警視庁の警察官などをかたるオレオレ詐欺で6600万円をだまし取られたとして新潟県内の70代女性が9月6日までに、新潟県警に被害を届け出た。県警によると、2024年に起きたオレオレ詐欺事件で、1件当たりの被害額としては最高額。
県警組織犯罪対策課によると5月下旬、女性宅に実在する通信事業者の職員をかたる男から「あなたの電話が使えなくなる」などと電話があった。その後、警視庁の警察官や検事を名乗る男から電話で「詐欺グループがあなたの口座で大金を動かしている。捜査のために口座を教えてください」などと言われ、女性は口座番号などを伝えた。
さらに警察官を名乗る男からネット口座を開設するよう依頼されたり、「口座残高が多すぎるものがあるので別の口座に分けてください」と言われたりして、女性は自分名義の複数の口座に5回にわたって指定された金額を振り込んだ。
7月下旬に女性が口座から現金を引き出そうとしたら残高がなくなっており、詐欺に気付いた。
組織犯罪対策課は犯人側がネットバンキングを使い、女性の口座から別の口座へ現金を移動させたとみて調べている。