ニューズウィーク日本版ウェブ編集部 for WOMAN
<ヘンリー王子の自叙伝『スペア』のペーパーバック版が発売されたことで、再び過去の発言に注目が...>
メーガン妃は、王室に嫁いだ他の女性たちとは違うとヘンリー王子が発言した動画が話題になっている。
結婚前から女優としてのキャリアがあり、すでにパブリックイメージを持ったファンがいたため、メディアがメーガン妃のイメージを作り上げることが難しかったと語っている。
■【関連写真】2006年、無名女優時代のメーガン妃 を見る
このコメントは2023年1月に出版された自叙伝『スペア(Spare)』刊行前に行われたテレビ番組でのインタビューでの発言であったが、今月22日に『スペア』のペーパーバック版が発売されたことで、再び注目を集めている。
「(他の王室の女性たちは)ほぼ白紙の状態で入ってくるので、イギリスのメディアが特定の役割を彼女たちには与えることができます」と述べたヘンリー王子。しかし、メーガン妃はそうではなかったとして次のように続ける。
「メーガンが王室の仲間入りしたとき、彼ら[メディア]は同じことを彼女にもしようとしました。
しかし、私と交際を始めたときは彼女は30代半ばでした。 すでに公人としてのキャリアを持っていて、何百万人もの人々が彼女のことを知っていました。というのも、彼らは彼女を追っていたからです。
でも今回、そのファンやメーガンを知る人たちが、まったくのデタラメだと反発してきたのです。自分たちが知っている彼女と違うからといって、そんなことは言えません」
映像には次のようなキャプションがついている。
「ヘンリー王子は、他の王室の女性たちが『白紙の状態』で嫁いできたのとは異なり、メーガンはすでに人生を成功させ、自分のキャリアとお金を持ち、自分で自分の道を切り開いてきたことを人々に思い出させようとしています」
ドラマ『SUITS/スーツ』の出演で知名度は上がり、シーズン6の放送中であった2016年10月末にヘンリー王子との交際が公になった。その翌11月から過熱報道が始まっている。
当時のヘンリー王子の担当であったジェイソン・クナウフ広報官はメーガン・マークル(当時)のプライバシーを守るために、次のような声明を発表している。
「この1週間で一線を越えました。[ヘンリーの] ガールフレンドであるメーガン・マークルが攻撃と嫌がらせの波にさらされています。(略)全国紙の一面での中傷、記事の中に潜む人種的なニュアンス、そしてSNSやウェブ記事のコメントでの露骨な性差別や人種差別です」
しかし、結婚どころか婚約もしていない状況にもかかわらず、ケンジントン宮殿が勝手にメディアとその読者に対して厳しい声明を出したことについては、エリザベス女王のバッキンガム宮殿と、チャールズ皇太子(当時)とカミラ夫人(当時)のクラレンス・ハウスが憤慨していたという。
結婚後も自分へのバッシングや自身の父に関する報道がやまないことに腹を立てたメーガン妃はクナウフ広報官に激しい怒りをぶつけるようになり、2019年3月には辞職に追い込んでいる。
そして直近では、当時のスタッフが「ヒールを履いた独裁者」と呼ぶほど、メーガン妃に怯えていたことが報道されるに至る。
はたしてヘンリー王子が述べるように、メーガン妃のイメージを作り上げることに失敗したメディア、そしてその情報を受け取るファンだけの責任なのだろうか?
<ヘンリー王子の自叙伝『スペア』のペーパーバック版が発売されたことで、再び過去の発言に注目が...>
メーガン妃は、王室に嫁いだ他の女性たちとは違うとヘンリー王子が発言した動画が話題になっている。
結婚前から女優としてのキャリアがあり、すでにパブリックイメージを持ったファンがいたため、メディアがメーガン妃のイメージを作り上げることが難しかったと語っている。
■【関連写真】2006年、無名女優時代のメーガン妃 を見る
このコメントは2023年1月に出版された自叙伝『スペア(Spare)』刊行前に行われたテレビ番組でのインタビューでの発言であったが、今月22日に『スペア』のペーパーバック版が発売されたことで、再び注目を集めている。
「(他の王室の女性たちは)ほぼ白紙の状態で入ってくるので、イギリスのメディアが特定の役割を彼女たちには与えることができます」と述べたヘンリー王子。しかし、メーガン妃はそうではなかったとして次のように続ける。
「メーガンが王室の仲間入りしたとき、彼ら[メディア]は同じことを彼女にもしようとしました。
しかし、私と交際を始めたときは彼女は30代半ばでした。 すでに公人としてのキャリアを持っていて、何百万人もの人々が彼女のことを知っていました。というのも、彼らは彼女を追っていたからです。
でも今回、そのファンやメーガンを知る人たちが、まったくのデタラメだと反発してきたのです。自分たちが知っている彼女と違うからといって、そんなことは言えません」
映像には次のようなキャプションがついている。
「ヘンリー王子は、他の王室の女性たちが『白紙の状態』で嫁いできたのとは異なり、メーガンはすでに人生を成功させ、自分のキャリアとお金を持ち、自分で自分の道を切り開いてきたことを人々に思い出させようとしています」
ドラマ『SUITS/スーツ』の出演で知名度は上がり、シーズン6の放送中であった2016年10月末にヘンリー王子との交際が公になった。その翌11月から過熱報道が始まっている。
当時のヘンリー王子の担当であったジェイソン・クナウフ広報官はメーガン・マークル(当時)のプライバシーを守るために、次のような声明を発表している。
「この1週間で一線を越えました。[ヘンリーの] ガールフレンドであるメーガン・マークルが攻撃と嫌がらせの波にさらされています。(略)全国紙の一面での中傷、記事の中に潜む人種的なニュアンス、そしてSNSやウェブ記事のコメントでの露骨な性差別や人種差別です」
しかし、結婚どころか婚約もしていない状況にもかかわらず、ケンジントン宮殿が勝手にメディアとその読者に対して厳しい声明を出したことについては、エリザベス女王のバッキンガム宮殿と、チャールズ皇太子(当時)とカミラ夫人(当時)のクラレンス・ハウスが憤慨していたという。
結婚後も自分へのバッシングや自身の父に関する報道がやまないことに腹を立てたメーガン妃はクナウフ広報官に激しい怒りをぶつけるようになり、2019年3月には辞職に追い込んでいる。
そして直近では、当時のスタッフが「ヒールを履いた独裁者」と呼ぶほど、メーガン妃に怯えていたことが報道されるに至る。
はたしてヘンリー王子が述べるように、メーガン妃のイメージを作り上げることに失敗したメディア、そしてその情報を受け取るファンだけの責任なのだろうか?