ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
<医療機器メーカージェイメックは、多くの人が悩む「ワキ汗」が治療可能であることを啓発し、人々の健康やQOLの向上を推進している>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
◇ ◇ ◇
「人間関係にも影響する」深刻な問題
「すべての人に健康と福祉を」というSDGs目標3は、途上国だけの課題と認識されがちだが、先進国も目を背けてはならないものだ。新型コロナウイルスなどの感染症や、うつ病や不安障害など心の病、医療・福祉の人材不足など、先進国にとっても問題は多方面に及ぶ。
そうした中で、美容医療のリーディングカンパニーである株式会社ジェイメックが取り組んでいるのが「ワキ汗」の問題だ。
「ワキの汗ジミで人目が気になる」「緊張するとワキから汗が流れて不快」など、ワキ汗の悩みを抱える人は多い。
ワキ汗が多く出る症状は「原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)」という病気の可能性があり、日常生活に支障をきたす場合もある。たかがワキ汗と軽視できるものではなく、日本国内では約530万人の患者がいると推定される。
ジェイメックが今年3月に行った意識調査では、「自分のワキ汗が気になる」と答えた人は約54%に上る。また「ワキ汗や汗のにおいが、人間関係にも影響すると思う」と答えた人は約77%と、多くの人にとってこの問題は深刻だ。
ジェイメックが全国の20歳~69歳の男女を対象に行った「ワキ汗・汗のにおいに関する意識調査」の結果
汗やにおいといったデリケートな問題のため、人には相談しづらく、ひとりで抱えてしまいがちだ。
ジェイメックのデジタルマーケティング課の佐藤なな子氏は、ワキの多汗症について「飲み薬や塗り薬、手術など、様々な治療法があります。しかし、病院で治療できることは広く知られておらず、医療機関への受診率は6%程度に過ぎません」と話す。
別の調査では、ワキ汗が多いことで希望の職種を諦めるなど、学業や仕事への影響も報告されている。また、周囲からの理解が得られていないと感じている人は、4割にも上るという。
「ワキ汗はQOL(生活の質)を著しく損なう疾患」であると佐藤氏は指摘し、社会全体での理解を深める必要性を強調する。
誤解や偏見を取り除く役割も
ワキ汗は治療ができることを知ってほしいと、ジェイメックは2018年から啓発活動に力を注いでいる。
疾患啓発は同社にとって新たな挑戦だったが、年々規模を拡大し、2022年には7月25日を「ワキ汗治療の日」に制定した。ワキ汗の悩みが増える「夏(7)」に「にこにこ(25)」笑顔になってほしいとの思いが込められている。
同社が運営する啓発サイトは、ワキの多汗症についての解説に加えて、「ワキ汗レベルチェック」や、クリニックの検索機能も提供しており、治療へのハードルを下げるつくりとなっている。
気になるワキ汗サイトロゴ
「原発性腋窩多汗症の正しい情報を伝えることで、症状に対する自覚や医療機関への受診を促し、疾病の発見や治療につなげることを目指しています。また、汗の症状に対する誤解や偏見を取り除く役割も担っていきたいと考えています」と佐藤氏は語る。
多くの人にとって身近ながらも、正しい知識や医療へのアクセスが不足しているワキ汗の問題。悩みを抱える人に寄り添ったジェイメックの活動によって、適切な治療を受け、QOLが向上する人は今後も増えていくだろう。すべての人が健康で幸せな生活を送るための社会を築く、確かな一歩だ。
<医療機器メーカージェイメックは、多くの人が悩む「ワキ汗」が治療可能であることを啓発し、人々の健康やQOLの向上を推進している>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
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「人間関係にも影響する」深刻な問題
「すべての人に健康と福祉を」というSDGs目標3は、途上国だけの課題と認識されがちだが、先進国も目を背けてはならないものだ。新型コロナウイルスなどの感染症や、うつ病や不安障害など心の病、医療・福祉の人材不足など、先進国にとっても問題は多方面に及ぶ。
そうした中で、美容医療のリーディングカンパニーである株式会社ジェイメックが取り組んでいるのが「ワキ汗」の問題だ。
「ワキの汗ジミで人目が気になる」「緊張するとワキから汗が流れて不快」など、ワキ汗の悩みを抱える人は多い。
ワキ汗が多く出る症状は「原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)」という病気の可能性があり、日常生活に支障をきたす場合もある。たかがワキ汗と軽視できるものではなく、日本国内では約530万人の患者がいると推定される。
ジェイメックが今年3月に行った意識調査では、「自分のワキ汗が気になる」と答えた人は約54%に上る。また「ワキ汗や汗のにおいが、人間関係にも影響すると思う」と答えた人は約77%と、多くの人にとってこの問題は深刻だ。
ジェイメックが全国の20歳~69歳の男女を対象に行った「ワキ汗・汗のにおいに関する意識調査」の結果
汗やにおいといったデリケートな問題のため、人には相談しづらく、ひとりで抱えてしまいがちだ。
ジェイメックのデジタルマーケティング課の佐藤なな子氏は、ワキの多汗症について「飲み薬や塗り薬、手術など、様々な治療法があります。しかし、病院で治療できることは広く知られておらず、医療機関への受診率は6%程度に過ぎません」と話す。
別の調査では、ワキ汗が多いことで希望の職種を諦めるなど、学業や仕事への影響も報告されている。また、周囲からの理解が得られていないと感じている人は、4割にも上るという。
「ワキ汗はQOL(生活の質)を著しく損なう疾患」であると佐藤氏は指摘し、社会全体での理解を深める必要性を強調する。
誤解や偏見を取り除く役割も
ワキ汗は治療ができることを知ってほしいと、ジェイメックは2018年から啓発活動に力を注いでいる。
疾患啓発は同社にとって新たな挑戦だったが、年々規模を拡大し、2022年には7月25日を「ワキ汗治療の日」に制定した。ワキ汗の悩みが増える「夏(7)」に「にこにこ(25)」笑顔になってほしいとの思いが込められている。
同社が運営する啓発サイトは、ワキの多汗症についての解説に加えて、「ワキ汗レベルチェック」や、クリニックの検索機能も提供しており、治療へのハードルを下げるつくりとなっている。
気になるワキ汗サイトロゴ
「原発性腋窩多汗症の正しい情報を伝えることで、症状に対する自覚や医療機関への受診を促し、疾病の発見や治療につなげることを目指しています。また、汗の症状に対する誤解や偏見を取り除く役割も担っていきたいと考えています」と佐藤氏は語る。
多くの人にとって身近ながらも、正しい知識や医療へのアクセスが不足しているワキ汗の問題。悩みを抱える人に寄り添ったジェイメックの活動によって、適切な治療を受け、QOLが向上する人は今後も増えていくだろう。すべての人が健康で幸せな生活を送るための社会を築く、確かな一歩だ。