エリー・クック
<雪に覆われたクルスク州の戦場で、逃げるロシア兵を執拗に追い回す米国供与のストライカー装甲車>
ウクライナ空中機動軍(空挺軍)が新たに公開した動画には、ウクライナの兵士たちが、弾薬を使い果たした後、乗っていた米国供与のストライカー(Stryker)装甲車でロシア兵を轢いたとみられるシーンが映っている。
【動画】閲覧注意:雪の戦場で装甲車から逃げるロシア兵が轢かれる衝撃シーン
空中機動軍は今月6日、短い映像をテレグラムで共有した。ロシア西部のクルスク州で、ストライカーに乗ったウクライナの兵士たちが、ロシア兵たちを追走しているとする内容だ。
本誌はこの動画を独自に検証できておらず、ロシア国防省にメールでコメントを求めている。
ウクライナは昨年8月、突然国境を越えてロシアに侵攻。それ以来ロシアは、クルスク州でもウクライナと戦ってきた。ロシアは領土奪還のために戦い続けているが、ウクライナは依然として掌握した領土の約半分を支配下に置いている。
ロシア国防省とロシアの有力な軍事ブロガーたちは5日、ウクライナは昨年8月に占領したクルスク州の国境の町スジャ(Sudzha)の北東で、新たな軍事作戦を開始したと一斉に報告した。ウクライナの高官も新たな攻撃をほのめかしたが、ウクライナ軍は同州での新たな動きを公式には報告していない。
ウクライナ軍は6日に公開された動画について、クルスク州で撮影されたもので、第80独立空中強襲旅団の兵士がストライカーで活動している様子だと説明している。この動画がいつ撮影されたかは明らかになっていない。
動画の兵士たちは「激しい戦闘によって」弾薬を使い果たしていたとウクライナ軍は述べている。声明によれば、ロシア軍が「すぐそばにいて危険だった」という。
ストライカーの乗員は「戦場で敵を追い回し、装甲車でロシア兵を轢きつぶした」と軍は説明。ウクライナ兵が敵に向かってストライカーを走らせ、砲手が「ハッチから身を乗り出し、小銃でロシア兵に発砲した」という。
米国防総省の文書によれば、アメリカは2022年2月以来、400台以上のストライカーをウクライナに供与してきた。その多くが、ここ数カ月でクルスク州に配備されたと伝えられている。
ウクライナ当局は、ストライカーや歩兵戦闘車「ブラッドレー(Bradley)」、主力戦車「M1エイブラムス(M1 Abrams)」31両など、アメリカから供与された装備がロシア軍に対してどれほど効果的かを語り続けている。そのため、こうしたアメリカ製の装備を標的にすることはロシア軍にとっても誇らしいこととなっている。
ロシア国防省は6日夜、テレグラムで「ウクライナ軍は過去24時間に、クルスク方面で最大485人の兵士を失った」と報告。可能な限り早くクルスク州からウクライナを撃退するため、ロシアは国防高官を現地に派遣し、自軍の作戦を監督させている。
(翻訳:ガリレオ)
<雪に覆われたクルスク州の戦場で、逃げるロシア兵を執拗に追い回す米国供与のストライカー装甲車>
ウクライナ空中機動軍(空挺軍)が新たに公開した動画には、ウクライナの兵士たちが、弾薬を使い果たした後、乗っていた米国供与のストライカー(Stryker)装甲車でロシア兵を轢いたとみられるシーンが映っている。
【動画】閲覧注意:雪の戦場で装甲車から逃げるロシア兵が轢かれる衝撃シーン
空中機動軍は今月6日、短い映像をテレグラムで共有した。ロシア西部のクルスク州で、ストライカーに乗ったウクライナの兵士たちが、ロシア兵たちを追走しているとする内容だ。
本誌はこの動画を独自に検証できておらず、ロシア国防省にメールでコメントを求めている。
ウクライナは昨年8月、突然国境を越えてロシアに侵攻。それ以来ロシアは、クルスク州でもウクライナと戦ってきた。ロシアは領土奪還のために戦い続けているが、ウクライナは依然として掌握した領土の約半分を支配下に置いている。
ロシア国防省とロシアの有力な軍事ブロガーたちは5日、ウクライナは昨年8月に占領したクルスク州の国境の町スジャ(Sudzha)の北東で、新たな軍事作戦を開始したと一斉に報告した。ウクライナの高官も新たな攻撃をほのめかしたが、ウクライナ軍は同州での新たな動きを公式には報告していない。
ウクライナ軍は6日に公開された動画について、クルスク州で撮影されたもので、第80独立空中強襲旅団の兵士がストライカーで活動している様子だと説明している。この動画がいつ撮影されたかは明らかになっていない。
動画の兵士たちは「激しい戦闘によって」弾薬を使い果たしていたとウクライナ軍は述べている。声明によれば、ロシア軍が「すぐそばにいて危険だった」という。
ストライカーの乗員は「戦場で敵を追い回し、装甲車でロシア兵を轢きつぶした」と軍は説明。ウクライナ兵が敵に向かってストライカーを走らせ、砲手が「ハッチから身を乗り出し、小銃でロシア兵に発砲した」という。
米国防総省の文書によれば、アメリカは2022年2月以来、400台以上のストライカーをウクライナに供与してきた。その多くが、ここ数カ月でクルスク州に配備されたと伝えられている。
ウクライナ当局は、ストライカーや歩兵戦闘車「ブラッドレー(Bradley)」、主力戦車「M1エイブラムス(M1 Abrams)」31両など、アメリカから供与された装備がロシア軍に対してどれほど効果的かを語り続けている。そのため、こうしたアメリカ製の装備を標的にすることはロシア軍にとっても誇らしいこととなっている。
ロシア国防省は6日夜、テレグラムで「ウクライナ軍は過去24時間に、クルスク方面で最大485人の兵士を失った」と報告。可能な限り早くクルスク州からウクライナを撃退するため、ロシアは国防高官を現地に派遣し、自軍の作戦を監督させている。
(翻訳:ガリレオ)