリーミングが開く扉
日本市場は諸外国に比べると、CDをはじめとする音楽ソフトの占める割合が大きい。それでも、近年は音楽配信サービスの売り上げが拡大している。
日本レコード協会の調べによると、昨年は配信サービスが売り上げ全体の34.5%を占めた。その5年前の18年には約21%だったから、大幅な伸びだ。配信サービスが日本の音楽産業の大きな柱になったことは間違いない。
今年に入ってからも、この数字は伸び続けている。
エンターテインメント業界での信頼が高い米データ会社ルミネイトのヘレナ・コシンスキー副社長(グローバル担当)は「当社の統計によると、日本のオンデマンド音楽ストリーミングは今年第1四半期に10.3%増加。世界の伸び率を8ポイント近く上回っている」と言う。
数年前には、日本での音楽ストリーミングの増加率が世界を上回る日が来るとは誰も思わなかっただろう。
日本の音楽配信産業が成長するにつれて、日本のアーティストが海外で、特にアメリカで成功する機会も増えてきた。
アメリカで日本の音楽アーティストのプロモーションを行っているプロジェクト・アステリの加藤公隆CEOは「ストリーミングの普及によって、多くの日本人アーティストは自分たちのファンが世界中にいることを知り、世界中の音楽ファンが日本のアーティストを発見できるようになった」と語る。
5人組ガールズバンドBAND-MAIDの小鳩ミク(左)とSAIKI(ニューヨーク、23年2月) THEO WARGO/GETTY IMAGES
この新しいチャンスに、日本のインディーズ系アーティストと、既に音楽市場で実績のあるミュージシャンの両方が注目している。
今年7月3日には、日本最大のインディーズレーベルの1つであるポニーキャニオンがハリウッドで記者会見を開き、ロサンゼルスに本社を置くポニーキャニオンUSAの設立を発表した。なぜ今、新会社なのか。
「ここ数年、日本で音楽配信サービスが急速に普及し、世界の音楽市場においても非常に重要な役割を果たすようになった」と、ポニーキャニオンの吉村隆社長は言う。「配信サービスの普及により、日本の音楽が世界各国で認知されてきている。アメリカ市場での成功が実現する可能性も高まってきた」
アニメがヒットに貢献
アメリカでのアニメ人気も、アメリカ進出を目指す多くのアーティストを後押ししている。
音楽クリエーターとバイヤーをグローバルにつなげる「マーケットプレース」を提供するサーフ社のコンテンツディレクター、ジョナ・ヒガは「日本のバンドが成功する要因の1つは、日本文化に対する世界の消費者の関心にある。海外で人気を獲得した楽曲の多くは、アニメと結び付いている」と解説する。
新しい学校のリーダーズ、YOASOBI、BAND-MAIDといったアーティストは、いずれも人気アニメに楽曲を提供している。
全米ツアーを何度も成功させるBAND-MAID
ポニーキャニオン所属のBAND-MAIDは何年も前から、アメリカで確かな人気を築いている。
2013年に結成された女性5人組のハードロック・メタルバンドで、日本のメイド喫茶のウエートレスのような衣装を着用。全米ツアーを何度も成功させ、昨年はアメリカの主要ロックフェスティバルのポイントフェストとロラパルーザに出演した。
YouTube公式チャンネルの総再生回数は2億回を超えている。
今年4月にはメタル系バンドのインキュバスの伝説的ギタリスト、マイク・アインジガーとの共作「Bestie」をリリースした。米ロック界の大御所とのコラボは、アメリカでの認知度アップにつながる大きな一歩だ。
日本のビジュアルロックのレジェンドYOSHIKIが、新たに結成したザ・ラスト・ロックスターズを率いて昨年アメリカ公演を行った際、BAND-MAIDがオープニングアクトを務めたことも見逃せない。
激しいヘッドバンギング入りの荒っぽいスラッシュメタルから抑えたバラードまで、多彩なサウンドでアメリカの聴衆を魅了した。
米人気テレビ番組に出演「新しい学校のリーダーズ」
キュートなビジュアルと激しいパフォーマンスのギャップでアメリカの音楽ファンを驚かせたガールズグループをもう1つ紹介しよう。17年にメジャーデビューした4人組、新しい学校のリーダーズだ。
