第106回全国高校野球選手権新潟大会が7月5日に新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムで開幕する。今大会には連合5チームを含む67チーム(78校)が出場する。秋春ともに4強の顔ぶれは同じで、帝京長岡、日本文理、関根学園、開志学園の4校が第1〜4シードに入った。
春の県大会と北信越大会を制した帝京長岡に勢いがある。秋を制し春準Vの日本文理、ともに初優勝を狙う関根学園、開志学園も戦力が充実している。六日町ら公立勢も力を蓄え、打倒私立を掲げる。夏の戦いをブロックごとに展望する。
* [出場チーム紹介はこちら](https://www.niigata-nippo.co.jp/feature/hsbb/member?tournament=1032) * [組み合わせ表(夏の高校野球新潟県大会2024)](https://www.niigata-nippo.co.jp/feature/hsbb-tournament/1032) * [高校野球(新潟)の記事一覧はこちら](https://www.niigata-nippo.co.jp/category/news-original/%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83)
◆大本命 ・帝京長岡 新発田農、長岡など公立勢は私立の牙城を崩せるか
大本命の帝京長岡に、東京学館、北越が力のある投手陣で対抗する。
春の県大会、北信越大会を制した帝京長岡は全9戦でわずか4失点。プロ注目の右腕茨木佑太、制球力がある小林真大ら投手陣の安定感は抜群だ。
帝京長岡・茨木佑太
東京学館は朝妻渚斗、河住柊哉の左右2枚を中心に、甲子園に出場した森田蒼生らが引っ張り連覇を狙う。北越は主戦渡邉樹希が春に成長し、攻守でバランスが整う。
昨春から経験を積んだ2年生中心の新発田農、主戦五十嵐蒼が投打でけん引する長岡などの公立勢は、私立の牙城を崩せるか。
◆戦力充実 開志学園一歩リード 上越、新発田南が追う
秋と春に4強入りした開志学園が一歩リードしている。追うのは上越、新発田南か。
開志学園は長打力のある齋藤康太、本田大翔を中心に強打者をそろえる。投手陣も多彩な顔ぶれで投打の戦力が充実している。
開志学園・齋藤康太
上越は粘り強く接戦をものにし、春8強入り。6年ぶりのシードで挑む。新発田南は左腕の小林佑が投打の柱だ。春の4回戦は1点差で上越に軍配が上がった。ともに初戦を勝つと3回戦で再び激突する。
主戦三條目幹が中心の新潟商、機動力が武器の新潟、長岡商などの公立勢も上位をうかがう。
◆総合力で抜ける日本文理 公立唯一のシード六日町vs新潟産大付の初戦に注目
右の二枚看板が安定する日本文理が総合力で抜けている。六日町、新潟産大付、新潟明訓の実力校が続く。
日本文理はともに140キロ台の直球が魅力の丸山慶人、倉石健亮がけん引する。強打者が並ぶ打線も迫力があり、2年ぶりの頂点を狙う。
日本文理・丸山慶人
秋春8強の六日町は公立で唯一、シードに入った。投手陣は主戦貝瀬真那斗を軸に大崩れしない。初戦で対戦する新潟産大付は足の速い選手が多く、機動力で勝負する。
新潟明訓は打線が振れている。投手陣の奮闘が勝利の鍵を握る。左右の柱がそろう新潟西などが追う。
◆好投手そろう私立3校 糸魚川、県央工の公立2校にも注目
秋春4強の関根学園、主戦真保龍聖が率いる加茂暁星、夏に強い中越が入った。
関根学園はタイプの異なる投手陣が並ぶ。谷島優輝ら長打力のある打者がいるほか機動力にも注目だ。
関根学園・谷島優輝
加茂暁星は直球に伸びのある絶対的エース、真保を擁する。打線が援護できるかが鍵を握る。
中越は春に18歳以下の日本代表候補強化合宿に参加した主戦高橋駿臥に注目。強肩強打の捕手樋口優志がチームの要だ。
2年生バッテリーが引っ張る糸魚川、秋春と日本文理に惜敗した県央工の公立2校も面白い。
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