ナタリー・ベネガス
<アメリカで狩猟を楽しむ人の数は1150万人に上るという。同様の事故は過去にも>
米バージニア州の野生生物当局は12月17日、あるハンターが木から落下してきたクマの下敷きになって死亡したと発表。落ちてきたクマは、仲間のハンターが撃った個体だったという。
【画像】仲間のハンターが撃ち、木から落ちてきたクマの「下敷き」に...50代男性が死亡
狩猟はアメリカ経済において大きな役割を果たしている。スポーツマンズ・アライアンスが2022年に発表した報告によれば、娯楽としての狩猟やスポーツとしての射撃は米国経済に1490億ドル貢献し、約97万の雇用を支えたという(2020年のデータ)。
さらに米魚類野生生物局の調査データによれば、アメリカで狩猟を楽しむ人の数は1150万人に上り、その約3分の2が銃器のみを使用している。
バージニア州野生生物資源局の声明によれば、今回の事故は9日に州都リッチモンドとダンビルの間に位置するルーネンバーグ郡で発生した。
ハンターたちの集団がクマを追っていたところ、クマが木に登ったと当局は説明している。ハンターの一人が、安全な距離を確保したうえでクマを撃ったところ、クマは木から落ち、木の根元から約3メートルの場所に立っていたレスター・C・ハービー(58)を直撃した。
グループの一人がその場で応急処置を行った後、ハービーは救急搬送された。2つの病院での懸命な救命措置にもかかわらず、ハービーは13日に死亡した。
訃報によれば、ハービーは同州フェニックス在住で、妻にとって最愛の夫、5人の父親にして8人の祖父だった。自営の請負業者として働き、アウトドア活動が趣味だったと伝えられている。
このような事故に前例がないわけではない。アラスカ州でも2018年、仲間のハンターが撃ったクマが尾根を転がり落ち、その直撃を受けたハンターが重傷を負っている。さらに、クマの落下時に崩れた複数の岩もこのハンターに当たった。
またノースカロライナ州では2019年、一人のハンターが木の上にいたクマを撃ったところ、落ちてきたクマがこのハンターにかみ付き、一緒に崖から転落するという悲惨な事故が起きた。ハンターは病院で治療を受け、一命を取り留めた。
このようにアメリカでは毎年多くの人が狩猟中に負傷したり、命を落としたりしている。
国際狩猟教育協会のデータによれば、アメリカでは2002〜07年、銃器に関連した狩猟中の事故が毎年約1000件発生していた。そのうち約10件に1件が死亡事故だった。
(翻訳:ガリレオ)
<アメリカで狩猟を楽しむ人の数は1150万人に上るという。同様の事故は過去にも>
米バージニア州の野生生物当局は12月17日、あるハンターが木から落下してきたクマの下敷きになって死亡したと発表。落ちてきたクマは、仲間のハンターが撃った個体だったという。
【画像】仲間のハンターが撃ち、木から落ちてきたクマの「下敷き」に...50代男性が死亡
狩猟はアメリカ経済において大きな役割を果たしている。スポーツマンズ・アライアンスが2022年に発表した報告によれば、娯楽としての狩猟やスポーツとしての射撃は米国経済に1490億ドル貢献し、約97万の雇用を支えたという(2020年のデータ)。
さらに米魚類野生生物局の調査データによれば、アメリカで狩猟を楽しむ人の数は1150万人に上り、その約3分の2が銃器のみを使用している。
バージニア州野生生物資源局の声明によれば、今回の事故は9日に州都リッチモンドとダンビルの間に位置するルーネンバーグ郡で発生した。
ハンターたちの集団がクマを追っていたところ、クマが木に登ったと当局は説明している。ハンターの一人が、安全な距離を確保したうえでクマを撃ったところ、クマは木から落ち、木の根元から約3メートルの場所に立っていたレスター・C・ハービー(58)を直撃した。
グループの一人がその場で応急処置を行った後、ハービーは救急搬送された。2つの病院での懸命な救命措置にもかかわらず、ハービーは13日に死亡した。
訃報によれば、ハービーは同州フェニックス在住で、妻にとって最愛の夫、5人の父親にして8人の祖父だった。自営の請負業者として働き、アウトドア活動が趣味だったと伝えられている。
このような事故に前例がないわけではない。アラスカ州でも2018年、仲間のハンターが撃ったクマが尾根を転がり落ち、その直撃を受けたハンターが重傷を負っている。さらに、クマの落下時に崩れた複数の岩もこのハンターに当たった。
またノースカロライナ州では2019年、一人のハンターが木の上にいたクマを撃ったところ、落ちてきたクマがこのハンターにかみ付き、一緒に崖から転落するという悲惨な事故が起きた。ハンターは病院で治療を受け、一命を取り留めた。
このようにアメリカでは毎年多くの人が狩猟中に負傷したり、命を落としたりしている。
国際狩猟教育協会のデータによれば、アメリカでは2002〜07年、銃器に関連した狩猟中の事故が毎年約1000件発生していた。そのうち約10件に1件が死亡事故だった。
(翻訳:ガリレオ)