レイチェル・オコナー
<一刻を争う状態にもかかわらず、しっぽを振って救助を迎えた犬。一体どんな状態だったのか>
1匹の犬が、たくさんのネットユーザーの心をわしづかみにしている。この犬は、ヤマアラシの針が顔中に突き刺さった状態であるにもかかわらず、助けに来た人を見て嬉しそうにしっぽを振ったのだ。
【動画】顔中「針」だらけ...ヤマアラシとやり合った犬の「見ていられない」と話題の痛々しい姿
動物救助団体ポーズ・アップ・プログラム(PUP)が到着したとき、ブルータスという名前のこの黒い犬は、針のように硬くて鋭い毛が顔中に突き刺さった状態だった。
ブルータスがヤマアラシと取っ組み合いのけんかをしたのは明らかだった。ヤマアラシは大型げっ歯類の一種で、柔らかい体毛に交じって、全身に最大3万本もの針毛が生えている。これは、敵と取っ組み合いになると相手の体に刺さって深く食い込み、抜けにくくなる。
針を突き刺さったままにしておけば、皮膚にいっそう食い込んで、場合によっては重要な臓器まで到達したり、感染症を引き起こしたりする、と獣医によるサイト「Preventive Vet」は説明している。
つまり、針が刺さったブルータスには一刻の猶予もなく、針のせいで片目を失う恐れもあった。
カナダ・アルバータ州エドモントンを拠点とするPUPのダンカン・バードが本誌に語ったところによると、ブルータスの飼い主は「針だらけになった」この犬を救うのに必要な医療費を払えなかったため、PUPに救助を要請したのだという。
救助隊が近づくと、ブルータスはとてつもない痛みに苦しんでいたはずなのに、横たわったまましっぽを振った。助けに来てくれた人たちだと分かったようだ。
PUPは8月9日、TikTokのアカウント@pawsupprogramに、到着した彼らを嬉しそうに迎えたブルータスの動画を投稿した。画面には、次のようなキャプションが添えられている。「しっぽを振って私に会えたことを喜んでいる。助けてもらえるって分かっているんだね」
PUPは投稿のキャプションにこう添えている。「言葉が出ない。とても見ていられない。このかわいい子は強靭だ」
この動画にはTikTokユーザーから続々と反応が届き、「いいね」が15万5000、コメントが8500以上寄せられている。あるユーザーはこうコメントした。「なんてかわいそうな子。そのヤマアラシには針がもう1本も残っていないんじゃない?」
「信じられない! かわいそう。ヤマアラシは自分の針を全部、この犬に刺したんだ!」というコメントもある。
一方でのんきなコメントも見られる。「イヌアラシ(イヌとヤマアラシを合成した造語)は珍しくて、あまり見られない犬種だよ」
時間はかかったものの、「刺さっていた針はすべて取り除かれ、ブルータスは里親施設で回復中だ」とバードは話す。
また、「左目の周囲と後ろ」で感染が起きていたが、「眼球そのものは損傷がなく」、ブルータスは完治する見込みだと述べた。
完全に回復して治療が終わり次第、ブルータスを大切にしてくれる新しい飼い主を探し始める予定だ。
バードによれば、PUPは先住民コミュニティの中で動物の健康と福祉の向上を目指して活動を行っている。先住民コミュニティの文化的慣行や伝統を尊重しながら、同時に教育や支援、リソースを提供しており、「抑圧的な制度的障壁を取り除く」ことも目指しているという。
(翻訳:ガリレオ)
<一刻を争う状態にもかかわらず、しっぽを振って救助を迎えた犬。一体どんな状態だったのか>
1匹の犬が、たくさんのネットユーザーの心をわしづかみにしている。この犬は、ヤマアラシの針が顔中に突き刺さった状態であるにもかかわらず、助けに来た人を見て嬉しそうにしっぽを振ったのだ。
【動画】顔中「針」だらけ...ヤマアラシとやり合った犬の「見ていられない」と話題の痛々しい姿
動物救助団体ポーズ・アップ・プログラム(PUP)が到着したとき、ブルータスという名前のこの黒い犬は、針のように硬くて鋭い毛が顔中に突き刺さった状態だった。
ブルータスがヤマアラシと取っ組み合いのけんかをしたのは明らかだった。ヤマアラシは大型げっ歯類の一種で、柔らかい体毛に交じって、全身に最大3万本もの針毛が生えている。これは、敵と取っ組み合いになると相手の体に刺さって深く食い込み、抜けにくくなる。
針を突き刺さったままにしておけば、皮膚にいっそう食い込んで、場合によっては重要な臓器まで到達したり、感染症を引き起こしたりする、と獣医によるサイト「Preventive Vet」は説明している。
つまり、針が刺さったブルータスには一刻の猶予もなく、針のせいで片目を失う恐れもあった。
カナダ・アルバータ州エドモントンを拠点とするPUPのダンカン・バードが本誌に語ったところによると、ブルータスの飼い主は「針だらけになった」この犬を救うのに必要な医療費を払えなかったため、PUPに救助を要請したのだという。
救助隊が近づくと、ブルータスはとてつもない痛みに苦しんでいたはずなのに、横たわったまましっぽを振った。助けに来てくれた人たちだと分かったようだ。
PUPは8月9日、TikTokのアカウント@pawsupprogramに、到着した彼らを嬉しそうに迎えたブルータスの動画を投稿した。画面には、次のようなキャプションが添えられている。「しっぽを振って私に会えたことを喜んでいる。助けてもらえるって分かっているんだね」
PUPは投稿のキャプションにこう添えている。「言葉が出ない。とても見ていられない。このかわいい子は強靭だ」
この動画にはTikTokユーザーから続々と反応が届き、「いいね」が15万5000、コメントが8500以上寄せられている。あるユーザーはこうコメントした。「なんてかわいそうな子。そのヤマアラシには針がもう1本も残っていないんじゃない?」
「信じられない! かわいそう。ヤマアラシは自分の針を全部、この犬に刺したんだ!」というコメントもある。
一方でのんきなコメントも見られる。「イヌアラシ(イヌとヤマアラシを合成した造語)は珍しくて、あまり見られない犬種だよ」
時間はかかったものの、「刺さっていた針はすべて取り除かれ、ブルータスは里親施設で回復中だ」とバードは話す。
また、「左目の周囲と後ろ」で感染が起きていたが、「眼球そのものは損傷がなく」、ブルータスは完治する見込みだと述べた。
完全に回復して治療が終わり次第、ブルータスを大切にしてくれる新しい飼い主を探し始める予定だ。
バードによれば、PUPは先住民コミュニティの中で動物の健康と福祉の向上を目指して活動を行っている。先住民コミュニティの文化的慣行や伝統を尊重しながら、同時に教育や支援、リソースを提供しており、「抑圧的な制度的障壁を取り除く」ことも目指しているという。
(翻訳:ガリレオ)