[新潟北6- 13新潟商業]12-6で迎えた七回2死一、二塁。新潟商は、1点を取れば七回コールド勝ちが決まる場面で、2年生の4番本田優真に打席が回ってきた。「ここで決めるしかない」。無心で打った打球は右中間を破った。二塁を回り、満面の笑みで仲間の元に駆け寄った。
殊勲の打席は、投打の柱である3番三條目幹が申告敬遠されて、回ってきた。「自分のスイングを信じよう」。持ち味の思い切りの良さでフルスイングした。
力強い打撃が魅力だが、力みすぎるのが課題だった。この日は後続の先輩打者の調子が良く、つなぐ意識で気楽に打席に入ることができた。力が抜け、しっかり結果を出した。
2年生の4番としてプレッシャーは大きいが、大会を通じ精神的にも成長したいと、努力している。「3年生を勝たせるために戦いたい」。次戦も思い切り、ぶつかっていく。
(運動部・本間友理恵)
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[新潟南0-10北越]◎新潟南・穴水陽(チーム唯一の長打を放った主将)「9回にも届かず、まさかコールドで終わると思わなかった。やりきれなかった感じが悔しくて悲しい」
[万代0-11新潟江南]◎新潟江南・中嶋大地(4打点を挙げた4番打者)「ランナーを返すという4番の仕事を果たせた。3年生3人でつらいことも乗り越えてきた。一日でも長く野球がしたい」
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