ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
<合同捜査本部1000人の警察官と機動隊3200人を投入>
韓国の警察国家捜査本部と高位公職者犯罪捜査庁(以下、公捜庁)は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対して12月31日に出された内乱を首謀した容疑の逮捕令状を執行した。現在、公捜庁内に移動して調査が進行しているとみられる。
この日マイナス6度の厳寒の中、警察の首都圏広域捜査団の捜査官約1000人、警察機動隊は約3200人が出動した。逮捕令状の再執行に乗り出した警察は、警護庁の阻止に対応するため、障害物除去班、制圧班、逮捕捜索班の3チームを編成し、官邸進入作戦を展開した。
1月3日にも執行を試みたが、大統領を警護する大統領警護庁および軍に阻まれて、5時間半対峙したのちに執行を断念した経緯がある。今回、ソウル市龍山区漢南洞(ヨンサング·ハンナムドン)にある大統領官邸には約1000人規模の警察官らを投入されたことが確認された。聯合ニュース、韓国日報、YTN、MBCなど韓国メディアが一斉に報じている。
[動画]ユン大統領が官邸を出る際に発表した国民向けメッセージ
15時、公捜庁「ユン大統領を2時間調査するも、陳述を拒否」
京畿道果川市(キョンギドカチョンし)にある公捜庁庁舎でユン大統領の調査が行われているが、公捜庁関係者によると午前11時30分から2時間半調査を行ったものの、ユン大統領は陳述を拒否しているという。またこの関係者は、大統領が拒否したため、調査内容の映像録画を行わなかったとも語った。
ユン大統領の午前の調査は、イ·ジェスン(李在承)公捜庁次長が担当し、午後にはイ·デファン(李大煥)部長検事が調査を続ける予定だという。
13時、大統領室がユン大統領の言葉を発表「国民と共に最後まで戦う」
大統領室のチョン·ジンソク(鄭鎮碩)大統領秘書室長は、プレスリリースを通じて「私たちは自主的に出席すると言ったが、公捜庁は逮捕令状執行を放棄できないと言った」として「これに対し大統領は『最も重要なことは国民が負傷しないこと』と話し逮捕に応じることを決心された」と発表した。
チョン室長はさらに、「大統領は官邸を出る前の最後の言葉として『今この瞬間、私にとって最も重要なことは、国民が傷つかないことだ。 国民と共に最後まで戦うと話した』と付け加えた。大統領室は、チョン室長主宰で午後2時から、緊急首席会議を開き、今後の対策を議論するという。
11時、ユン大統領への調査始まる
公捜庁は午前11時から、ユン大統領に対する調査を開始した。検察出身のイ·ジェスン(李在承)公捜庁次長が対面調査をしたという。
公捜庁は「公捜庁338号映像録画調査室で被疑者調査が始まった」と明らかにした。現職大統領であるユン大統領への礼遇のために行われると予想された呉東雲(オ·ドンウン)公捜庁長、イ次長との調査前の「ティータイム」は行われなかった。
イ次長はユン大統領に対して、12月3日の戒厳令前後に行われた事前の協議、国会·中央選挙管理委員会掌握の指示、主要政治家の逮捕指示など、主な疑惑に対して集中追及するものと見られる。質問の分量は200ページ余りに達するという。
公捜庁はユン大統領の調査を進めた後、逮捕令状執行後48時間以内に拘束令状を請求するかどうかを決めることになる。
10時53分、ユン大統領、高位公職者犯罪捜査庁へ到着
ユン大統領を乗せた車両は午前10時53分ごろ、政府果川(カチョン)庁舎にある公捜庁庁舎に到着し、本人による声明などもなしに建物の中に入った。これから調査を受けるものと思われる。韓国で現職大統領が逮捕されたのは史上初めて。
公捜庁は主任検事のチャ·ジョンヒョン部長検事が直接調査する予定で、質問内容が200ページ余りと膨大なため、イ·デファン部長検事も投入されるものと見られている。公捜庁は調査を終えた後、ユン大統領を京畿道義王市(キョンギドウィワンし)のソウル拘置所に収監する予定だ。
10時33分、ユン大統領を逮捕。官邸を出発、高位公職者犯罪捜査庁へ移動
公捜庁がユン大統領を逮捕した。大統領を乗せたとみられる車両が官邸を出発、果川(カチョン)にある高位公職者犯罪捜査庁へ移動している。
官邸を出発する前にユン大統領は「残念ながらこの国は法がすべて崩れた。不法捜査だが、公捜庁の出頭要請に応じることにした。これは公捜庁の捜査を認めたものではなく、流血事態を防ぐためのものだ」と語り、「法的に無効な令状による強圧的な進行は嘆かわしい」と語ったという。
10時21分、ユン大統領側「警察が先に撤退すれば、公捜庁に自ら出席」
ユン大統領側が、公捜庁の逮捕状執行に応じることを決めた。大統領は、公捜庁に出発するために官邸を出る前に、直接声明をを発表する計画だという。
