シャミム・チョードリー
<ドイツは昨年のGDPは前年比0.2%減で、0.3%減の2023年に続く縮小を記録。欧州最大の経済大国ドイツが長引く景気低迷から抜け出せない>
1月15日に発表された統計によれば、昨年のGDPは前年比0.2%減で、0.3%減の2023年に続く縮小を記録。ドイツでは2年連続のマイナス成長は1950年以降で2度目の事態だ。
背景には国内外の複数の要因がある。
ロシア産天然ガス禁輸によるエネルギー価格の高騰に加え、欧州中央銀行の高金利政策も投資拡大の足を引っ張る。さらに、ドイツがリードしてきた自動車や産業機械の分野で中国との競争が激化している影響も大きい。
労働市場は堅調で失業率も低いが、経済の先行き不安から消費は落ち込んだまま。フォルクスワーゲンなど大手企業のリストラも消費者心理の冷え込みを加速させる。
政界では経済政策をめぐる対立から連立政権が崩壊し、2月23日に総選挙が行われる。米トランプ政権発足をはじめ世界情勢の混迷が深まるなか、新政権は成長路線に回帰するビジョンを描けるか。
<ドイツは昨年のGDPは前年比0.2%減で、0.3%減の2023年に続く縮小を記録。欧州最大の経済大国ドイツが長引く景気低迷から抜け出せない>
1月15日に発表された統計によれば、昨年のGDPは前年比0.2%減で、0.3%減の2023年に続く縮小を記録。ドイツでは2年連続のマイナス成長は1950年以降で2度目の事態だ。
背景には国内外の複数の要因がある。
ロシア産天然ガス禁輸によるエネルギー価格の高騰に加え、欧州中央銀行の高金利政策も投資拡大の足を引っ張る。さらに、ドイツがリードしてきた自動車や産業機械の分野で中国との競争が激化している影響も大きい。
労働市場は堅調で失業率も低いが、経済の先行き不安から消費は落ち込んだまま。フォルクスワーゲンなど大手企業のリストラも消費者心理の冷え込みを加速させる。
政界では経済政策をめぐる対立から連立政権が崩壊し、2月23日に総選挙が行われる。米トランプ政権発足をはじめ世界情勢の混迷が深まるなか、新政権は成長路線に回帰するビジョンを描けるか。