ジャック・ロイストン for WOMAN
<昨年、「メーガン妃はハイヒールを履いた独裁者」と報じられ話題になったが、その続報が...>
メーガン妃が映画「ミーン・ガールズ」の女子高生のように振る舞い、中には治療を受ける必要があったスタッフもいたという衝撃的な報道を「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」誌が報じている。
メーガン妃によるいじめの告発は2018年にまでさかのぼる。イギリスの新聞「タイムズ」紙が、王室スタッフがメーガン妃の振る舞いに涙を流していたと報じた。
■【写真】「ハイヒールを履いた独裁者」?エリザベス女王の前でも「足が汚い」メーガン妃 を見る
しかし、メーガン妃とヘンリー王子は長年にわたり、これらの告発を否定し、「中傷キャンペーン」であると主張したこともある。
だが今回、「ヴァニティ・フェア」誌は、メーガン妃とアメリカでのスタッフとの間での同様の軋轢があったことを報じただけでなく、「夫妻が王室から追放された」という主張にも疑問を投げかけている。
メーガン妃のスタッフへの扱いについて「本当に本当に本当にひどかった」と語っており、冷遇されると「いつでも狼の生け贄にされる」ことにも言及。あるスタッフは、「陰口を叩かれた」り、「自尊心を削がれる」ことが「本当に辛かった」と語り、その様子はまるで映画「ミーン・ガールズ」の女子高生のようだったと述べている。
「ヴァニティ・フェア」誌の編集者であるアナ・ピール氏は、Spotifyの社内制作会社であるギムレット社(Gimlet)で制作されたメーガン妃のポッドキャスト番組「アーキタイプス(Archetypes)」に関する告発を報じている。ピール氏は次のように述べる。
「2つの情報筋によると、アーキタイプスに関わっていたスタッフが3話を担当した後に休職し、そのままギムレット社を退職したと証言している。そのほかにもメーガン妃と働いた後に批判を避けるために長期休職したり、退職したり、長期間のメンタルの治療を受けている人が複数いる」
当初はメーガン妃による王室スタッフいじめ疑惑を懐疑的見ていた「アーキタイプス」の制作スタッフが、毎週、何かしらの問題が起きることで、王室スタッフへのいじめを確信せざるを得なくなったことについても言及している。
記事によると、メーガン妃は声を荒げることなくいびり、文字通り怒鳴ることがなかったため、ヘンリー王子はメーガン妃がどのようにスタッフに接していたのかは知らなかった可能性があるという。
Five years after their exit from the royal family, Prince Harry and Meghan Markle are ensconced in a cozy Montecito mansion and creating an array of charitable endeavors and media ventures. But their foray into moguldom hasn't always been a smooth ride.For VF's February issue,... pic.twitter.com/SRFaoGgKSg— VANITY FAIR (@VanityFair) January 17, 2025
この告発はメーガン妃にとっては厳しいものだが、特に問題なのはイギリスのタブロイド紙によるものでも、夫妻に批判的なアメリカのメディアによるものでないことだ。
筆者のピール氏は「ニューヨーク・タイムズ」や「ニューヨーク・マガジン」などにも寄稿している、ジャーナリストである。つまり、今回の告発は単なる「アンチ・メーガン勢力による陰謀」ではないということだ。
昨年、「ハリウッド・レポーター」誌が「メーガン妃はハイヒールを履いた独裁者」と報じた。その際には、メーガン妃側は「Us Weekly」誌を通じて反撃した。当時の(夫妻の慈善団体である)「アーチウェル」財団の広報担当であったアシュリー・ハンセン氏が先頭に立ち、次のように述べている。
「私に大手術が必要になった際に、(メーガン妃から)実の子に対するような心配と気遣いを受けました。優れたリーダーであっても、スタッフの離職はあります。どんな上司や会社もそれを免れることはできません」
しかし、ハンセン氏はこの発言から1カ月も経たないうちに辞職している。メーガン妃はハンセン氏を称賛するコメントを発表し、今後も協力関係を続ける意向を示した。
メーガン妃は、この「Us Weekly」誌を使って行なった広報戦略が、このハラスメント問題を解決しないことを、すでに理解しているはずだ。現に「ヴァニティ・フェア」誌に最新記事が出たこと自体が、前回の戦略が失敗した証拠でもある。
メーガン妃には今後2つの選択肢がある。
1つは、この問題を無視し続け、Netflix新料理番組「ウィズ・ラブ、メーガン」を商業的に成功させること。もう1つは、イギリスとアメリカの両方でともに働いていたスタッフとの問題を完全否定することなく、何らかの形で認める機会を探ることだ。
夫妻はこれまで、自分たちを批判するスタッフとは対立する立場を取ってきた。ヘンリー王子は、メーガン妃はケンジントン宮殿に「優しさと光」を広めていたと主張している。自身の回顧録『Spare』で、「何度もスタッフがデスクに突っ伏して泣いていた」ことを認めつつも、ウィリアム王子がメーガンを責めたことを「彼は間違っている」と反論している。
このことにより、メーガン妃は「天使」か「悪魔」かという極端の二択で評価されることになった。しかし、この問題がイギリス王室やタブロイド紙だけでなく、アメリカのメディアや当時のスタッフにも広がってしまった今、従来の「アンチによる陰謀」では説明がつかなくなってきている。
そのため、メーガンは新たな選択肢を取る必要があるかもしれない。それはすなわち、「欠点はあるが、善意を持ち、成長できる人間」としての姿を見せることだ。
全面的な謝罪は難しいかもしれないが、今後のインタビューやテレビ出演の中で、「自分は厳しい上司だが、より良くなろうと努力している」と示すことはできるのではないだろうか。