大統領側のソク·ドンヒョン弁護士は「ユン大統領はやむを得ず今日中に公捜庁に直接出席することに決めた」として「警護庁と警察の間に物理的衝突が生じれば深刻な不祥事が明らかに予想されるので、大統領としてそのような不祥事は防がなければならないという心情で、公捜庁の今回の捜査や逮捕の試みが明確に不法だと知りながらもやむを得ず決断した」とSNSに投稿した。
彼は「公捜庁と警察が先に官邸から撤収すれば警護の移動準備ができ次第、公捜庁に出発する予定」とし「出席時間は状況整理と準備など1、2時間がさらにかかり、今日午前中には公捜庁に到着することになるだろう。大統領は公捜庁に出発する時間と前後して肉声で直接声明を発表する予定」と伝えた。
ただ、公捜庁の関係者は「(尹大統領の自主出頭は)考慮しない」とし「(逮捕)令状の執行が目標」と述べている。
9時51分、ユン大統領の取り調べについて警護庁と協議
公捜庁はユン大統領を逮捕すれば、果川(カチョン)にある公捜庁庁舎で調査すると明らかにした。ユン大統領が現職大統領の身分であることを考慮し、公捜庁庁舍の爆発物点検など警護関連について警護庁と協議しているという。
公捜庁の関係者は、「大統領警護庁側から事前に協議要請があった」とし、「(公捜庁の建物に対する)爆発物の検査が必要だとか、(調査)関連の階を空けなければならないなどのことで、ユン大統領が入ってくる入口も警護庁などと協議しなければならず、まだ決まっていない」と述べた。
9時31分、「まだユン大統領への逮捕執行は行われていない」
警察関係者によると「まだユン大統領への逮捕執行は行われていない」という。また警護庁トップのキム·ソンフン(金成勲)警護庁職務代行が逮捕されたとの報道が出たが、これについても訂正が出され、午前9時30分時点まで「逮捕した人はいない」としている。
9時05分、ユン大統領への逮捕状を執行へ
ユン大統領への逮捕執行について公捜庁と大統領側の駆け引きが行われている。一度、逮捕執行の報道が出たが、大統領側のソク·ドンヒョン(石東鉉)弁護士は「大統領は現在逮捕されたわけではない。ただ、あまりにも公捜庁と警察が大量に押し寄せてくる状況で、官邸の外で市民が負傷したというニュースも入り、また警護庁職員らと警察の間で衝突すれば大変なことになるので、やむを得ず公捜庁に自ら出席する方向で公捜庁と交渉中だ」と語っているという。
これに対して合同捜査本部側は、ユン大統領が自ら出頭するかどうかは考慮せずこの後、ユン大統領を逮捕したうえで、調査のために公捜庁へ移送する予定だという。
公捜庁の関係者は報道陣に対して、「部長検事を含む検事が中に入り、今逮捕令状執行と関連して調整していると理解している」として「結果はまだ出ていない」と話した。また「尹錫悦(大統領)を逮捕すれば、大統領官邸からすぐ公捜処庁舎に直行する」と明らかにした。ソウル龍山区漢南洞の大統領官邸から政府果川(カチョン)庁舎内の公捜庁の建物までの距離は17〜18キロ程度で、車では20〜30分かかる。
記者たちが「逮捕令状を執行すれば官邸からすぐ公捜庁に移動するのか」と尋ねると「そうなる」と答えた。この関係者は「映像録画調査室で調査が行われる予定」と話した。また「質問内容が補強されたのか」という問いには「1次(逮捕状執行)の時より分量が増えた。200ページを超える分量だと聞いている」と話した。
さらに令状執行と関連して「執行を積極的に防ぐ人員や警護処職員がいなかった」と語り、「物理的衝突も事実上なかった」と話した。
警護庁側は官邸前の鉄門を開け、合同捜査本部の車両が官邸前に進入した。
8時23分、官邸内に進入した捜査本部、令状執行について協議
公捜庁と警察の合同捜査本部の捜査官が大統領官邸内に突入した。ユン大統領の逮捕が差し迫っているもようだ。現在、官邸内に入った捜査チームは、チョン·ジンソク(鄭鎮碩)大統領室秘書室長、ユン·ガプグン(尹甲根)弁護士と令状執行について議論しているという。
また、警察は現在、官邸の正門のほかにも官邸に通じる迂回路への進入を試みている。もともと外交部長官の公館だった現大統領官邸は、外部とつながる門が合計3カ所あるという。
7時54分、捜査本部、官邸にはしごをかけ官邸敷地内に進入
公捜庁と警察の合同捜査本部は、官邸にはしごかけて官邸敷地内への進入に成功した。警護庁が敷地入口に配置したバスの壁を迂回し数十人の捜査官が官邸敷地内へ進入している。これから官邸入り口前にいる警護庁側と接触するもようだ。
現在のところまで捜査本部側と警護庁側で物理的衝突は起きていない状態だという。
7時10分、警護庁トップの逮捕令状を執行へ官邸正門を開くよう要求
