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キャンプ中、アリの大群に襲われた男の「悪夢」...這い回る「虫だらけ」テント内の映像にネット悲鳴

ニューズウィーク日本版 2024年9月22日 20時35分

ブライアン・ディロン
<アマゾンの熱帯雨林でキャンプしていた環境保護活動家の男性。夜中に目を覚ましたら、テントの中では「大量の虫」がうごめいていた>

アマゾンの熱帯雨林でキャンプ中の男性が、「悲劇」に襲われた。周囲に生息するハキリアリがテントを「食い破った」らしく、所持品がハキリアリに破壊されたうえ、テントの中が「昆虫天国」になってしまい多種多様な虫たちがそこらじゅうを這いずり回っている様子を動画に捉えてTikTokで共有した。

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動画を共有したのは環境保護活動家でアマゾン熱帯雨林の保全や保護に取り組んでいる団体「ジャングルキーパーズ」の共同創設者のポール・ロゾリーで、動画は8月16日に共有されて以降、これまでに200万回以上視聴されている。

ロゾリーは遠征でアマゾンの熱帯雨林に覆われたペルー南東部マドレ・デ・ディオス地域を訪れていたが、午前2時頃に目を覚ますとテントの中で「大量の虫が元気に動き回っていた」という。

テントもバックパックもハキリアリがボロボロに

彼は本誌に対して「まるであらゆる種類の昆虫の祭りのような状態だった。ハキリアリがテントに穴を開け、その穴から蚊が入ってきて、さらにはどういう訳かバッタや蛾などの昆虫も入ってきていた」と述べ、さらにこう続けた。「遠征旅行の最後の夜でなければ、本当に大変なことになっていただろう」

ロズリーは動画の中で視聴者に、自分はテントの中で眠ろうとしていたが、ハキリアリが彼の拳が突き抜けるぐらいの「木の葉サイズの穴」を開けていたと語った。動画にはハキリアリがテントのナイロン素材を切り取って持ち去る様子や、ロズリーのバックパックを破壊する様子が映し出されている。ロズリーによれば、結局残されたのはバックパックのストラップ部分だけだったということだ。

彼はまた、ハキリアリが「下顎にある大きなハサミ」で自分の耳を攻撃してきたとも語った。

「夜が明けるまであと4時間あって、テントの外に出れば蚊に襲われるし、外は雨が降っているから濡れてしまう。これが野外キャンプの現実だ」と彼は動画の中で述べ、さらに「まずい場所にテントを張ってしまうと、ハキリアリやジャングルの神々が最悪の夜をもたらすんだ」と続けた。動画の最後には、ロズリーの頭のすぐ近くに大きなクモがいる様子も映っている。

「まさに悪夢」など多くのコメントが寄せられる

アマゾン盆地はブラジル、ペルー、スリナム、ボリビア、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナとフランス領ギアナの南米9カ国に広がっている。世界自然保護基金(WWF)によれば熱帯雨林のブラジル部分だけで9万6660から10万超種類の無脊椎動物(昆虫を含む)が確認されているということだ。

TikTokユーザーたちはこの動画に度肝を抜かれたようだ。ハンドルネーム@izzy_waokingというユーザーは「アマゾンでのキャンプの一番いいところは、『やらない』という選択肢も残されていることだ」とコメントした。

ほかのユーザーからも「いくらカネをもらってもやりたくない。まさに悪夢だ」「タランチュラが映った時は思わず息をのんだ」という書き込みが寄せられた。

さらに別のユーザーは「ペルーのジャングルで木の上にある小屋に泊まったら夜中に虫が入ってきて歯ブラシを盗んで飛び去っていった。評価は10点満点で0点。お勧めしない」と体験談を交えてコメントし、また別のユーザーは「あのタランチュラはあなたが眠れるようにほかの虫を寄せ付けないようにしてくれたんだね。なんていい奴だ」とコメントした。


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