レイチェル・オコナー
<飛行機のキャビン内で数えきれないほどのハムスターが「脱獄」。すぐさま航行不能を悟ったパイロットがハムスターたちを撮影した──>
飛行機に乗ったことがあるほとんどの人は、自分ではどうしようもない遅延や欠航を経験したことがあるだろう。機体や乗組員のトラブルなどが原因になったものだ。しかし、飛行機の遅延や欠航に見舞われたとき、その原因が、何百匹ものハムスターが機内に解き放たれたことだと考える人はいないだろう。
【動画】無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニックで航行不能の機内をパイロットが撮影
そしてそうした状況を、あるパイロットは実際に経験した。
貨物輸送機のパイロットであるロバートは、2017年に自身が担当する予定だったあるフライトの動画をこのほど共有した。このフライトでは、数え切れないほどのハムスターがケージから脱走し、機内を占拠したため欠航になった。
ロバートは本誌の取材に対し、こう語っている。「私たちが飛行機に乗り込もうとしたとき、ちょうど大騒動が起きた。この飛行機が飛び立つことはない、とすぐに悟ったよ」
7月23日に@CargoPilot747というアカウントで彼が投稿したTikTok動画には、機内に積み上げられたケージが映っている。ハムスターが入っているケージもあれば、空っぽのケージもある。
ロバートが「ハムスターの脱獄」と表現するとおり、ハムスターたちは床を駆け回り、ケージの間をよじ登っている。
動画の冒頭には、「ハムスターのせいで離陸できなかった貨物機。この飛行機が飛び立つことはない」と書かれている。そして、ちょうどいい隠れ家を見つけた白いハムスターをズームアップして、「やあ、こんにちは!」というキャプションを付けている。
動画のキャプションにはこう書かれている。「ハムスターたちが脱走し、ボーイング機がAOG(aircraft on ground:点検中)に」
ロバートは本誌の取材に対し、この貨物便は欠航になったと述べている。彼らが到着したときには「すでに点検が始まっていたため、乗組員全員が帰宅した」そうだ。
飛行機が飛ばなかったため、運航や目的地の記録は残されていないが、ロバートは7年前の動画を発見しTikTokで共有しなければならないと思った。
投稿された動画はTikTokで大人気に。すでに61万回以上再生されており、3万3000以上の「いいね!」を獲得し、何百ものコメントが寄せられている。あるユーザーはコメント欄で「彼らを木製のケージに入れるなんて正気か?!」と疑問を呈した。
サミュエル・L・ジャクソンが主演した2006年の名作ホラー『スネーク・フライト』を引き合いに出し、「機内で毒ヘビたちが暴れた映画の、かわいい子供向けバージョン」と冗談を言うユーザーもいた。
「目的地はハムステルダム?」というジョークや、「脱走したのは何匹?」という好奇心からの質問もあった。この質問に対し、ロバートは「数百匹」と答えている。
ナショナルジオグラフィックによれば、ヨーロッパとアジアの一部では野生のハムスターが今も見られるが、米国ではハムスターはペットとして人気がある。通常はケージで飼育されるが、人が監視しながらケージの外で遊ばせることもある。
ハムスターの歯は成長が止まることはなく、かじるものを大量に必要とする。木を簡単にかみ砕いてしまうほど強力な歯だ。
米動物愛護団体のヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HIS)によれば、ハムスターの飼育が始まった当初は、実際に箱をかじって脱走したケースも多かったという。
HISはハムスターを「脱走の名人」と呼んでおり、ケージから出すときは厳重な監視が必要だ、と注意喚起している。
(翻訳:ガリレオ)
<飛行機のキャビン内で数えきれないほどのハムスターが「脱獄」。すぐさま航行不能を悟ったパイロットがハムスターたちを撮影した──>
飛行機に乗ったことがあるほとんどの人は、自分ではどうしようもない遅延や欠航を経験したことがあるだろう。機体や乗組員のトラブルなどが原因になったものだ。しかし、飛行機の遅延や欠航に見舞われたとき、その原因が、何百匹ものハムスターが機内に解き放たれたことだと考える人はいないだろう。
【動画】無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニックで航行不能の機内をパイロットが撮影
そしてそうした状況を、あるパイロットは実際に経験した。
貨物輸送機のパイロットであるロバートは、2017年に自身が担当する予定だったあるフライトの動画をこのほど共有した。このフライトでは、数え切れないほどのハムスターがケージから脱走し、機内を占拠したため欠航になった。
ロバートは本誌の取材に対し、こう語っている。「私たちが飛行機に乗り込もうとしたとき、ちょうど大騒動が起きた。この飛行機が飛び立つことはない、とすぐに悟ったよ」
7月23日に@CargoPilot747というアカウントで彼が投稿したTikTok動画には、機内に積み上げられたケージが映っている。ハムスターが入っているケージもあれば、空っぽのケージもある。
ロバートが「ハムスターの脱獄」と表現するとおり、ハムスターたちは床を駆け回り、ケージの間をよじ登っている。
動画の冒頭には、「ハムスターのせいで離陸できなかった貨物機。この飛行機が飛び立つことはない」と書かれている。そして、ちょうどいい隠れ家を見つけた白いハムスターをズームアップして、「やあ、こんにちは!」というキャプションを付けている。
動画のキャプションにはこう書かれている。「ハムスターたちが脱走し、ボーイング機がAOG(aircraft on ground:点検中)に」
ロバートは本誌の取材に対し、この貨物便は欠航になったと述べている。彼らが到着したときには「すでに点検が始まっていたため、乗組員全員が帰宅した」そうだ。
飛行機が飛ばなかったため、運航や目的地の記録は残されていないが、ロバートは7年前の動画を発見しTikTokで共有しなければならないと思った。
投稿された動画はTikTokで大人気に。すでに61万回以上再生されており、3万3000以上の「いいね!」を獲得し、何百ものコメントが寄せられている。あるユーザーはコメント欄で「彼らを木製のケージに入れるなんて正気か?!」と疑問を呈した。
サミュエル・L・ジャクソンが主演した2006年の名作ホラー『スネーク・フライト』を引き合いに出し、「機内で毒ヘビたちが暴れた映画の、かわいい子供向けバージョン」と冗談を言うユーザーもいた。
「目的地はハムステルダム?」というジョークや、「脱走したのは何匹?」という好奇心からの質問もあった。この質問に対し、ロバートは「数百匹」と答えている。
ナショナルジオグラフィックによれば、ヨーロッパとアジアの一部では野生のハムスターが今も見られるが、米国ではハムスターはペットとして人気がある。通常はケージで飼育されるが、人が監視しながらケージの外で遊ばせることもある。
ハムスターの歯は成長が止まることはなく、かじるものを大量に必要とする。木を簡単にかみ砕いてしまうほど強力な歯だ。
米動物愛護団体のヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HIS)によれば、ハムスターの飼育が始まった当初は、実際に箱をかじって脱走したケースも多かったという。
HISはハムスターを「脱走の名人」と呼んでおり、ケージから出すときは厳重な監視が必要だ、と注意喚起している。
(翻訳:ガリレオ)