マンディ・タヘリ
<砲撃を受けた装甲兵員輸送車から命からがら脱出した兵士たちが野原へ走る様子も>
ウクライナ人ジャーナリストのユリー・ブトゥソフが共有した映像には、ロシア西部のクルスク州で、ウクライナ軍の戦車がロシア軍の装甲兵員輸送車(APC)を至近距離から砲撃する様子が収められている。
【動画】一帯を覆う煙、野原に散る兵士たち...ウクライナの戦車が「超至近距離」でロシア装甲車を撃破する衝撃シーン
ブトゥソフが自身のテレグラムチャンネルに投稿したこの動画には、ロシアの装甲兵員輸送車が野原を横切り、ウクライナ軍の戦車2両に接近していく様子が映っている。しかし次の瞬間、ウクライナの戦車は驚くほどの至近距離から装甲兵員輸送車を砲撃。車両は煙に包まれた。
少なくとも3人の兵士が装甲兵員輸送車から逃げ出す様子が確認できる。動画後半には、再び攻撃を受けるシーンも映っている。この映像は、ウクライナ陸軍第225強襲大隊によって提供されたものだと報じられている。
ブトゥソフによれば、砲撃したのは同軍第17独立戦車旅団の戦車だという。
本誌はこの映像について独自に検証できておらず、ウクライナ軍とロシア軍に確認とコメントを求める電子メールを10月20日に送信した。
ロシアが2022年2月にウクライナに侵攻して以来、主戦場となってきたのはウクライナ国内だった。しかしウクライナ軍は今年8月6日、ウクライナの北西に位置するロシアのクルスク州に対して奇襲攻撃を仕掛けた。ウクライナ側は、この攻撃を開始して以来、クルスク州で少なくとも500平方マイル(約1290平方キロ)を制圧したと発表している。
しかし、アメリカのシンクタンク戦争研究所(ISW)が19日に発表したところによると、ロシア軍はウクライナ占領下にある国境の町スジャの東部で前進したという。
ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は20日付のテレグラム投稿で、「スームィ州とクルスク州で任務にあたる部隊や小部隊」を訪問し、彼らと「協議した」と明かしている。シルスキーはまた、「敵は主導権を握ろうとしているが、わが軍が依然として戦況を支配している」と述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日、ベルギーの首都ブリュッセルで開催された北大西洋条約機構(NATO)国防相会議に出席した際、北朝鮮が「(ウクライナとの)戦争に関与しつつあり」、1万人規模の北朝鮮兵士がロシア軍とともに戦う準備を進めていると述べた。
ゼレンスキーはブリュッセルで行われた記者会見で「(北朝鮮は)さまざまな部門から兵士1万人を派遣する意図があることを私は知っている」と述べたと、ウクライナのメディアが報じた。
これは、北朝鮮が重要な同盟国ロシアのためにウクライナ戦争への関与を大幅に拡大するということだ。
ロシアのタス通信は、北朝鮮兵がロシア軍とともに戦っているという報道をロシア政府が「フェイクニュース」だとして否定したことを伝えている。
今月1日にNATO事務総長に就任したマルク・ルッテは同18日、「北朝鮮兵がウクライナ戦争に積極的に参加しているという報告について現時点では確認が取れていない」としながらも、状況は「変化する可能性がある」と述べた。
ルッテはまた、「北朝鮮の兵士が物理的に戦場に立っていないとしても、北朝鮮があらゆる手段でロシアのウクライナ侵略戦争を支援すべく手を貸していることに変わりはない」と述べた。
これまでのところ、ウクライナとロシア以外の国の正規軍が前線に大規模投入された事例はない。
(翻訳:ガリレオ)
<砲撃を受けた装甲兵員輸送車から命からがら脱出した兵士たちが野原へ走る様子も>
ウクライナ人ジャーナリストのユリー・ブトゥソフが共有した映像には、ロシア西部のクルスク州で、ウクライナ軍の戦車がロシア軍の装甲兵員輸送車(APC)を至近距離から砲撃する様子が収められている。
【動画】一帯を覆う煙、野原に散る兵士たち...ウクライナの戦車が「超至近距離」でロシア装甲車を撃破する衝撃シーン
ブトゥソフが自身のテレグラムチャンネルに投稿したこの動画には、ロシアの装甲兵員輸送車が野原を横切り、ウクライナ軍の戦車2両に接近していく様子が映っている。しかし次の瞬間、ウクライナの戦車は驚くほどの至近距離から装甲兵員輸送車を砲撃。車両は煙に包まれた。
少なくとも3人の兵士が装甲兵員輸送車から逃げ出す様子が確認できる。動画後半には、再び攻撃を受けるシーンも映っている。この映像は、ウクライナ陸軍第225強襲大隊によって提供されたものだと報じられている。
ブトゥソフによれば、砲撃したのは同軍第17独立戦車旅団の戦車だという。
本誌はこの映像について独自に検証できておらず、ウクライナ軍とロシア軍に確認とコメントを求める電子メールを10月20日に送信した。
ロシアが2022年2月にウクライナに侵攻して以来、主戦場となってきたのはウクライナ国内だった。しかしウクライナ軍は今年8月6日、ウクライナの北西に位置するロシアのクルスク州に対して奇襲攻撃を仕掛けた。ウクライナ側は、この攻撃を開始して以来、クルスク州で少なくとも500平方マイル(約1290平方キロ)を制圧したと発表している。
しかし、アメリカのシンクタンク戦争研究所(ISW)が19日に発表したところによると、ロシア軍はウクライナ占領下にある国境の町スジャの東部で前進したという。
ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は20日付のテレグラム投稿で、「スームィ州とクルスク州で任務にあたる部隊や小部隊」を訪問し、彼らと「協議した」と明かしている。シルスキーはまた、「敵は主導権を握ろうとしているが、わが軍が依然として戦況を支配している」と述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は17日、ベルギーの首都ブリュッセルで開催された北大西洋条約機構(NATO)国防相会議に出席した際、北朝鮮が「(ウクライナとの)戦争に関与しつつあり」、1万人規模の北朝鮮兵士がロシア軍とともに戦う準備を進めていると述べた。
ゼレンスキーはブリュッセルで行われた記者会見で「(北朝鮮は)さまざまな部門から兵士1万人を派遣する意図があることを私は知っている」と述べたと、ウクライナのメディアが報じた。
これは、北朝鮮が重要な同盟国ロシアのためにウクライナ戦争への関与を大幅に拡大するということだ。
ロシアのタス通信は、北朝鮮兵がロシア軍とともに戦っているという報道をロシア政府が「フェイクニュース」だとして否定したことを伝えている。
今月1日にNATO事務総長に就任したマルク・ルッテは同18日、「北朝鮮兵がウクライナ戦争に積極的に参加しているという報告について現時点では確認が取れていない」としながらも、状況は「変化する可能性がある」と述べた。
ルッテはまた、「北朝鮮の兵士が物理的に戦場に立っていないとしても、北朝鮮があらゆる手段でロシアのウクライナ侵略戦争を支援すべく手を貸していることに変わりはない」と述べた。
これまでのところ、ウクライナとロシア以外の国の正規軍が前線に大規模投入された事例はない。
(翻訳:ガリレオ)