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新潟県新発田市で豚熱、県内養豚場では初確認 全450頭殺処分へ

新潟日報 2024年8月14日 23時0分

 新潟県は8月14日、新発田市の養豚場で飼育されている豚から豚熱(CSF)の感染が確認されたと発表した。県内の養豚場で感染が確認されたのは初めて。県は15日夕方、この養豚場で飼育されている全450頭の殺処分を始める。

 県によると13日午後2時ごろ、養豚場から「7日から13日にかけて子豚12頭が死亡した」と下越家畜保健衛生所に通報があった。県が同じ豚舎の13頭のPCR検査を実施したところ、12頭で陽性を確認した。14日午後8時に国の確定検査で正式に感染が確認された。新潟県では2020年以降、15市町で野生イノシシの感染例が79件ある。

 感染確認を受けて、県は15日午後4時から県職員ら60人態勢で殺処分を行う。消毒作業なども含めて4日程度かかる見通し。

 感染経路は特定できていないが、県は野生イノシシを媒介して感染した可能性が高いとみている。

 県によると、感染が確認された養豚場から10キロ圏内には1軒の養豚場があり、約330頭を飼育している。県内の養豚場では全ての豚にワクチン接種をしており、感染が確認された養豚場以外で移動や搬出は制限しない。

 県は14日夜、県庁で対策本部会議を開いた。終了後、花角英世知事は新潟日報社の取材に「豚熱は人には感染せず、感染した豚の肉は市場に流通しない。万が一、食べたとしても人体に影響はない」と冷静な対応を求めた。

 県は15日に県庁や県内の保健所に相談窓口を設ける。

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