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「ほぼ裸の露出写真、ビキニ姿の自撮りじゃないのにネット騒然」と皮肉の声も...キム・カーダシアンの意味深投稿

ニューズウィーク日本版 2025年1月23日 19時40分

千歳香奈子
<インスタグラムのストーリーに投稿したのは、トランプ米大統領の就任式に出席したメラニア夫人の写真。投稿意図は不明なものの、ネット上では「トランプ支持を表明した」との見方が強まっている>

お騒がせセレブのキム・カーダシアンが、1月20日に行われたドナルド・トランプ米大統領の就任式に出席したファーストレディのメラニア夫人のスナップ写真をSNSで共有し、ボイコット運動に発展する騒ぎとなっている。メディアでも「ほぼ裸の露出写真やビキニ姿の自撮り以外でネットを騒がせている」と皮肉られている。

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キムは、自身のインスタグラムのストーリーを更新し、大きなつばのついた帽子をかぶったメラニア夫人が車から降りて就任式に向かう写真を投稿。キャプションは添えられておらず、投稿の意図も不明だが、これまで公の場で政治的見解を述べることはほとんどなく、昨年の大統領選でも多くのセレブが民主党のハリス候補支持を表明する中で沈黙を貫いてきただけに「トランプ支持を表明した」との見方が強まっている。

SNSには「気色悪い」「本性を現した」「極右のMAGA(Make America Great Again=米国を再び偉大にする)のプロパガンダに身を任せた」「負け犬」など批判が寄せられ、キムの下着ブランド「SKIMS」のボイコットを宣言するユーザーも出ている。「彼女は終わった」「ブロックすべき」「フォローを解除して。番組を見ないで。商品を買わないで」と、ボイコットを求める声も高まっている。

この日は公民権運動の先駆的なリーダーの一人として知られるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を称えるキング牧師記念日であるにも関わらず、なぜメラニア夫人の投稿のみを行ったのかと疑問を呈するユーザーもおり、「偽善者」と非難する声もある。

一方で過去にトランプ大統領の長女イバンカ・トランプを誕生日パーティーに招待するなど交友が話題になったことがあるだけに、「トランプ支持者だと驚いた人は、注意を払っていなかっただけ」「完璧な発表のタイミングを待っていた」などの書き込みもあり、今さら驚きではないとの意見も見られた。

キムは昨年11月にも、トランプ新政権で行政の無駄と歳出のカットを図る新組織「政府効率化省」のトップに就任したイーロン・マスクが率いる電気自動車(EV)大手テスラの人間型ロボットと交流する動画を投稿し、「キムとバカなロボットを見れば、トランプに投票したことが分かる」などと批判されたばかりだった。

弁護士を目指して勉強しているキムは、第1次トランプ政権時の2018年にホワイトハウスで面会し、刑務所改革について議論を交わしている。また、昨年はバイデン前大統領が非暴力の薬物犯罪で有罪判決を受けた受刑者らに恩赦を与えたことを受け、ホワイトハウスを訪れてハリス前副大統領と刑事司法の改革案について意見交換も行っている。

そうした過去の言動もバッシングの要因となっており、「大富豪の彼女を良い人だと思っている?」「無頓着なだけ。お金がすべて」などネットは大荒れとなっている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

【随時更新】トランプ政権2.0

キム・カーダシアンの意味深投稿:大きなつばの帽子をかぶるメラニア夫人
and fuck kim kardashian pic.twitter.com/1yv8rFtQ9j— matt (@mattxiv) January 20, 2025



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