合同捜査本部は、警護庁トップのキム·ソンフン(金成勲)警護庁職務代行、イ・ガンウ(李光宇)警護本部長に対してユン大統領の逮捕令状執行に協力するよう求めたが、これを拒んだため二人の逮捕令状を執行するとして警護庁に官邸正門の開放を要求している。
1月3日のユン大統領への逮捕執行を妨害した公務執行妨害容疑でキム警護庁職務代行とイ本部長にも逮捕状がそれぞれ発行されており、これを執行するということだ。大統領警護法では、大統領とその家族だけが警護対象なので、警護官はこの二人を保護することはできないという。
6時15分、捜査本部側が官邸裏山からも進入を試みる
警察の一部の捜査員が官邸裏のメボン山の登山道2方向からも官邸への侵入を試みてるという。
また、消防当局が官邸前で捜査本部側と大統領側が対峙するなか、官邸正門付近で集会をしていた集会参加者1人が倒れ、消防が搬送したという。この日未明から、大統領の支持派と反対派が官邸付近に集結し、集会を続けている。警察と公捜庁が官邸の前に到着すると、集会参加者たちは激昂した姿を見せた。
5時55分、公捜庁が官邸への進入を試みもみ合いに
警察が、官邸への進入を阻止する人々を強制的に引き出し、バリケードの除去を始めた。警護庁側は現在、官邸入口付近にバス車両を6重に配置して壁としたほか、職員を集結させるなどして捜査本部側と対峙している。
官邸前には国民の力議員30人余りとユン·ガプグン、キム·ホンイル弁護士などユン大統領の弁護団が集まり逮捕令状執行に抗議している。 弁護士は「正当な公務執行ではない」として「(令状に)刑事訴訟法110条·111条例外条項がない。すべての行為は違法であり、内乱に該当する」と主張した。さらに「大統領は憲法機関だ」として、警察に向かって「動くな」と警告もしているという。
これに対し警察側もやはり「裁判所によって発行された適法な令状を執行中であり、直ちに令状執行妨害行為を中断せよ。応じない場合、適法な公務執行を妨害したと見なし、現行犯逮捕されうることを警告する」と警告放送を繰り返し、バリケードを取り外して官邸進入を試みている。
刑事訴訟法110·111条は「軍事上·職務上秘密を要する場所の場合、責任者の承諾なしに押収または捜索することはできない」と規定している。1月3日の逮捕令状執行時の令状ではこの110·111条の摘要を除外するとされていたが、今回の令状にはそれが明記されていないという。
5時、公捜庁が警護庁側に捜査令状を示して、協力を要請
公捜庁と警察の合同捜査本部が5時ごろ、大統領官邸前に進入を試みている。ユン大統領側のユン·ガプグン、キム·ホンイル弁護士も官邸前に到着した。また公館区域の内側に待機中だった警護庁の職員30人余りが公館正門方向に集まってきたという。
警護庁は官邸入口に複数のバス車両を追加配置して強制執行を阻止する壁にして対抗している状態だ。公捜庁は警護庁側に逮捕令状および捜査令状を示して、協力を要請した。また執行を妨害する行為があった場合、現行犯逮捕すると警告もしたという。
4時15分、官邸前に捜査チーム到着
警察と公捜庁の捜査チームの車両が15日午前4時15分ごろ、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサング·ハンナムドン)のユン大統領官邸前に到着した。午前4時ごろには、警察車両も官邸に向かって出発した。ユン·サンヒョン(尹相鉉)議員をはじめ国民の力党役員らも午前4時過ぎ、官邸前に到着した。これに先立ち、警察は警察バス100台あまりとソウル警察庁所属の機動隊54部隊、約3200人を動員して15日午前0時が過ぎると、官邸前の集会を強制解散させ、進入路を確保した。現在、官邸前の歩道は通行止めになっている。
警察は今回の逮捕令状執行を支援するために前日の14日からソウル·仁川(インチョン)·京畿(キョンギ)北部·京畿南部警察庁4カ所の広域捜査団捜査官に総動員令を指示している。このうち301人に対しては同日0時から17日まで公捜庁に派遣発令も出した。投入される警察力は最大1,500人余りに達する見通しだ。
官邸前には警察の非公式推算で6500人のユン大統領支持者たちが集まったほか、与党・国民の力の議員たちも官邸前に到着し、逮捕執行の阻止を試みている。彼らは人間の壁を作って捜査機関の強制執行を防ごうとしているという。
ユン大統領に対する2回目の逮捕令状の執行をめぐり、公捜庁と警察国家捜査本部、大統領警護庁は前日の14日に集まって3者会合を行ったが、逮捕令状執行において物理的衝突が発生しないように協力を求めた公捜庁と警察に対し、警護庁はユン大統領に対する身柄確保の試みに協力することはできないと回答、物別れに終わったという。そのため、予定通りユン大統領に対する逮捕令状を強制執行することになった。
物理的衝突を予想、法的根拠も検討
