ジョン・ジャクソン
<戦争継続のために重要となるロシア国内の施設に対する「遠距離」の攻撃を増加させているウクライナ軍だが、その精度は向上していると英国防省も分析している>
ウクライナは、ロシア西部トベリ州の石油ポンプ場とミサイル貯蔵施設に対し、ドローンによる夜間攻撃を行った。同国の情報当局者が1月29日、報道機関に明らかにした。SNSには夜空を真っ赤に染めて施設が大炎上する動画や、ウクライナ国内から攻撃地点までを地図上で示した画像などが投稿されている。
■【動画】ロシア重要拠点にドローン攻撃...「爆発20回以上」、大炎上する施設の動画も拡散
ロイター通信は、ウクライナ保安庁(SBU)の匿名の情報提供者が攻撃の詳細を明かしたと報じた。英字紙キエフ・ポストとネットメディアのキエフ・インディペンデントも、ウクライナ情報当局者が攻撃について語ったと伝えている。
報道によれば、攻撃されたアンドレアポリ石油ポンプ場では、火災が発生し、石油製品が漏出した。一方、ミサイル貯蔵施設への攻撃では、その後、爆発が起きたという。
ウクライナによるロシア領土に対する最近のドローン攻撃は、ロシア軍の防空システムの脆弱性を浮き彫りにしている。
英国防省「ロシア国内のインフラへの攻撃能力が向上」
英国防省は1月29日、ウクライナが同月にロシアの石油貯蔵施設に対して行った大規模なドローン攻撃2件を分析した。「攻撃が繰り返されていることは、ウクライナがロシアのインフラを標的とする能力が向上したことを示している」と同省は結論付けている。
ロイター通信によると、アンドレアポリ石油ポンプ場の主要なパイプラインは、攻撃による損傷のため一時的に停止したとウクライナ情報当局者は述べた。同施設を運営するロシアのトランスネフチの関係者はロイター通信に対し、パイプラインは停止していないと反論している。
アンドレアポリ石油ポンプ場はバルト海のバルト・パイプライン・システム2の一部で、ウクライナ国境から約750キロに位置する。
キエフ・インディペンデントはSBUの情報筋の話として、同局のドローンがトベリ州にあるロシア国防省のミサイル貯蔵施設の1つを攻撃したと伝えた。攻撃により、敷地内の主要な武器庫と建物3棟が被害を受けたという。
キエフ・ポストによれば、地元住民らは爆発音を20回以上聞いたほか、ソーシャルメディアで避難について情報交換をしている。
ウクライナ軍はドローン20機以上で攻撃を実施か
ウクライナ情報当局者は同紙に対し、「SBUとSSO(ウクライナ特殊作戦部隊)は、バルト・パイプライン・システム2の重要な一部であるアンドレアポリ石油ポンプ場を破壊するため共同特殊作戦を実行した」と説明。「SBUは国防軍とともに、敵の領土内にある軍事・兵站施設への攻撃を継続し、ロシアのウクライナに対する戦争遂行能力を低下させている」と話した。
ロシアの独立系ジャーナリストが運営しているテレグラムのチャンネル「アストラ」は、今回の武器貯蔵施設の攻撃にはドローン20機以上が使われ、複数の建物が損傷したと伝えた。
ウクライナは、最近のドローン攻撃が効果を挙げていることから、今後もロシア国内の標的に対してドローンを使用する可能性が高い。
<戦争継続のために重要となるロシア国内の施設に対する「遠距離」の攻撃を増加させているウクライナ軍だが、その精度は向上していると英国防省も分析している>
ウクライナは、ロシア西部トベリ州の石油ポンプ場とミサイル貯蔵施設に対し、ドローンによる夜間攻撃を行った。同国の情報当局者が1月29日、報道機関に明らかにした。SNSには夜空を真っ赤に染めて施設が大炎上する動画や、ウクライナ国内から攻撃地点までを地図上で示した画像などが投稿されている。
■【動画】ロシア重要拠点にドローン攻撃...「爆発20回以上」、大炎上する施設の動画も拡散
ロイター通信は、ウクライナ保安庁(SBU)の匿名の情報提供者が攻撃の詳細を明かしたと報じた。英字紙キエフ・ポストとネットメディアのキエフ・インディペンデントも、ウクライナ情報当局者が攻撃について語ったと伝えている。
報道によれば、攻撃されたアンドレアポリ石油ポンプ場では、火災が発生し、石油製品が漏出した。一方、ミサイル貯蔵施設への攻撃では、その後、爆発が起きたという。
ウクライナによるロシア領土に対する最近のドローン攻撃は、ロシア軍の防空システムの脆弱性を浮き彫りにしている。
英国防省「ロシア国内のインフラへの攻撃能力が向上」
英国防省は1月29日、ウクライナが同月にロシアの石油貯蔵施設に対して行った大規模なドローン攻撃2件を分析した。「攻撃が繰り返されていることは、ウクライナがロシアのインフラを標的とする能力が向上したことを示している」と同省は結論付けている。
ロイター通信によると、アンドレアポリ石油ポンプ場の主要なパイプラインは、攻撃による損傷のため一時的に停止したとウクライナ情報当局者は述べた。同施設を運営するロシアのトランスネフチの関係者はロイター通信に対し、パイプラインは停止していないと反論している。
アンドレアポリ石油ポンプ場はバルト海のバルト・パイプライン・システム2の一部で、ウクライナ国境から約750キロに位置する。
キエフ・インディペンデントはSBUの情報筋の話として、同局のドローンがトベリ州にあるロシア国防省のミサイル貯蔵施設の1つを攻撃したと伝えた。攻撃により、敷地内の主要な武器庫と建物3棟が被害を受けたという。
キエフ・ポストによれば、地元住民らは爆発音を20回以上聞いたほか、ソーシャルメディアで避難について情報交換をしている。
ウクライナ軍はドローン20機以上で攻撃を実施か
ウクライナ情報当局者は同紙に対し、「SBUとSSO(ウクライナ特殊作戦部隊)は、バルト・パイプライン・システム2の重要な一部であるアンドレアポリ石油ポンプ場を破壊するため共同特殊作戦を実行した」と説明。「SBUは国防軍とともに、敵の領土内にある軍事・兵站施設への攻撃を継続し、ロシアのウクライナに対する戦争遂行能力を低下させている」と話した。
ロシアの独立系ジャーナリストが運営しているテレグラムのチャンネル「アストラ」は、今回の武器貯蔵施設の攻撃にはドローン20機以上が使われ、複数の建物が損傷したと伝えた。
ウクライナは、最近のドローン攻撃が効果を挙げていることから、今後もロシア国内の標的に対してドローンを使用する可能性が高い。