H・アラン・スコット(ライター、コメディアン) for WOMAN
<タイカ・ワイティティらが率いたアップルTV+のドラマ版に参加した俳優のリサ・クドロー。代表作のコメディードラマ『ザ・カムバック』の今後についても考え中だ──(インタビュー)>
1981年の映画『バンデットQ』のドラマ版『タイム・バンディット』(アップルTVプラスで配信中)への出演を打診されたリサ・クドローは、二つ返事でOKした。
1981年の映画『バンディットQ』(英題「Time Bandits」)の予告編
クリエーターのタイカ・ワイティティ、ジェメイン・クレメント、イアン・モリスと仕事をする絶好のチャンスだったからだ。「大好きなの、彼らのストーリーの伝え方やユーモアのセンスが」
このドラマでクドローは、世界を救うために時空を旅する窃盗団のリーダー、ペネロペを演じる。特にクドローに響いたのは、ペネロペの自信過剰さだった。
「ああいう勘違いな人物は面白いし、そういう役を演じるのも楽しい。自信にどっぷりつかるの」
ペネロペは「毎回、危機に直面する」が、ぶっきらぼうで意地悪な窃盗団のリーダーであり続ける。「念のため意地悪じゃない場面も作ろうかって話し合ったこともある」らしいが、意地の悪さこそペネロペの真骨頂。
「でも実際の私は違う。私は彼女ほど自己主張の必要を感じてない」と語るクドロー。
本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。
◇ ◇ ◇
──『タイム・バンディット』に出演して何が楽しかった?
タイカやジェメインと一緒に仕事ができたこと。彼らの創造性で、この作品はシリーズとして肉付けされた。だから私にノーを言えるわけはなかった。
本当に才能のある人と一緒に仕事をすることが、いつも私の念願。今回もそう。
―― 映画では男が演じたリーダーの役を、女のあなたが演じることに不安はなかった?
台本を見たら、森の中を走ったり、水に飛び込んだりする場面があってね。どういうこと? この私に、水に飛び込めって言うの?そう思った。とんでもない役を引き受けちゃった、とも。
―― そんな役を演じるのはどんな気分だった?
自分の無力さに気付いていない人物を演じるのは楽しい。ペネロペは当初、ひどく臆病なリーダーという設定だった。でも、私は主張したの。
「それじゃうまくいかないと思う。彼女は勇気がありすぎるほどあって、限界を突破してギリギリのところまで行くタイプだと思う」って。
―― 2005年にあなたが主演したコメディードラマ『ザ・カムバック』は今も人々に愛されている。どう思う?
ものすごく誇りに思うし、感激している。プロデューサーのマイケル・パトリック・キングと、次はどうしようかって、いつも話している。
(14年の最終シーズンから)もう9年、10年になる。そろそろなんとかしないと。
<タイカ・ワイティティらが率いたアップルTV+のドラマ版に参加した俳優のリサ・クドロー。代表作のコメディードラマ『ザ・カムバック』の今後についても考え中だ──(インタビュー)>
1981年の映画『バンデットQ』のドラマ版『タイム・バンディット』(アップルTVプラスで配信中)への出演を打診されたリサ・クドローは、二つ返事でOKした。
1981年の映画『バンディットQ』(英題「Time Bandits」)の予告編
クリエーターのタイカ・ワイティティ、ジェメイン・クレメント、イアン・モリスと仕事をする絶好のチャンスだったからだ。「大好きなの、彼らのストーリーの伝え方やユーモアのセンスが」
このドラマでクドローは、世界を救うために時空を旅する窃盗団のリーダー、ペネロペを演じる。特にクドローに響いたのは、ペネロペの自信過剰さだった。
「ああいう勘違いな人物は面白いし、そういう役を演じるのも楽しい。自信にどっぷりつかるの」
ペネロペは「毎回、危機に直面する」が、ぶっきらぼうで意地悪な窃盗団のリーダーであり続ける。「念のため意地悪じゃない場面も作ろうかって話し合ったこともある」らしいが、意地の悪さこそペネロペの真骨頂。
「でも実際の私は違う。私は彼女ほど自己主張の必要を感じてない」と語るクドロー。
本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。
◇ ◇ ◇
──『タイム・バンディット』に出演して何が楽しかった?
タイカやジェメインと一緒に仕事ができたこと。彼らの創造性で、この作品はシリーズとして肉付けされた。だから私にノーを言えるわけはなかった。
本当に才能のある人と一緒に仕事をすることが、いつも私の念願。今回もそう。
―― 映画では男が演じたリーダーの役を、女のあなたが演じることに不安はなかった?
台本を見たら、森の中を走ったり、水に飛び込んだりする場面があってね。どういうこと? この私に、水に飛び込めって言うの?そう思った。とんでもない役を引き受けちゃった、とも。
―― そんな役を演じるのはどんな気分だった?
自分の無力さに気付いていない人物を演じるのは楽しい。ペネロペは当初、ひどく臆病なリーダーという設定だった。でも、私は主張したの。
「それじゃうまくいかないと思う。彼女は勇気がありすぎるほどあって、限界を突破してギリギリのところまで行くタイプだと思う」って。
―― 2005年にあなたが主演したコメディードラマ『ザ・カムバック』は今も人々に愛されている。どう思う?
ものすごく誇りに思うし、感激している。プロデューサーのマイケル・パトリック・キングと、次はどうしようかって、いつも話している。
(14年の最終シーズンから)もう9年、10年になる。そろそろなんとかしないと。