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衛星画像で深まる疑惑...中国の「傍受施設」がキューバで暗躍中?

ニューズウィーク日本版 2024年12月16日 13時30分

マイカ・マッカートニー
<公開された衛星画像には、無線・電子通信を収集できる様々なアンテナが──>

キューバは中国の対米シギント(傍受を中心とする諜報活動)の拠点なのか。米戦略国際問題研究所(CSIS)が12月6日、疑惑について新たな報告書を発表した。

キューバの「関心施設」約10カ所を分析したCSISは、中国の活動を支援している可能性が高い4カ所に注目。そのうち3つは米本土最南端の町、フロリダ州キーウェストから約160キロの場所にある。

その1つ、ベフカルは中国の諜報活動拠点である疑いがかなり前から指摘されている。無線・電子通信を収集している可能性があり、衛星画像では衛星通信を傍受可能なパラボラアンテナをはじめ、各種のアンテナが確認できる。

キューバ南東部エルサラオには最長8000カイリ先の信号を検知可能なアンテナ施設がある。同施設の所在地は、サンティアゴデクーバの港湾拡張事業に従事するというセメント工場の近く。この事業は中国の援助を受けている。

経済危機のなか、キューバの「中国愛」は深まる一方だ。

各種アンテナの位置を示すベフカルの衛星画像 CSIS/HIDDEN REACH/MAXAR

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