ジャスミン・ローズ
<アメフトの試合に乱入した女性が、ハイヒールでフィールドの半分ほどを疾走。その顔に、「トランプ愛」にあふれたタトゥーが入っていたことにも驚きの声が上がった>
ペンシルベニア州でおこなわれたアメリカンフットボールNFLの試合中に、1人のトランプ支持者の女性が政治的なスローガンが書かれたプラカードを掲げてフィールドを駆け抜けたことが大きな話題になったが、この人物がインタビューに答えたうえ、顔に入れた「トランプ愛」にあふれたタトゥーを披露して人々を驚かせている。
■【動画】ブラトップとハイヒール姿で猛ダッシュ...NFLの試合に乱入した女性、顔面の「トランプ愛」タトゥーも話題に
ドナルド・トランプは10月20日、重要なスイングステート(共和党・民主党の支持率が拮抗し、選挙の度に勝利政党が変動する州)であるペンシルベニア州での選挙活動中に、ピッツバーグ・スティーラーズ対ニューヨーク・ジェッツの試合を観戦した。
試合中、ピッツバーグ・スティーラーズのチームカラー(黒とゴールド)に身を包んだ女性が、「トランプ、国境を守って。カマラは国境を開いている」と書かれたプラカードを掲げながら、競技場の中を走り出した。
ソーシャルメディアで広く拡散されたこの事件の動画には、警備員に取り押さえられ、連れ出される女性の姿が映っている。デイリー・メールの報道によれば、観客が競技場に侵入して取り押さえられる「事件」はそれほど珍しいことではないという。
ハイヒールで遠くまで走れたのは「アメリカの血」のおかげ
その事件が起きた日の夜、オンラインコンテンツのクリエーター、スティーヴン・スティールが自身のX(旧ツイッター)アカウントで、問題の女性と会話しているところを映した動画を公開した。動画には、次のような説明がついている。「速報:クローディア・ローズを牢屋から救出した(スティーラーズ対ジェッツの試合で、トランプ支持のプラカードを頭上に掲げて競技場を走った女性)」
ニューズウィークは、ローズのものと思われるインスタグラムのアカウント経由で彼女への連絡を試みている。
ピッツバーグ警察が本誌に話したところによれば、問題の女性は不法侵入の略式起訴で逮捕されたという。出頭命令が出されているため、女性はなんらかの通達書を受けとり、どこかの時点で裁判所に出頭することになる。取材に応じたピッツバーグ警察のスタッフは、女性の名前を知らなかった。
動画のなかでスティールは、ローズがハイヒールを履いた姿でフットボール場のかなりの距離を係員に追いかけられながら走りおおせたことを称賛している。
「わたしはジムには行かない。どうしてわざわざお金を払ってそんなことをするの? わたしがどうやって走ったか、知ってる? わたしの血、わたしの血管には赤、白、青(注;アメリカ国旗の色)の血が流れていて、それがわたしを遠くまで行かせてくれる」とローズは話している。
「感情に任せて投票するのはやめて、考えて投票して」
10月21日がペンシルベニア州の有権者登録最終日であることに触れ、ローズはこう述べた。「わたしたちがこの国を救わなければならない」
「この州は、(大統領選全体の)勝敗を左右する州のひとつになる。あなたがあの人を好きかどうか、嫌いかどうかなんてどうでもいい。2016年の暮らしは、いまの暮らしに比べてどうだった? 感情にまかせて投票するのはやめて、頭で考えて投票してほしい」とローズは続けた。
ローズは、動画視聴者に向けてこう訴えた。「自分のため、家族のため、自分の子どものため、自分の銀行口座、食料、権利、自由のために投票して。彼が攻撃的なことを言っているとか、そんなのどうでもいいでしょう? 自分の自由のために投票して」
動画を公開したスティールにコメントを求めたところ、彼はメールで次のように述べた。
