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MLB通には当たり前? ヤンキース「タートルネック」が買えないワケ

ニューズウィーク日本版 2024年10月26日 7時0分

ジョン・ポール・フーンストラ
<1990年代の栄光を象徴するヤンキースのレトロなタートルネックが、今シーズンのファッションシーンでも注目を集めている>

ニューヨーク・ヤンキースのレトロなタートルネックが、秋のファッションアイテムとして注目を集めている。

このレトロなタートルネックは、ヤンキース最後の王朝を思い出させるアイテムだ。つまり、ヤンキースが1996年から2000年の5年間で4度のワールドシリーズ制覇を果たしたとき、デレク・ジーターとチームメートたちが着こなしていた、ヤンキースのロゴが入ったタートルネックだ。

ある年齢層のファンたちは今、クローゼットの奥深くから、ヤンキースのタートルネックを引っ張り出している。若いファンたちは、同じものを買いたがっている。しかし、あのレトロなタートルネックはもう、ヤンキースのライセンス商品として生産されていない。

今は2024年。プロスポーツチームのロゴを入れる余地があるものなら何でも、どこかで販売されているような時代だ。ではなぜ、ヤンキースのタートルネックはもう存在していないのだろう?

Yankees rocking the turtlenecks have it feeling like the '90s pic.twitter.com/lCziUbZpun— MLB (@MLB) October 15, 2024
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その意外な理由が、思いがけず明らかになった。主にヤンキースの試合を放送しているYESネットワークのスポーツキャスター、ジャスティン・シャキルのソーシャルメディア投稿からだ。

シャキルはX(旧ツイッター)で、「このポストシーズン、ヤンキースの選手たちは、『オールドスクールな』タートルネックを好んで着用している。過去の素晴らしい思い出を呼び起こすものだ」と前置きしたうえで、「判明したのだが、あのタートルネックは過去からやってきたものだった。あのタートルネックは何年も倉庫に保管されていたもので、綿素材を好む選手たちが、あれらを選択したそうだ」

This postseason, multiple Yankees have opted for the "old school" turtlenecks that conjure up great memories from the past. Turns out, those turtlenecks ARE from the past. I'm told they were in storage for years, and the players chose them b/c they prefer the cotton material.— Justin Shackil (@JustinShackil) October 19, 2024

もう流通していない商品が再び出現した理由が、マーケターではなく選手の要望だったのであれば、ファンたちがオンラインのいつもの場所、さらには、ヤンキー・スタジアムに行っても、同じものが見つからないのは当然だろう。

シャキルの投稿へのリプライを見ればわかるように、ファンたちはすでに、自分たちも同じタートルネックを手に入れたいと考えているようだ。

ヤンキースは、クリーブランド・ガーディアンズと7番勝負のアメリカン・リーグ優勝決定シリーズを戦い、10月20日、ガーディアンズの本拠地プログレッシブ・フィールドで4勝目を上げ、2009年以来となるワールドシリーズ出場を決めた。

14年間というタイトル空白期間は、ヤンキース史上最長というわけではないが、1987年から1996年の空白期間を覚えているファンはそれほど多くない。ポストシーズンに3度しか出場できず、ワールドシリーズには1度も出場できなかった時だ。

ヤンキースが表舞台に帰ってきた今、あのタートルネックの需要も最高潮に達しそうだ。

当然のことながら、ニューヨーク市長のエリック・アダムスが10月14日、コロンブス・デー恒例のパレードでかぶった「ニューヨーク・メッツ×ヤンキース」の帽子より人気が出ることだろう。

(翻訳:ガリレオ)



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