公捜庁と警察、国防部調査本部で構成された捜査本部は、今回の第2次逮捕令状の執行だけは必ず成功させるという覚悟だという。大統領警護庁が再び車両を使って進入路を塞ぎ、警護人員で「人間の壁」を作って令状執行を妨害する場合には、物理的衝突が避けられないものと見られる。
今回の執行に当たって公捜庁側は万が一物理的衝突が発生した場合に備えて法令面での検討も行ったという。物理的衝突過程で警護員に対する逮捕や人命·財産被害、火器使用などすべての場合に備えて総合的な法的根拠を検討したようだ。
また公捜庁と警察との協議も進められた。50人前後の公捜庁の人員では警護庁の阻止を突破する方法がないため、多くの警察官が2次逮捕令状の執行に投入され、警察官と警護員の衝突が予想されるため、執行作戦を後押しする公捜庁による法的根拠が必須となった形だ。
警護庁職員「大多数の職員は、命令だからとしぶしぶ従っている」
一方、警護庁側は1月3日と同じように捜査当局を阻むことが出来るかどうかは不透明な様子だ。3日の執行阻止に関してパク·ジョンジュン(朴鍾俊)警護庁長が1月10日、公務執行妨害容疑で警察の取り調べに臨む直前に突然辞意を表明し、警護庁はキム·ソンフン(金成勲)警護庁職務代行が指揮をとる形になり、そのキム警護庁職務代行自身も1月3日の逮捕執行への妨害容疑で逮捕状が出されたからだ。
また、警護庁職員が動揺しているという報道もある。匿名のある警護庁職員がMBCラジオに手紙を寄せ、「現在勤務中だ。寒くて、不安だ。上層部だけが元気で、一般職員は動揺が大きい」と打ち明けた。
この職員は繰り返し「大多数の職員は命令なのでしぶしぶここにいる。ただ門を開けてあげることができないから立っている程度だ。上層部はどうせ捜査側に突破されたら終わりだからと暴れているようで、警護庁の特性上、大多数の職員はやむを得ず甘受している」と内情を暴露。また、「一緒にしなければ卑怯者と烙印を押される恐れがあり、ただこの状況が早く終了することを願っている」として、「この間、名誉と自負心で守ってきた警護庁をこの(ユン政権の)2年間で全て台無しにしてしまった。この状況が整理されれば抜本的に改革が行われ、警護庁が再建されることを願うだけだ」と付け加えたという。
◇ ◇ ◇
ユン大統領は12月3日に突然戒厳令を宣言し、内乱首謀および職権乱用権利行使の疑惑を受けている。公捜庁は、ユン大統領が3度も出頭要請に応じなかったことをうけて、12月30日、ソウル西部地裁に逮捕令状を請求、翌31日午前、令状を取った。そのうえで1月3日、ユン大統領に対する1度目の逮捕令状執行に乗り出したが、警護庁の強い阻止により5時間30分で執行を中断した。ユン大統領側は逮捕令状が「不法無効」だと主張している。
【動画】ユン大統領の最後の国民向けメッセージ
SBS / YouTube
ユン大統領のメッセージ全文「尊敬する国民の皆様、これまでお元気でしたか。私を応援し、多くの支持を送ってくださったことに対して、本当に感謝の言葉を申し上げます。残念ながら、この国は法がすべて崩れました。捜査権のない機関に令状が発付され、また令状審査権のない裁判所が逮捕令状と押収捜索令状を発付するのを見ながら、そして捜査機関が偽りの公文書を発付して国民を欺瞞するこのような不法が行われ、無効な令状によって手続きを強圧的に進めるのを見て、本当に嘆かわしくならざるを得ません。私はこのように不利益を受けても、国民の皆さんが今後このような刑事事件を経験する時、このようなことが本当にないことを願っています。私は今日、彼らが警護保安区域に侵入してくるのを見て、不祥事の流血事態を防ぐために、一応不法捜査ではありますが、公捜庁の出席に応じることにしました。しかし、私はこの公捜庁の捜査を認めているわけではありません。大韓民国の憲法と法体系を守護しなければならない大統領として、このように不法で無効な手続きに応じることは、これを認めることではなく、望ましくない流血事態を防ぐための気持ちに過ぎません。国民の皆様がこれまで、特に私たちの青年たちが自由民主主義の大切さを本当に再認識するようになり、これに対する情熱を見せてくださるのを見て、私は今は法が崩れ、暗い時代ですが、この国の未来は希望的だという考えを持つようになりました。国民の皆様どうぞお元気で頑張ってください。ありがとうございます」
【動画】ユン大統領の再度の逮捕執行、現在の様子
韓国の警察国家捜査本部と高位公職者犯罪捜査庁(以下、公捜庁)は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対して12月31日に出された内乱を首謀した容疑の逮捕令状の執行に再度乗り出した。 YTN / YouTube
<合同捜査本部1000人の警察官と機動隊3200人を投入>