「わたしは、トランプをテーマにしたチャリティ駆動型の人気暗号通貨『MAGAミームコイン(MAGA Memecoin)』のマーケティング・コミュニケーション責任者を務めている。クローディア(ローズ)とは昨日、わたしがアントニオ・ブラウンとレヴィオン・ベルとともに開催したテールゲート・イベント(試合前後に駐車場で開かれるイベント)で会った。とても活動的で、根っから陽気な人だと思った」
実は、ローズがトランプ支持の派手な行動でソーシャルメディアを騒がせるのは、今回が初めてではない。
顔に「MAGA」タトゥーを入れる姿を披露
10月17日に拡散された動画では、ラッパーのフォージアート・ブロウ(Forgiato Blow)が、ジョージア州フルトン郡の投票所係員に対して、選挙の立候補者を表すタトゥーを入れている人は、投票所への入場が許されるのかと質問している。係員はそれに対して、ジョージア州法に従っていなければいけないだろうと答えた。
ポリティファクト(PolitiFact)によれば、ジョージア州の法律では、投票所のある建物の150フィート(約46メートル)以内では、「いかなる選挙活動素材であっても、配布または掲示することはできない」とされている。
その後、切り替わった画面には、ローズが顔に「MAGA」(Make America Great Again:トランプ陣営の選挙スローガン)のタトゥーを入れたあとに投票所へ向かうところが映っている。ローズは、スティールとのインタビューの場でも顔のタトゥーを見せ、本物だと視聴者に伝えた。
ちなみに10月20日には、ペンシルベニア州で選挙活動中のトランプが、マクドナルドの店舗で、フライドポテトを揚げるフライヤーを操作し、ドライブスルーで接客する様子が撮影されてSNSで話題になっている。
ペンシルベニア州は、来たる選挙の結果を左右すると見られている。選挙予想サイトのファイブ・サーティエイト(FiveThirtyEight)によれば、21日現在ではトランプがリードしているが、その差はわずか0.3ポイントであり、ほとんどの調査結果における許容誤差よりもはるかに小さい。
(翻訳:ガリレオ)
<アメフトの試合に乱入した女性が、ハイヒールでフィールドの半分ほどを疾走。その顔に、「トランプ愛」にあふれたタトゥーが入っていたことにも驚きの声が上がった>
ペンシルベニア州でおこなわれたアメリカンフットボールNFLの試合中に、1人のトランプ支持者の女性が政治的なスローガンが書かれたプラカードを掲げてフィールドを駆け抜けたことが大きな話題になったが、この人物がインタビューに答えたうえ、顔に入れた「トランプ愛」にあふれたタトゥーを披露して人々を驚かせている。
■【動画】ブラトップとハイヒール姿で猛ダッシュ...NFLの試合に乱入した女性、顔面の「トランプ愛」タトゥーも話題に
ドナルド・トランプは10月20日、重要なスイングステート(共和党・民主党の支持率が拮抗し、選挙の度に勝利政党が変動する州)であるペンシルベニア州での選挙活動中に、ピッツバーグ・スティーラーズ対ニューヨーク・ジェッツの試合を観戦した。
試合中、ピッツバーグ・スティーラーズのチームカラー(黒とゴールド)に身を包んだ女性が、「トランプ、国境を守って。カマラは国境を開いている」と書かれたプラカードを掲げながら、競技場の中を走り出した。
ソーシャルメディアで広く拡散されたこの事件の動画には、警備員に取り押さえられ、連れ出される女性の姿が映っている。デイリー・メールの報道によれば、観客が競技場に侵入して取り押さえられる「事件」はそれほど珍しいことではないという。
ハイヒールで遠くまで走れたのは「アメリカの血」のおかげ
その事件が起きた日の夜、オンラインコンテンツのクリエーター、スティーヴン・スティールが自身のX(旧ツイッター)アカウントで、問題の女性と会話しているところを映した動画を公開した。動画には、次のような説明がついている。「速報:クローディア・ローズを牢屋から救出した(スティーラーズ対ジェッツの試合で、トランプ支持のプラカードを頭上に掲げて競技場を走った女性)」
