Infoseek 楽天

監視カメラに一部始終が...スズメバチの大群に襲われた男性「必死の逃走」姿が、「意外な形」で大バズり

ニューズウィーク日本版 2024年8月31日 12時49分

レイチェル・オコナー
<自宅の庭で作業中に芝刈り機でハチの巣を轢いてしまった男性。慌てふためく様子がコミカルで、ネットの人気者に>

ある男性がハチの集団に襲われる瞬間を捉えた防犯カメラ映像が、ネットで大きな注目を集めている。男性は最初、気楽な様子で庭の芝刈りをしているのだが、気付かぬうちに芝刈り機で蜂の巣を轢いてしまったため不意にハチの集団に襲われて必死な様子で逃げ始める。その何とも言えないコミカルな動きが大きな反響を呼んだのだった。

■【動画】スズメバチの大群に襲われた男性...体中を刺され、必死に逃げ回る 「防犯カメラ映像」が大きな話題に

ミズーリ州で暮らすケビン・ウィリー(35歳)は、庭の芝刈りを「胸を張って他人には言えないくらい長いあいだ」先延ばしにしていたのだが、ある日ついに芝刈りに取り掛かることにした。そして、その最中に突然、四方八方からハチに刺され始めた。

ハチに刺されるのは痛いし、きっと恐ろしかったに違いないが、ウィリーは本誌にこう語っている。「私が芝刈り機でハチの巣を轢く動画を見て、思わず笑ったり、その日1日をもっといい気分で過ごせたりした人が少しでもいたなら、動画を公開した甲斐があったというものだよ」

ハチに襲われた場面は、設置してあった防犯カメラにとらえられていた。そこでウィリーは8月22日、その動画をレディット内のスレッド「r/funny」に投稿。すると、ほんの数日で2万4000の「いいね」がつき、450万回以上も再生された。

動画にはまず、ウィリーが庭で真面目に芝刈り機を押す姿が映っている。しかし、彼は不意に立ち止まると、片足を持ち上げて手でつかみ、戸惑った様子で周囲を見回した。しかし、再び芝刈り機を押し始めて数歩進んだ。

ハチの群から全速力で逃げ回る姿を防犯カメラが撮影

その数秒後、ウィリーは腕を振り回しながら、何が起こっているのかに気がついた。そして、すぐさま全速力で走り出し、家の反対側まで逃げて行った。カメラはその姿が見えなくなるまで、ずっと様子をとらえている。

ウィリーによれば、ハチが庭にいることは、刺されるまで「まったく知らなかった」そうだ。最初は地面の石が芝刈り機で弾かれ、足に当たったと思ったが、ハチが自分を威嚇しようとしていたことに気づいたという。

「何が起きているのかがわかると、体が闘争・逃走反応を示した。それがかなり愉快なリアクションにつながったわけだ」とウィリーは語っている。

ウィリーはこの動画を、アカウント名u/kwkevin287で、「ハチの巣を轢いちゃった」というタイトルをつけてレディットに投稿した。本誌にのちに語ったところによると、ハチの種類は土の中に巣を作るグラウンド・ホーネット(地蜂)だったそうだ。

グラウンド・ホーネットは、米国ではイエロージャケットと呼ばれるスズメバチの近縁種だ。害虫駆除会社ピナクル・ペスト・コントロールによると、最深10インチ(約25センチ)の土中に巣を作ることがある。ほかのハチほど攻撃的ではないものの、身の危険を感じたときは刺してくることもあり、痛みがある。

ウィリーはこのハプニングで痛い思いをしたが、防犯カメラにその様子が映っていたことがわかると、前向きにとらえることにした。そして、動画を「20回」見てから、スナップチャットで友人に送ったそうだ。

「これは戦争だ」「自分まで身をすくめた」と大反響

「なかには、『投稿しろ』と強く勧めてくる友人たちもいたので、そのとおりにした」とウィリーは語っている。レディットのキャプションには、「7回刺された」と書き込んだ。

動画を見た人の中には、ショックを受けて、「これは戦争だ」とコメントした人もいた。ほかにも、「その芝刈り機はいまも先へと進んでいるらしい」というコメントや、「君が走り出した瞬間、自分まで身をすくめてしまったよ」という人もいた。

自らの体験を投稿したユーザーもおり、「アリ塚を知らないうちに轢いてしまい、アリにたかられて全身を噛まれたことがある」「15歳のとき、スズメバチの巣に出くわしたことがある。全身が火に包まれたような感じだった。室内に走っていって、急いでシャワーを浴びた。冷水を浴びながら服を脱ぐと、スズメバチがシャツやジーンズの下にまで入り込んでいた」というコメントもあった。

ネットワーク技術者のウィリーによれば、これまで、芝刈り中にはいつも、ヘビが土の中から現れて噛まれるんじゃないかとびくびくしていたが、ハチに刺される羽目になるとは思っていなかったそうだ。動画に対してこれほどの反響が寄せられたことに驚いているという。

「こんなに反響があるとは思ってもみなかった」とウィリーは述べた。そして、動画再生回数が数百万回に上ったことに触れ、「自分が関係した投稿のなかでは、過去最高の数字だ」と続けた。とはいえ、「みんなが自宅で試すなんてことはお勧めしないけど」と付け足した。
(翻訳:ガリレオ)


この記事の関連ニュース