新潟県は5月30日、38度以上の熱やのどの痛みなどを伴う「A群溶連菌(ようれんきん)咽頭(いんとう)炎」の警報を全県に発令した。20〜26日の1週間に報告された県内患者数が定点医療機関当たり8.20人(前週7.40人)となり、国の警報基準の8人を2020年以来、4年ぶりに上回った。県はマスク着用や手洗いといった予防の徹底を呼びかけている。
A群溶連菌咽頭炎は乳幼児を中心に、冬場や春から初夏にかけて特に流行する。飛沫(ひまつ)感染や接触感染が主な感染経路になる。
新潟県内の13保健所管内別では三条が1医療機関当たり20.40人で最も多く、村上の12.00人、上越の11.60人と続いた。
県感染症対策・薬務課の担当者は「年齢にかかわらず発症の可能性がある。手洗いを心がけてほしい」とした。