アリス・コリンズ
<「ダメ」という制止の声も聞かず、サメを追いかけて海に突入した犬。尾を噛もうとするが──>
犬があらゆるものと友達になりたがるのは周知の事実だ。でも、犬がサメを追いかけようとする姿を捉えた動画にはネットユーザーたちも驚かざるを得なかった。
【動画】「犬vsサメ」の戦い?...サメを追って海を泳ぐ犬、2匹の間で一体何が?
デビッド・ロペス・エングイダノス(@davidlopeze)というユーザーがTikTokに投稿した動画は、背筋も凍るような瞬間を映し出していた。スペイン南部の港町アリカンテで、犬が海に飛び込み、近くにいたサメを追いかけようとしたのだ。
投稿からわずか数日で、この動画はTikTok上で1000万回以上の視聴回数を叩き出し、現時点で「いいね」の数も57万2000件以上に達している。この衝撃的な映像にかぶせる形で表示されたキャプションには、スペイン語で「犬vsサメ」と書かれている。
動画には、この状況を目撃してパニックに陥った通りすがりの人たちが、犬に向かって「ダメ!」と叫んでいる声が記録されている。だがこの声も、ヨシキリザメと思われるサメに犬が近づくのを止めることはできなかった。
犬はサメに追いつくと、尾を軽く噛もうとしたが、すぐに思い直したように見える。
この予想外の遭遇のあいだ、当のサメは犬から逃れようとしていた。犬の方もその後、犬かきで安全な場所へと戻っていったようだ。
幸いにも、ヨシキリザメは犬をエサとしてみることはなかったはずだ。ヨシキリザメの主なエサは、魚やイカ、甲殻類だからだ。この種のサメは攻撃的な性質ではないとされているが、ブリタニカ百科事典にはこのサメが、挑発されたわけでもないのに人間に襲いかかった複数の事例があると記載されている。
ヨシキリザメは、体長1.7~2.2メートルほどの大きさが一般的だが、体長4メートルほどにまで成長することもある。野生に生息する場合は通常、15歳から16歳まで生きるが、飼育環境ではこれが8年ほどまで短くなる。
TikTokユーザーは大盛り上がり
この動画は多くのSNSユーザーたちを驚愕させ、これまでに6100件以上のコメントが集まった。
あるTikTokユーザーは「犬は本能的に、泳いでいると思ったものは何でも救いたいのだろう。思い違いをしていたと気づくまではね」とコメント。
別のユーザーは「サメはきっととても混乱しただろう。自分を追いかけてくるものなんて、これまでいなかっただろうからね」と投稿した。
「犬は挨拶しに行ったんだよ」と付け加える人や、「犬はあれが本当にサメなのか、確かめに行ったのだろう」と書き込む人もいた。
海岸沿いには実に多くの野生生物が生息し、繊細なバランスで生息地が存在しているので、犬は常に管理監督しておくことが非常に重要だ。犬は水に飛び込んでしぶきを上げるのが大好きだが、愛犬団体アメリカンケネルクラブ(AKC)は、経験豊富で行儀のいい犬であったとしても、人の監視が不可欠だと強調している。
水の中を縫うように進む大きなヒレに出会わなかったとしても、エイやクラゲなど、警戒すべき危険な海洋生物は数多くいる。
AKCでは、海の近くでリードを外していい犬は、呼べば必ず戻ってくるように訓練された犬に限られるべきだとしている。さらに飼い主の側も、ハンドサインや声かけで犬の行動をコントロールできなくてはならない。こうした技をまだマスターしていない場合は、犬自身の安全のためにリードはつけたままにしておくべきだという。
本誌は、この件の詳細を確認できていない。
(翻訳:ガリレオ)
<「ダメ」という制止の声も聞かず、サメを追いかけて海に突入した犬。尾を噛もうとするが──>
犬があらゆるものと友達になりたがるのは周知の事実だ。でも、犬がサメを追いかけようとする姿を捉えた動画にはネットユーザーたちも驚かざるを得なかった。
【動画】「犬vsサメ」の戦い?...サメを追って海を泳ぐ犬、2匹の間で一体何が?
デビッド・ロペス・エングイダノス(@davidlopeze)というユーザーがTikTokに投稿した動画は、背筋も凍るような瞬間を映し出していた。スペイン南部の港町アリカンテで、犬が海に飛び込み、近くにいたサメを追いかけようとしたのだ。
投稿からわずか数日で、この動画はTikTok上で1000万回以上の視聴回数を叩き出し、現時点で「いいね」の数も57万2000件以上に達している。この衝撃的な映像にかぶせる形で表示されたキャプションには、スペイン語で「犬vsサメ」と書かれている。
動画には、この状況を目撃してパニックに陥った通りすがりの人たちが、犬に向かって「ダメ!」と叫んでいる声が記録されている。だがこの声も、ヨシキリザメと思われるサメに犬が近づくのを止めることはできなかった。
犬はサメに追いつくと、尾を軽く噛もうとしたが、すぐに思い直したように見える。
この予想外の遭遇のあいだ、当のサメは犬から逃れようとしていた。犬の方もその後、犬かきで安全な場所へと戻っていったようだ。
幸いにも、ヨシキリザメは犬をエサとしてみることはなかったはずだ。ヨシキリザメの主なエサは、魚やイカ、甲殻類だからだ。この種のサメは攻撃的な性質ではないとされているが、ブリタニカ百科事典にはこのサメが、挑発されたわけでもないのに人間に襲いかかった複数の事例があると記載されている。
ヨシキリザメは、体長1.7~2.2メートルほどの大きさが一般的だが、体長4メートルほどにまで成長することもある。野生に生息する場合は通常、15歳から16歳まで生きるが、飼育環境ではこれが8年ほどまで短くなる。
TikTokユーザーは大盛り上がり
この動画は多くのSNSユーザーたちを驚愕させ、これまでに6100件以上のコメントが集まった。
あるTikTokユーザーは「犬は本能的に、泳いでいると思ったものは何でも救いたいのだろう。思い違いをしていたと気づくまではね」とコメント。
別のユーザーは「サメはきっととても混乱しただろう。自分を追いかけてくるものなんて、これまでいなかっただろうからね」と投稿した。
「犬は挨拶しに行ったんだよ」と付け加える人や、「犬はあれが本当にサメなのか、確かめに行ったのだろう」と書き込む人もいた。
海岸沿いには実に多くの野生生物が生息し、繊細なバランスで生息地が存在しているので、犬は常に管理監督しておくことが非常に重要だ。犬は水に飛び込んでしぶきを上げるのが大好きだが、愛犬団体アメリカンケネルクラブ(AKC)は、経験豊富で行儀のいい犬であったとしても、人の監視が不可欠だと強調している。
水の中を縫うように進む大きなヒレに出会わなかったとしても、エイやクラゲなど、警戒すべき危険な海洋生物は数多くいる。
AKCでは、海の近くでリードを外していい犬は、呼べば必ず戻ってくるように訓練された犬に限られるべきだとしている。さらに飼い主の側も、ハンドサインや声かけで犬の行動をコントロールできなくてはならない。こうした技をまだマスターしていない場合は、犬自身の安全のためにリードはつけたままにしておくべきだという。
本誌は、この件の詳細を確認できていない。
(翻訳:ガリレオ)