ライアン・チャン
<ウクライナ軍に捕まった北朝鮮兵の通訳、尋問、北朝鮮の軍事戦略や作戦情報の共有など、北朝鮮が嫌がることをしに行くという>
韓国メディアは10月21日、北朝鮮が軍部隊を戦争支援のためロシアに派遣したことを受けて、韓国政府もウクライナに軍事および情報部の人員を派遣する可能性があると報じた。
ある報道は韓国情報部員の発言を引用し、韓国政府および韓国軍はウクライナに「適切な人数の人員を派遣する計画を検討している。これには、(北朝鮮の調査に特化した)情報部員や、敵軍の戦略に詳しい専門家も含まれる」と伝えた。この報道は、たものだ。
【動画】鉄条網の向こう、ロシアで軍事訓練を受ける北朝鮮兵たち
この記事によれば、韓国の人員はウクライナで、仮に北朝鮮の兵士がウクライナ軍によって捕えられた場合にその尋問を行なったり、通訳の役割を果たしたりすることになるという。またウクライナ政府に対して、北朝鮮の軍事戦略やドクトリン、作戦についての情報を提供する。
韓国国防部は10月21日、この報道が出た後の記者会見で、殺傷能力のある武器をウクライナに提供する可能性について、「開かれた姿勢で」手段を検討すると述べた。ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、韓国政府はウクライナに対してもっぱら人道支援を行なってきた。
今回の報道や韓国政府関係者のコメントは、同国の情報機関が18日、金正恩総書記が支配する北朝鮮は、ロシアを支援するために1万2000人規模の特殊部隊の派遣を決め、うち1500人はすでにロシアの極東地域に到着していると主張したのを受けたもの。
17日には、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、北朝鮮がロシアと共に戦うために「軍のさまざまな部門から計1万人の兵士を用意する意向」があると述べ、北朝鮮の関与は「世界戦争への第一歩」になる恐れがあると警告していた。
北朝鮮はロシアに、コンテナ数千個分の武器弾薬を送ったと報じられている。9月には、ウクライナ軍事諜報部門のトップが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対する北朝鮮の支援は、ロシアの同盟国によってウクライナが直面する「最悪の問題だ」と発言していた。
ロシア政府は21日、ウクライナに対する「特別軍事作戦」に、北朝鮮の兵士を動員する計画があるとの報道について、質問への回答を拒否した。そして、韓国とその同盟国であるアメリカを出所とする「多くの相反する情報をわれわれは目にしている」と主張した。
ロシア国営メディアによると、ドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は、「北朝鮮は、我々と緊密な関係にある隣人であり、仲間でもある。我々は、あらゆる領域で両国の関係を発展させている」と述べた。「これは、いかなる者にとっても憂慮すべき問題ではない。なぜならこの協力関係は、第三国に対して向けられたものではないからだ」
北朝鮮とロシアの軍事協力関係が強化されることは、韓国だけでなく、北大西洋条約機構(NATO)にとっても懸念事項だ。アメリカ主導の軍事同盟であるNATOは、2年以上前にプーチンがウクライナへの侵攻を開始して以来、一貫してウクライナを支援してきた。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、NATOのマルク・ルッテ事務総長との電話会談で、ロシアと北朝鮮政府の軍事協力を非難し、韓国はこれに対抗して積極的に「段階的措置をとる」と述べた。
韓国大統領府の発表によると、同大統領はルッテに対し、すみやかに政府職員をNATOに派遣して情報共有を進め、安全保障上の協力を強化する措置をとる、と述べたという。
北朝鮮側は、「ロシアへの部隊派遣」に関して、否定も肯定もしていない。
(翻訳:ガリレオ)
【動画】鉄条網の向こう、ロシアで軍事訓練を受ける北朝鮮兵たち
<ウクライナ軍に捕まった北朝鮮兵の通訳、尋問、北朝鮮の軍事戦略や作戦情報の共有など、北朝鮮が嫌がることをしに行くという>
韓国メディアは10月21日、北朝鮮が軍部隊を戦争支援のためロシアに派遣したことを受けて、韓国政府もウクライナに軍事および情報部の人員を派遣する可能性があると報じた。
ある報道は韓国情報部員の発言を引用し、韓国政府および韓国軍はウクライナに「適切な人数の人員を派遣する計画を検討している。これには、(北朝鮮の調査に特化した)情報部員や、敵軍の戦略に詳しい専門家も含まれる」と伝えた。この報道は、たものだ。
【動画】鉄条網の向こう、ロシアで軍事訓練を受ける北朝鮮兵たち
この記事によれば、韓国の人員はウクライナで、仮に北朝鮮の兵士がウクライナ軍によって捕えられた場合にその尋問を行なったり、通訳の役割を果たしたりすることになるという。またウクライナ政府に対して、北朝鮮の軍事戦略やドクトリン、作戦についての情報を提供する。
韓国国防部は10月21日、この報道が出た後の記者会見で、殺傷能力のある武器をウクライナに提供する可能性について、「開かれた姿勢で」手段を検討すると述べた。ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、韓国政府はウクライナに対してもっぱら人道支援を行なってきた。
今回の報道や韓国政府関係者のコメントは、同国の情報機関が18日、金正恩総書記が支配する北朝鮮は、ロシアを支援するために1万2000人規模の特殊部隊の派遣を決め、うち1500人はすでにロシアの極東地域に到着していると主張したのを受けたもの。
17日には、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、北朝鮮がロシアと共に戦うために「軍のさまざまな部門から計1万人の兵士を用意する意向」があると述べ、北朝鮮の関与は「世界戦争への第一歩」になる恐れがあると警告していた。
北朝鮮はロシアに、コンテナ数千個分の武器弾薬を送ったと報じられている。9月には、ウクライナ軍事諜報部門のトップが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対する北朝鮮の支援は、ロシアの同盟国によってウクライナが直面する「最悪の問題だ」と発言していた。
ロシア政府は21日、ウクライナに対する「特別軍事作戦」に、北朝鮮の兵士を動員する計画があるとの報道について、質問への回答を拒否した。そして、韓国とその同盟国であるアメリカを出所とする「多くの相反する情報をわれわれは目にしている」と主張した。
ロシア国営メディアによると、ドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は、「北朝鮮は、我々と緊密な関係にある隣人であり、仲間でもある。我々は、あらゆる領域で両国の関係を発展させている」と述べた。「これは、いかなる者にとっても憂慮すべき問題ではない。なぜならこの協力関係は、第三国に対して向けられたものではないからだ」
北朝鮮とロシアの軍事協力関係が強化されることは、韓国だけでなく、北大西洋条約機構(NATO)にとっても懸念事項だ。アメリカ主導の軍事同盟であるNATOは、2年以上前にプーチンがウクライナへの侵攻を開始して以来、一貫してウクライナを支援してきた。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、NATOのマルク・ルッテ事務総長との電話会談で、ロシアと北朝鮮政府の軍事協力を非難し、韓国はこれに対抗して積極的に「段階的措置をとる」と述べた。
韓国大統領府の発表によると、同大統領はルッテに対し、すみやかに政府職員をNATOに派遣して情報共有を進め、安全保障上の協力を強化する措置をとる、と述べたという。
北朝鮮側は、「ロシアへの部隊派遣」に関して、否定も肯定もしていない。
(翻訳:ガリレオ)
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