<昨年、「メーガン妃はハイヒールを履いた独裁者」と報じられ話題になったが、その続報が...>
メーガン妃が映画「ミーン・ガールズ」の女子高生のように振る舞い、中には治療を受ける必要があったスタッフもいたという衝撃的な報道を「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」誌が報じている。
メーガン妃によるいじめの告発は2018年にまでさかのぼる。イギリスの新聞「タイムズ」紙が、王室スタッフがメーガン妃の振る舞いに涙を流していたと報じた。
■【写真】「ハイヒールを履いた独裁者」?エリザベス女王の前でも「足が汚い」メーガン妃 を見る
しかし、メーガン妃とヘンリー王子は長年にわたり、これらの告発を否定し、「中傷キャンペーン」であると主張したこともある。
だが今回、「ヴァニティ・フェア」誌は、メーガン妃とアメリカでのスタッフとの間での同様の軋轢があったことを報じただけでなく、「夫妻が王室から追放された」という主張にも疑問を投げかけている。
メーガン妃のスタッフへの扱いについて「本当に本当に本当にひどかった」と語っており、冷遇されると「いつでも狼の生け贄にされる」ことにも言及。あるスタッフは、「陰口を叩かれた」り、「自尊心を削がれる」ことが「本当に辛かった」と語り、その様子はまるで映画「ミーン・ガールズ」の女子高生のようだったと述べている。
「ヴァニティ・フェア」誌の編集者であるアナ・ピール氏は、Spotifyの社内制作会社であるギムレット社(Gimlet)で制作されたメーガン妃のポッドキャスト番組「アーキタイプス(Archetypes)」に関する告発を報じている。ピール氏は次のように述べる。
「2つの情報筋によると、アーキタイプスに関わっていたスタッフが3話を担当した後に休職し、そのままギムレット社を退職したと証言している。そのほかにもメーガン妃と働いた後に批判を避けるために長期休職したり、退職したり、長期間のメンタルの治療を受けている人が複数いる」
当初はメーガン妃による王室スタッフいじめ疑惑を懐疑的見ていた「アーキタイプス」の制作スタッフが、毎週、何かしらの問題が起きることで、王室スタッフへのいじめを確信せざるを得なくなったことについても言及している。
記事によると、メーガン妃は声を荒げることなくいびり、文字通り怒鳴ることがなかったため、ヘンリー王子はメーガン妃がどのようにスタッフに接していたのかは知らなかった可能性があるという。
Five years after their exit from the royal family, Prince Harry and Meghan Markle are ensconced in a cozy Montecito mansion and creating an array of charitable endeavors and media ventures. But their foray into moguldom hasn't always been a smooth ride.For VF's February issue,... pic.twitter.com/SRFaoGgKSg— VANITY FAIR (@VanityFair) January 17, 2025
この告発はメーガン妃にとっては厳しいものだが、特に問題なのはイギリスのタブロイド紙によるものでも、夫妻に批判的なアメリカのメディアによるものでないことだ。
筆者のピール氏は「ニューヨーク・タイムズ」や「ニューヨーク・マガジン」などにも寄稿している、ジャーナリストである。つまり、今回の告発は単なる「アンチ・メーガン勢力による陰謀」ではないということだ。
昨年、「ハリウッド・レポーター」誌が「メーガン妃はハイヒールを履いた独裁者」と報じた。その際には、メーガン妃側は「Us Weekly」誌を通じて反撃した。当時の(夫妻の慈善団体である)「アーチウェル」財団の広報担当であったアシュリー・ハンセン氏が先頭に立ち、次のように述べている。
「私に大手術が必要になった際に、(メーガン妃から)実の子に対するような心配と気遣いを受けました。優れたリーダーであっても、スタッフの離職はあります。どんな上司や会社もそれを免れることはできません」
しかし、ハンセン氏はこの発言から1カ月も経たないうちに辞職している。メーガン妃はハンセン氏を称賛するコメントを発表し、今後も協力関係を続ける意向を示した。
メーガン妃は、この「Us Weekly」誌を使って行なった広報戦略が、このハラスメント問題を解決しないことを、すでに理解しているはずだ。現に「ヴァニティ・フェア」誌に最新記事が出たこと自体が、前回の戦略が失敗した証拠でもある。
メーガン妃には今後2つの選択肢がある。
1つは、この問題を無視し続け、Netflix新料理番組「ウィズ・ラブ、メーガン」を商業的に成功させること。もう1つは、イギリスとアメリカの両方でともに働いていたスタッフとの問題を完全否定することなく、何らかの形で認める機会を探ることだ。
夫妻はこれまで、自分たちを批判するスタッフとは対立する立場を取ってきた。ヘンリー王子は、メーガン妃はケンジントン宮殿に「優しさと光」を広めていたと主張している。自身の回顧録『Spare』で、「何度もスタッフがデスクに突っ伏して泣いていた」ことを認めつつも、ウィリアム王子がメーガンを責めたことを「彼は間違っている」と反論している。
このことにより、メーガン妃は「天使」か「悪魔」かという極端の二択で評価されることになった。しかし、この問題がイギリス王室やタブロイド紙だけでなく、アメリカのメディアや当時のスタッフにも広がってしまった今、従来の「アンチによる陰謀」では説明がつかなくなってきている。
そのため、メーガンは新たな選択肢を取る必要があるかもしれない。それはすなわち、「欠点はあるが、善意を持ち、成長できる人間」としての姿を見せることだ。
全面的な謝罪は難しいかもしれないが、今後のインタビューやテレビ出演の中で、「自分は厳しい上司だが、より良くなろうと努力している」と示すことはできるのではないだろうか。