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「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘密の部屋」を公開...あまりの狭さに「私には絶対無理」との声も

ニューズウィーク日本版 2024年8月20日 11時51分

スー・キム
<北欧の格安航空で働くキャビンアテンダントがフライト中に撮影した「仮眠室でのルーティン動画」がTikTokで拡散されると、仮眠室の「狭さ」に驚愕する人が続出──>

この動画は、ノルウェーの格安航空会社ノース・アトランティック航空で客室乗務員を務めるTikTokユーザー@linnkrouthenがアップロードしたものだ。

のちにこのユーザーがコメントで追加説明したところによると、ボーイング787-9に乗務している際に撮影したものだという。

【動画】「棺桶みたい...」北欧の格安航空CAが仮眠用スペースで撮ったTikTok動画

動画上部の字幕には「上空4万フィートで私の『ベッド』を軽く整えているところ」と書かれている。この動画は7月25日に投稿されて以降、290万回以上再生されている。

動画は客室乗務員である投稿者がチューブのような空間でカメラを調整し、次に反対側の端で寝具を開封して、仮眠用スペースに置く様子が捉えられている。

彼女は両脇にシートベルトのストラップが付いたベッドにシーツを敷き、枕を置くと、ベッド端にある小さなカーテンを閉めてから横たわった。制服は着たまま、髪もアップにセットしたままで、体に毛布をかけている。

動画投稿に添えたキャプションで彼女は「クルー用の寝台があってありがたい」とコメントした。

「おやすみなさい、2時間後にお会いしましょう」と画面上のメッセージが伝えたところで、彼女は仮眠スペースの頭側の端にあるボタンを押し、ライトが消えたところで動画は終わる。

「まるで棺桶」

TikTokユーザーたちは、動画で示された「客誌乗務員の仮眠スペース」がこれほど狭いことに恐怖を覚えている。

@aryafbabyというユーザーは「まるで棺桶のように感じられるだろう」、@naive321123は「墓のようだ」と感想を漏らし、@eevie1は「MRIの機械の中で寝ているみたい」とコメントした。

@kikasouffrantは「私は閉所恐怖症だから絶対無理」と書き、@ejopinionもこれに賛同して「仲間がいた、これは閉所恐怖症にはつらい」と反応。「私なら、あれだけきっちりと髪をセットしていたら眠れないだろうな」と@mibexxmは指摘した。

一方で、それほど気にならないという人もいる。@Cut2theChase99は「居心地がよさそう。自分ならイヤーマフをつけるだろうけど」と投稿。

@foreverabluebeltもこの意見に賛成して「すごく居心地が良さそうに見える」とコメントし、@berrysoda3という別のユーザーも「私にも過ごしやすそうに見えるよ」と書きこんだ。

歴史学者で、航空会社でのパイロット経験を持つネバダ大学ラスベガス校のダン・バブ教授は以前、本誌に対して、パイロットや客室乗務員は航空機の上部にある「秘密の部屋」に入ることができると明かしていた。

この部屋は「乗客は近づけないし、乗客からは見えないようになっている」という。

航空会社のパイロットで『コックピット・コンフィデンシャル(コックピット秘話)』の著者でもあるパトリック・スミスも以前、本誌の取材に対し、パイロットは仮眠室で睡眠をとっていて、この部屋は乗客用メインデッキの中、上、あるいは下のどこかに「隠されるように設置されている」と語った。

こうした仮眠室が設けられていない航空機では、ファーストクラスかビジネスクラスの座席が使用され、たいていはカーテンで乗客の目に触れないようにされていると、スミスは説明した。

今回拡散された動画は、米誌「USニューズ&ワールド・レポート」が毎年恒例で発表している「ベストジョブ100」ランキングの2024年版で、客室乗務員が48位にランクインしたことを受けてのものだ。

客室乗務員は「学位が必要ない高収入な職業」カテゴリーでも3位にランクイン。「公共的性質を持つ職業」のカテゴリーと「大学学位が不要な職業」のカテゴリーでも5位に入った。

客室乗務員の雇用は2022年から2023年にかけて11%伸びるとみられる。これは「全職種の平均よりもずっとペースが速い」と、米労働統計局は述べている。

この動画の出所については、本誌では独自に確認をとれていない。

(翻訳:ガリレオ)

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