千歳香奈子
<大統領選挙の投票日に激戦州の一つペンシルベニア州の投票所を訪れたアン・ハサウェイ。人気歌手サブリナ・カーペンターのヒット曲をアレンジ歌唱した動画が話題に>
米大統領戦を前にハリウッドの大物セレブたちが、SNSに投票を済ませるともらえる「I voted(投票しました)」と書かれたステッカーを貼った自撮り写真を投稿し、フォロワーにも投票所に足を運ぶよう呼びかけていた。
【動画】投票所で「お願い、列から離れないで」と歌い出すアン・ハサウェイ
そんな中、すでに期日前投票で民主党のカマラ・ハリス副大統領に投票したことを明かしていた女優アン・ハサウェイが、投票日当日に激戦州の一つペンシルベニア州の投票所を訪れ、列に並ぶ若者を歌で楽しませる行動に出てネットをざわつかせた。
アンは5日、大学のキャンパスに設置された投票所には長い列ができていると聞きましたと語る動画をインスタグラムに投稿。「皆さん、投票に来てくれてありがとう。もし今、列に並んでいるなら、あなたたちにこう言いたいの」とカメラに向かって話した後、突然サングラスを取り出してかけ、アカペラで人気歌手サブリナ・カーペンターのヒット曲「Please Please Please」をアレンジして歌い始めた。
「プリーズ、プリーズ、プリーズ(お願い、お願い、お願い)、列から離れないで。プリーズ、プリーズ、プリーズ、特にペンシルベニア大学とテンプル大学のみなさんは最後まで待っていて。投票はうっとうしくもあるけど、魔法。こんなに長く待ったのだから、退屈にならないようにしましょう。プリーズ、プリーズ、プリーズ、列に並んでいて」と、見事な替え歌で投票のために並ぶ若者にエールを送った。
投稿には、「居場所を知らせて。ピザと音楽を用意してさしあげます。民主主義には食事が必要です(そしてビートも)」とキャプションが添えられており、歌と共にピザの差し入れも行ったものとみられる。
また、並んでいる人たちに向けて「投票所が閉まる前に列に並んでいれば、全員が投票することができると聞いています。これはあなたの権利です!」とも綴り、最後まで列に並び続けるよう呼びかけた。
この投稿にネットはさっそく反応。「美しい歌声」「私たちのジェノヴィアの王女(映画『プリティ・プリンセス』シリーズで演じたキャラクター)」など称賛の声が寄せられた一方、「あなたにも意見を言う権利があるけど、自分が正しいと信じる大義を押し付けると、人々は自分で選択することができず、不利益になる」「あなたの意見なんて誰も必要としていない。女優としてのあなたを愛しているので、どうか自分の立場に留まっていて下さい」「この投稿で、いくらもらったの?」など批判も殺到。アンの歌をもじって「プリーズ、プリーズ、プリーズ、ただ演技だけをやっていて」と書き込むユーザーもいた。
さらに共和党のトランプ前大統領が当選すると、「あなたは負けた」「ハリウッドの皆さん、目を覚まして。誰もあなた方を尊敬していないし、政治的に何を考えているか気にしていない」「かわいそうなアンは、結果を出せなかった」「豪邸に住んでいるような有名人の政治的アドバイスなんて聞かない」などのコメントも寄せられ、セレブの政治的メッセージへの批判が再燃した。
アンは、10月14日にもハリス陣営がニューヨークで開催した資金集めのためのブロードウェイ集会にサプライズ登場し、クイーンの名曲「Somebody To Love(愛にすべてを)」を熱唱して支援を呼びかけ、ファンを驚かせていた。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。
<大統領選挙の投票日に激戦州の一つペンシルベニア州の投票所を訪れたアン・ハサウェイ。人気歌手サブリナ・カーペンターのヒット曲をアレンジ歌唱した動画が話題に>
米大統領戦を前にハリウッドの大物セレブたちが、SNSに投票を済ませるともらえる「I voted(投票しました)」と書かれたステッカーを貼った自撮り写真を投稿し、フォロワーにも投票所に足を運ぶよう呼びかけていた。
【動画】投票所で「お願い、列から離れないで」と歌い出すアン・ハサウェイ
そんな中、すでに期日前投票で民主党のカマラ・ハリス副大統領に投票したことを明かしていた女優アン・ハサウェイが、投票日当日に激戦州の一つペンシルベニア州の投票所を訪れ、列に並ぶ若者を歌で楽しませる行動に出てネットをざわつかせた。
アンは5日、大学のキャンパスに設置された投票所には長い列ができていると聞きましたと語る動画をインスタグラムに投稿。「皆さん、投票に来てくれてありがとう。もし今、列に並んでいるなら、あなたたちにこう言いたいの」とカメラに向かって話した後、突然サングラスを取り出してかけ、アカペラで人気歌手サブリナ・カーペンターのヒット曲「Please Please Please」をアレンジして歌い始めた。
「プリーズ、プリーズ、プリーズ(お願い、お願い、お願い)、列から離れないで。プリーズ、プリーズ、プリーズ、特にペンシルベニア大学とテンプル大学のみなさんは最後まで待っていて。投票はうっとうしくもあるけど、魔法。こんなに長く待ったのだから、退屈にならないようにしましょう。プリーズ、プリーズ、プリーズ、列に並んでいて」と、見事な替え歌で投票のために並ぶ若者にエールを送った。
投稿には、「居場所を知らせて。ピザと音楽を用意してさしあげます。民主主義には食事が必要です(そしてビートも)」とキャプションが添えられており、歌と共にピザの差し入れも行ったものとみられる。
また、並んでいる人たちに向けて「投票所が閉まる前に列に並んでいれば、全員が投票することができると聞いています。これはあなたの権利です!」とも綴り、最後まで列に並び続けるよう呼びかけた。
この投稿にネットはさっそく反応。「美しい歌声」「私たちのジェノヴィアの王女(映画『プリティ・プリンセス』シリーズで演じたキャラクター)」など称賛の声が寄せられた一方、「あなたにも意見を言う権利があるけど、自分が正しいと信じる大義を押し付けると、人々は自分で選択することができず、不利益になる」「あなたの意見なんて誰も必要としていない。女優としてのあなたを愛しているので、どうか自分の立場に留まっていて下さい」「この投稿で、いくらもらったの?」など批判も殺到。アンの歌をもじって「プリーズ、プリーズ、プリーズ、ただ演技だけをやっていて」と書き込むユーザーもいた。
さらに共和党のトランプ前大統領が当選すると、「あなたは負けた」「ハリウッドの皆さん、目を覚まして。誰もあなた方を尊敬していないし、政治的に何を考えているか気にしていない」「かわいそうなアンは、結果を出せなかった」「豪邸に住んでいるような有名人の政治的アドバイスなんて聞かない」などのコメントも寄せられ、セレブの政治的メッセージへの批判が再燃した。
アンは、10月14日にもハリス陣営がニューヨークで開催した資金集めのためのブロードウェイ集会にサプライズ登場し、クイーンの名曲「Somebody To Love(愛にすべてを)」を熱唱して支援を呼びかけ、ファンを驚かせていた。
[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。