ニューズウィークは、ローズのものと思われるインスタグラムのアカウント経由で彼女への連絡を試みている。
ピッツバーグ警察が本誌に話したところによれば、問題の女性は不法侵入の略式起訴で逮捕されたという。出頭命令が出されているため、女性はなんらかの通達書を受けとり、どこかの時点で裁判所に出頭することになる。取材に応じたピッツバーグ警察のスタッフは、女性の名前を知らなかった。
動画のなかでスティールは、ローズがハイヒールを履いた姿でフットボール場のかなりの距離を係員に追いかけられながら走りおおせたことを称賛している。
「わたしはジムには行かない。どうしてわざわざお金を払ってそんなことをするの? わたしがどうやって走ったか、知ってる? わたしの血、わたしの血管には赤、白、青(注;アメリカ国旗の色)の血が流れていて、それがわたしを遠くまで行かせてくれる」とローズは話している。
「感情に任せて投票するのはやめて、考えて投票して」
10月21日がペンシルベニア州の有権者登録最終日であることに触れ、ローズはこう述べた。「わたしたちがこの国を救わなければならない」
「この州は、(大統領選全体の)勝敗を左右する州のひとつになる。あなたがあの人を好きかどうか、嫌いかどうかなんてどうでもいい。2016年の暮らしは、いまの暮らしに比べてどうだった? 感情にまかせて投票するのはやめて、頭で考えて投票してほしい」とローズは続けた。
ローズは、動画視聴者に向けてこう訴えた。「自分のため、家族のため、自分の子どものため、自分の銀行口座、食料、権利、自由のために投票して。彼が攻撃的なことを言っているとか、そんなのどうでもいいでしょう? 自分の自由のために投票して」
動画を公開したスティールにコメントを求めたところ、彼はメールで次のように述べた。
「わたしは、トランプをテーマにしたチャリティ駆動型の人気暗号通貨『MAGAミームコイン(MAGA Memecoin)』のマーケティング・コミュニケーション責任者を務めている。クローディア(ローズ)とは昨日、わたしがアントニオ・ブラウンとレヴィオン・ベルとともに開催したテールゲート・イベント(試合前後に駐車場で開かれるイベント)で会った。とても活動的で、根っから陽気な人だと思った」
実は、ローズがトランプ支持の派手な行動でソーシャルメディアを騒がせるのは、今回が初めてではない。
顔に「MAGA」タトゥーを入れる姿を披露
10月17日に拡散された動画では、ラッパーのフォージアート・ブロウ(Forgiato Blow)が、ジョージア州フルトン郡の投票所係員に対して、選挙の立候補者を表すタトゥーを入れている人は、投票所への入場が許されるのかと質問している。係員はそれに対して、ジョージア州法に従っていなければいけないだろうと答えた。
ポリティファクト(PolitiFact)によれば、ジョージア州の法律では、投票所のある建物の150フィート(約46メートル)以内では、「いかなる選挙活動素材であっても、配布または掲示することはできない」とされている。
その後、切り替わった画面には、ローズが顔に「MAGA」(Make America Great Again:トランプ陣営の選挙スローガン)のタトゥーを入れたあとに投票所へ向かうところが映っている。ローズは、スティールとのインタビューの場でも顔のタトゥーを見せ、本物だと視聴者に伝えた。
ちなみに10月20日には、ペンシルベニア州で選挙活動中のトランプが、マクドナルドの店舗で、フライドポテトを揚げるフライヤーを操作し、ドライブスルーで接客する様子が撮影されてSNSで話題になっている。
ペンシルベニア州は、来たる選挙の結果を左右すると見られている。選挙予想サイトのファイブ・サーティエイト(FiveThirtyEight)によれば、21日現在ではトランプがリードしているが、その差はわずか0.3ポイントであり、ほとんどの調査結果における許容誤差よりもはるかに小さい。
(翻訳:ガリレオ)