韓国の警察国家捜査本部と高位公職者犯罪捜査庁(以下、公捜庁)は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対して12月31日に出された内乱を首謀した容疑の逮捕令状を執行した。現在、公捜庁内に移動して調査が進行しているとみられる。
この日マイナス6度の厳寒の中、警察の首都圏広域捜査団の捜査官約1000人、警察機動隊は約3200人が出動した。逮捕令状の再執行に乗り出した警察は、警護庁の阻止に対応するため、障害物除去班、制圧班、逮捕捜索班の3チームを編成し、官邸進入作戦を展開した。
1月3日にも執行を試みたが、大統領を警護する大統領警護庁および軍に阻まれて、5時間半対峙したのちに執行を断念した経緯がある。今回、ソウル市龍山区漢南洞(ヨンサング·ハンナムドン)にある大統領官邸には約1000人規模の警察官らを投入されたことが確認された。聯合ニュース、韓国日報、YTN、MBCなど韓国メディアが一斉に報じている。
[動画]ユン大統領が官邸を出る際に発表した国民向けメッセージ
15時、公捜庁「ユン大統領を2時間調査するも、陳述を拒否」
京畿道果川市(キョンギドカチョンし)にある公捜庁庁舎でユン大統領の調査が行われているが、公捜庁関係者によると午前11時30分から2時間半調査を行ったものの、ユン大統領は陳述を拒否しているという。またこの関係者は、大統領が拒否したため、調査内容の映像録画を行わなかったとも語った。
ユン大統領の午前の調査は、イ·ジェスン(李在承)公捜庁次長が担当し、午後にはイ·デファン(李大煥)部長検事が調査を続ける予定だという。
13時、大統領室がユン大統領の言葉を発表「国民と共に最後まで戦う」
大統領室のチョン·ジンソク(鄭鎮碩)大統領秘書室長は、プレスリリースを通じて「私たちは自主的に出席すると言ったが、公捜庁は逮捕令状執行を放棄できないと言った」として「これに対し大統領は『最も重要なことは国民が負傷しないこと』と話し逮捕に応じることを決心された」と発表した。
チョン室長はさらに、「大統領は官邸を出る前の最後の言葉として『今この瞬間、私にとって最も重要なことは、国民が傷つかないことだ。 国民と共に最後まで戦うと話した』と付け加えた。大統領室は、チョン室長主宰で午後2時から、緊急首席会議を開き、今後の対策を議論するという。
11時、ユン大統領への調査始まる
公捜庁は午前11時から、ユン大統領に対する調査を開始した。検察出身のイ·ジェスン(李在承)公捜庁次長が対面調査をしたという。
公捜庁は「公捜庁338号映像録画調査室で被疑者調査が始まった」と明らかにした。現職大統領であるユン大統領への礼遇のために行われると予想された呉東雲(オ·ドンウン)公捜庁長、イ次長との調査前の「ティータイム」は行われなかった。
イ次長はユン大統領に対して、12月3日の戒厳令前後に行われた事前の協議、国会·中央選挙管理委員会掌握の指示、主要政治家の逮捕指示など、主な疑惑に対して集中追及するものと見られる。質問の分量は200ページ余りに達するという。
公捜庁はユン大統領の調査を進めた後、逮捕令状執行後48時間以内に拘束令状を請求するかどうかを決めることになる。
10時53分、ユン大統領、高位公職者犯罪捜査庁へ到着
ユン大統領を乗せた車両は午前10時53分ごろ、政府果川(カチョン)庁舎にある公捜庁庁舎に到着し、本人による声明などもなしに建物の中に入った。これから調査を受けるものと思われる。韓国で現職大統領が逮捕されたのは史上初めて。
公捜庁は主任検事のチャ·ジョンヒョン部長検事が直接調査する予定で、質問内容が200ページ余りと膨大なため、イ·デファン部長検事も投入されるものと見られている。公捜庁は調査を終えた後、ユン大統領を京畿道義王市(キョンギドウィワンし)のソウル拘置所に収監する予定だ。
10時33分、ユン大統領を逮捕。官邸を出発、高位公職者犯罪捜査庁へ移動
公捜庁がユン大統領を逮捕した。大統領を乗せたとみられる車両が官邸を出発、果川(カチョン)にある高位公職者犯罪捜査庁へ移動している。
官邸を出発する前にユン大統領は「残念ながらこの国は法がすべて崩れた。不法捜査だが、公捜庁の出頭要請に応じることにした。これは公捜庁の捜査を認めたものではなく、流血事態を防ぐためのものだ」と語り、「法的に無効な令状による強圧的な進行は嘆かわしい」と語ったという。
10時21分、ユン大統領側「警察が先に撤退すれば、公捜庁に自ら出席」
ユン大統領側が、公捜庁の逮捕状執行に応じることを決めた。大統領は、公捜庁に出発するために官邸を出る前に、直接声明をを発表する計画だという。