ロック、欧米のポップ、Jポップ、さらにはレフトフィールド(非主流のハウスやテクノ)の電子音楽にラップと、多種多様な音楽を貪欲に吸収し、唯一無二のサウンドを生み出した4人。全員セーラー服姿で、コミカルなキレのいいダンスを見せる。
昨年12月、彼女たちはアメリカ最大級のプロモーションツールを利用するチャンスを得た。4大ネットワークの1つ、ABCの人気番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演し、ハードなラップと奇抜なダンスでスタジオを沸かせたのだ。
今年4月には世界最大級の野外音楽フェス、コーチェラにも出演。セーラー服にどてらを羽織ってステージに登場し、斬新な演出で観客を熱狂させた。
「YOASOBI」はホワイトハウスにも
今年のコーチェラには、よりメロディックな楽曲でアメリカの音楽ファンをつかんだ日本人ユニットも出演した。コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraのデュオ、YOASOBIだ。
YOASOBIのボーカルikuraは豊かな表現力で聴衆を魅了する(4月のサンフランシスコ公演) DANA JACOBS/GETTY IMAGES
彼らの曲作りは一風変わっている。日本の小説イラスト投稿サイトに掲載されたストーリーに着想を得て、Ayaseが楽曲を作り、ボーカロイドの初音ミクを使ってデモ音源を制作。ikuraはそれを聴き、どう歌えば物語が伝わるかを考え、楽曲に命を吹き込んでいく。
2人は今年4月、アメリカで千載一遇の舞台に立った。訪米した岸田文雄首相を歓待するため、ジョー・バイデン米大統領がホワイトハウスで開いた公式晩餐会に招かれたのだ。
「昨年はYOASOBIの『アイドル』と藤井風の『死ぬのがいいわ』が世界的にヒットした」と、ルミネイトのコシンスキーは言う。「この2曲がグローバルな成功を収めたのには、アニメとショート動画の力が大きい」
「アイドル」はテレビアニメ『【推しの子】』の主題歌。日本語の楽曲としては初めてビルボードのグローバルチャートでトップに輝いた。
タイのTikTokユーザーがきっかけに「藤井風」
シンガーソングライターである藤井風の「死ぬのがいいわ」は、タイのTikTok(ティックトック)ユーザーたちが好きなアニメなどの動画にこの曲を合わせた投稿を次々と行ったことをきっかけに、アジアや欧米で大ヒット。
音楽配信サービスのスポティファイでの再生回数は5億回を突破した。今年5~6月にアメリカでのツアーを成功させた藤井は、国境や民族の壁を越えたボーダーレスな音楽活動を目指している。
♬ Shinunoga E-Wa - Fujii Kaze
XGは韓流のメークや衣装を取り入れ、ダンスとラップを特訓(6月、韓国MBCMの音楽番組) AFLO
即興ラップでブレイク「XG」
昨年10月、米音楽誌ビルボードの表紙を飾るという快挙を成し遂げた7人組のガールズグループがXGだ。アメリカで大成功しているブラックピンクなどKポップのガールズグループのテイストを取り入れ、磨き抜かれたダンスとラップパフォーマンスで世界を目指す。
プロデュースを手がけたのは、日本の大手エンターテインメント企業であるエイベックス。同社も世界的な事業展開を目指し、18年にロサンゼルスに統括拠点を設置した。
主に英語と韓国語で活動するXGがブレイクしたきっかけは、YouTubeとTikTokで公開したサイファー動画だ。サイファーとはラッパーが輪になって次々に即興ラップを聞かせること。
XGの動画では、ラップ担当のメンバー4人がヒップホップの名曲に乗せてそれぞれの持ち味を生かしたラップを披露。その独創性と高度なラップスキルが話題になり、この動画は爆発的に拡散された。
ハードロック、メロディックなポップス、R&B。今や多様な日本発の音楽がアメリカに浸透しつつある。
Jポップが国内でしか通用しないガラパゴス音楽と呼ばれたのは過去の話。日本のアーティストと音楽業界が世界に羽ばたく新時代は既に始まっている。