大統領側のソク·ドンヒョン弁護士は「ユン大統領はやむを得ず今日中に公捜庁に直接出席することに決めた」として「警護庁と警察の間に物理的衝突が生じれば深刻な不祥事が明らかに予想されるので、大統領としてそのような不祥事は防がなければならないという心情で、公捜庁の今回の捜査や逮捕の試みが明確に不法だと知りながらもやむを得ず決断した」とSNSに投稿した。
彼は「公捜庁と警察が先に官邸から撤収すれば警護の移動準備ができ次第、公捜庁に出発する予定」とし「出席時間は状況整理と準備など1、2時間がさらにかかり、今日午前中には公捜庁に到着することになるだろう。大統領は公捜庁に出発する時間と前後して肉声で直接声明を発表する予定」と伝えた。
ただ、公捜庁の関係者は「(尹大統領の自主出頭は)考慮しない」とし「(逮捕)令状の執行が目標」と述べている。
9時51分、ユン大統領の取り調べについて警護庁と協議
公捜庁はユン大統領を逮捕すれば、果川(カチョン)にある公捜庁庁舎で調査すると明らかにした。ユン大統領が現職大統領の身分であることを考慮し、公捜庁庁舍の爆発物点検など警護関連について警護庁と協議しているという。
公捜庁の関係者は、「大統領警護庁側から事前に協議要請があった」とし、「(公捜庁の建物に対する)爆発物の検査が必要だとか、(調査)関連の階を空けなければならないなどのことで、ユン大統領が入ってくる入口も警護庁などと協議しなければならず、まだ決まっていない」と述べた。
9時31分、「まだユン大統領への逮捕執行は行われていない」
警察関係者によると「まだユン大統領への逮捕執行は行われていない」という。また警護庁トップのキム·ソンフン(金成勲)警護庁職務代行が逮捕されたとの報道が出たが、これについても訂正が出され、午前9時30分時点まで「逮捕した人はいない」としている。
9時05分、ユン大統領への逮捕状を執行へ
ユン大統領への逮捕執行について公捜庁と大統領側の駆け引きが行われている。一度、逮捕執行の報道が出たが、大統領側のソク·ドンヒョン(石東鉉)弁護士は「大統領は現在逮捕されたわけではない。ただ、あまりにも公捜庁と警察が大量に押し寄せてくる状況で、官邸の外で市民が負傷したというニュースも入り、また警護庁職員らと警察の間で衝突すれば大変なことになるので、やむを得ず公捜庁に自ら出席する方向で公捜庁と交渉中だ」と語っているという。
これに対して合同捜査本部側は、ユン大統領が自ら出頭するかどうかは考慮せずこの後、ユン大統領を逮捕したうえで、調査のために公捜庁へ移送する予定だという。
公捜庁の関係者は報道陣に対して、「部長検事を含む検事が中に入り、今逮捕令状執行と関連して調整していると理解している」として「結果はまだ出ていない」と話した。また「尹錫悦(大統領)を逮捕すれば、大統領官邸からすぐ公捜処庁舎に直行する」と明らかにした。ソウル龍山区漢南洞の大統領官邸から政府果川(カチョン)庁舎内の公捜庁の建物までの距離は17〜18キロ程度で、車では20〜30分かかる。
記者たちが「逮捕令状を執行すれば官邸からすぐ公捜庁に移動するのか」と尋ねると「そうなる」と答えた。この関係者は「映像録画調査室で調査が行われる予定」と話した。また「質問内容が補強されたのか」という問いには「1次(逮捕状執行)の時より分量が増えた。200ページを超える分量だと聞いている」と話した。
さらに令状執行と関連して「執行を積極的に防ぐ人員や警護処職員がいなかった」と語り、「物理的衝突も事実上なかった」と話した。
警護庁側は官邸前の鉄門を開け、合同捜査本部の車両が官邸前に進入した。
8時23分、官邸内に進入した捜査本部、令状執行について協議
公捜庁と警察の合同捜査本部の捜査官が大統領官邸内に突入した。ユン大統領の逮捕が差し迫っているもようだ。現在、官邸内に入った捜査チームは、チョン·ジンソク(鄭鎮碩)大統領室秘書室長、ユン·ガプグン(尹甲根)弁護士と令状執行について議論しているという。
また、警察は現在、官邸の正門のほかにも官邸に通じる迂回路への進入を試みている。もともと外交部長官の公館だった現大統領官邸は、外部とつながる門が合計3カ所あるという。
7時54分、捜査本部、官邸にはしごをかけ官邸敷地内に進入
公捜庁と警察の合同捜査本部は、官邸にはしごかけて官邸敷地内への進入に成功した。警護庁が敷地入口に配置したバスの壁を迂回し数十人の捜査官が官邸敷地内へ進入している。これから官邸入り口前にいる警護庁側と接触するもようだ。
現在のところまで捜査本部側と警護庁側で物理的衝突は起きていない状態だという。
7時10分、警護庁トップの逮捕令状を執行へ官邸正門を開くよう要求
合同捜査本部は、警護庁トップのキム·ソンフン(金成勲)警護庁職務代行、イ・ガンウ(李光宇)警護本部長に対してユン大統領の逮捕令状執行に協力するよう求めたが、これを拒んだため二人の逮捕令状を執行するとして警護庁に官邸正門の開放を要求している。
1月3日のユン大統領への逮捕執行を妨害した公務執行妨害容疑でキム警護庁職務代行とイ本部長にも逮捕状がそれぞれ発行されており、これを執行するということだ。大統領警護法では、大統領とその家族だけが警護対象なので、警護官はこの二人を保護することはできないという。
6時15分、捜査本部側が官邸裏山からも進入を試みる
警察の一部の捜査員が官邸裏のメボン山の登山道2方向からも官邸への侵入を試みてるという。
また、消防当局が官邸前で捜査本部側と大統領側が対峙するなか、官邸正門付近で集会をしていた集会参加者1人が倒れ、消防が搬送したという。この日未明から、大統領の支持派と反対派が官邸付近に集結し、集会を続けている。警察と公捜庁が官邸の前に到着すると、集会参加者たちは激昂した姿を見せた。
5時55分、公捜庁が官邸への進入を試みもみ合いに
警察が、官邸への進入を阻止する人々を強制的に引き出し、バリケードの除去を始めた。警護庁側は現在、官邸入口付近にバス車両を6重に配置して壁としたほか、職員を集結させるなどして捜査本部側と対峙している。
官邸前には国民の力議員30人余りとユン·ガプグン、キム·ホンイル弁護士などユン大統領の弁護団が集まり逮捕令状執行に抗議している。 弁護士は「正当な公務執行ではない」として「(令状に)刑事訴訟法110条·111条例外条項がない。すべての行為は違法であり、内乱に該当する」と主張した。さらに「大統領は憲法機関だ」として、警察に向かって「動くな」と警告もしているという。
これに対し警察側もやはり「裁判所によって発行された適法な令状を執行中であり、直ちに令状執行妨害行為を中断せよ。応じない場合、適法な公務執行を妨害したと見なし、現行犯逮捕されうることを警告する」と警告放送を繰り返し、バリケードを取り外して官邸進入を試みている。
刑事訴訟法110·111条は「軍事上·職務上秘密を要する場所の場合、責任者の承諾なしに押収または捜索することはできない」と規定している。1月3日の逮捕令状執行時の令状ではこの110·111条の摘要を除外するとされていたが、今回の令状にはそれが明記されていないという。
5時、公捜庁が警護庁側に捜査令状を示して、協力を要請
公捜庁と警察の合同捜査本部が5時ごろ、大統領官邸前に進入を試みている。ユン大統領側のユン·ガプグン、キム·ホンイル弁護士も官邸前に到着した。また公館区域の内側に待機中だった警護庁の職員30人余りが公館正門方向に集まってきたという。
警護庁は官邸入口に複数のバス車両を追加配置して強制執行を阻止する壁にして対抗している状態だ。公捜庁は警護庁側に逮捕令状および捜査令状を示して、協力を要請した。また執行を妨害する行為があった場合、現行犯逮捕すると警告もしたという。
4時15分、官邸前に捜査チーム到着
警察と公捜庁の捜査チームの車両が15日午前4時15分ごろ、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサング·ハンナムドン)のユン大統領官邸前に到着した。午前4時ごろには、警察車両も官邸に向かって出発した。ユン·サンヒョン(尹相鉉)議員をはじめ国民の力党役員らも午前4時過ぎ、官邸前に到着した。これに先立ち、警察は警察バス100台あまりとソウル警察庁所属の機動隊54部隊、約3200人を動員して15日午前0時が過ぎると、官邸前の集会を強制解散させ、進入路を確保した。現在、官邸前の歩道は通行止めになっている。
警察は今回の逮捕令状執行を支援するために前日の14日からソウル·仁川(インチョン)·京畿(キョンギ)北部·京畿南部警察庁4カ所の広域捜査団捜査官に総動員令を指示している。このうち301人に対しては同日0時から17日まで公捜庁に派遣発令も出した。投入される警察力は最大1,500人余りに達する見通しだ。
官邸前には警察の非公式推算で6500人のユン大統領支持者たちが集まったほか、与党・国民の力の議員たちも官邸前に到着し、逮捕執行の阻止を試みている。彼らは人間の壁を作って捜査機関の強制執行を防ごうとしているという。
ユン大統領に対する2回目の逮捕令状の執行をめぐり、公捜庁と警察国家捜査本部、大統領警護庁は前日の14日に集まって3者会合を行ったが、逮捕令状執行において物理的衝突が発生しないように協力を求めた公捜庁と警察に対し、警護庁はユン大統領に対する身柄確保の試みに協力することはできないと回答、物別れに終わったという。そのため、予定通りユン大統領に対する逮捕令状を強制執行することになった。
物理的衝突を予想、法的根拠も検討
公捜庁と警察、国防部調査本部で構成された捜査本部は、今回の第2次逮捕令状の執行だけは必ず成功させるという覚悟だという。大統領警護庁が再び車両を使って進入路を塞ぎ、警護人員で「人間の壁」を作って令状執行を妨害する場合には、物理的衝突が避けられないものと見られる。
今回の執行に当たって公捜庁側は万が一物理的衝突が発生した場合に備えて法令面での検討も行ったという。物理的衝突過程で警護員に対する逮捕や人命·財産被害、火器使用などすべての場合に備えて総合的な法的根拠を検討したようだ。
また公捜庁と警察との協議も進められた。50人前後の公捜庁の人員では警護庁の阻止を突破する方法がないため、多くの警察官が2次逮捕令状の執行に投入され、警察官と警護員の衝突が予想されるため、執行作戦を後押しする公捜庁による法的根拠が必須となった形だ。
警護庁職員「大多数の職員は、命令だからとしぶしぶ従っている」
一方、警護庁側は1月3日と同じように捜査当局を阻むことが出来るかどうかは不透明な様子だ。3日の執行阻止に関してパク·ジョンジュン(朴鍾俊)警護庁長が1月10日、公務執行妨害容疑で警察の取り調べに臨む直前に突然辞意を表明し、警護庁はキム·ソンフン(金成勲)警護庁職務代行が指揮をとる形になり、そのキム警護庁職務代行自身も1月3日の逮捕執行への妨害容疑で逮捕状が出されたからだ。
また、警護庁職員が動揺しているという報道もある。匿名のある警護庁職員がMBCラジオに手紙を寄せ、「現在勤務中だ。寒くて、不安だ。上層部だけが元気で、一般職員は動揺が大きい」と打ち明けた。
この職員は繰り返し「大多数の職員は命令なのでしぶしぶここにいる。ただ門を開けてあげることができないから立っている程度だ。上層部はどうせ捜査側に突破されたら終わりだからと暴れているようで、警護庁の特性上、大多数の職員はやむを得ず甘受している」と内情を暴露。また、「一緒にしなければ卑怯者と烙印を押される恐れがあり、ただこの状況が早く終了することを願っている」として、「この間、名誉と自負心で守ってきた警護庁をこの(ユン政権の)2年間で全て台無しにしてしまった。この状況が整理されれば抜本的に改革が行われ、警護庁が再建されることを願うだけだ」と付け加えたという。
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ユン大統領は12月3日に突然戒厳令を宣言し、内乱首謀および職権乱用権利行使の疑惑を受けている。公捜庁は、ユン大統領が3度も出頭要請に応じなかったことをうけて、12月30日、ソウル西部地裁に逮捕令状を請求、翌31日午前、令状を取った。そのうえで1月3日、ユン大統領に対する1度目の逮捕令状執行に乗り出したが、警護庁の強い阻止により5時間30分で執行を中断した。ユン大統領側は逮捕令状が「不法無効」だと主張している。
【動画】ユン大統領の最後の国民向けメッセージ
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ユン大統領のメッセージ全文「尊敬する国民の皆様、これまでお元気でしたか。私を応援し、多くの支持を送ってくださったことに対して、本当に感謝の言葉を申し上げます。残念ながら、この国は法がすべて崩れました。捜査権のない機関に令状が発付され、また令状審査権のない裁判所が逮捕令状と押収捜索令状を発付するのを見ながら、そして捜査機関が偽りの公文書を発付して国民を欺瞞するこのような不法が行われ、無効な令状によって手続きを強圧的に進めるのを見て、本当に嘆かわしくならざるを得ません。私はこのように不利益を受けても、国民の皆さんが今後このような刑事事件を経験する時、このようなことが本当にないことを願っています。私は今日、彼らが警護保安区域に侵入してくるのを見て、不祥事の流血事態を防ぐために、一応不法捜査ではありますが、公捜庁の出席に応じることにしました。しかし、私はこの公捜庁の捜査を認めているわけではありません。大韓民国の憲法と法体系を守護しなければならない大統領として、このように不法で無効な手続きに応じることは、これを認めることではなく、望ましくない流血事態を防ぐための気持ちに過ぎません。国民の皆様がこれまで、特に私たちの青年たちが自由民主主義の大切さを本当に再認識するようになり、これに対する情熱を見せてくださるのを見て、私は今は法が崩れ、暗い時代ですが、この国の未来は希望的だという考えを持つようになりました。国民の皆様どうぞお元気で頑張ってください。ありがとうございます」
【動画】ユン大統領の再度の逮捕執行、現在の様子
韓国の警察国家捜査本部と高位公職者犯罪捜査庁(以下、公捜庁)は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対して12月31日に出された内乱を首謀した容疑の逮捕令状の執行に再度乗り出した。 YTN / YouTube